今までやめられなかった悪習慣を今度こそ絶対にやめる方法~「ぼんやり脳」と「反射脳」の関係~

遅くまでダラダラとスマホを見たり、お菓子を食べ続けたり…。良くないと分かっていても簡単にはやめられない習慣ってありますよね…。実はやめられないのは、脳の仕組みのせいだったんです!生き物の脳は、反射的に不快から逃げ、快感を求めるようにできています。大昔はそれが生き延びるために効果的だったからです。面倒なことから逃避し、スマホやお菓子など目先の快楽にふけってしまう現代人の衝動を、理性だけで抑えることはできないのです。でも、安心してください。この問題は「ぼんやり脳」を活性化することで解決できます!そこで今回は、ぼんやり脳についてと活性化する方法を分かりやすくご紹介したいと思います。どうしてもやめたい習慣がある方、必見です♪

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悪習慣をやめるには「ぼんやり脳」がカギ

人の脳内には、脳の前頭葉で働く、性質の違う2つのネットワークが存在します。悪習慣が続く元凶は、「反射脳(ワーキングメモリネットワーク)」です。この反射脳は、高速で情報を処理できる半面、快・不快に流されやすいんです。一方の「ぼんやり脳(デフォルトモードネットワーク)」は、もっと長期的な利益を考えて行動を決められ、ぼんやりと安静にしているときに活性化しやすいという特徴があります。

しかしながら、現代人はすきま時間にもスマホなどで膨大な情報やストレスにさらされ、脳がぼんやりする時間がないため、より反射脳が優位になりやすく、悪習慣がやめられないのです。つまり、悪習慣をやめるためには、2つのネットワークのうち「ぼんやり脳」を活性化すればよいということです。また、やめたいことを「不快なこと」に変えて、「反射脳」をダマすという手もあります。


ぼんやり脳(デフォルトモードネットワーク)…ぼんやりしている安静時(デフォルトモード)に働く回路で、情報を整理し、長期的な視野に立った行動を起こすことができる。こちらが優位だと長期的視点で考えることもできる。しかし、ストレスや情報過多で「ぼんやり」できないと働きにくいという特徴あり。
「ぼんやり脳」を活性化すればやめられる

反射脳(ワーキングメモリネットワーク)…危険から逃げる、食料を求めるなど、快・不快という基準で反射的に行動を起こす回路。人が何かに集中しているときはこちらが優位。こちらが優位だと反射的に不快を避け、短期的快感を求めてしまう。なので、スマホやお菓子などに依存してしまう! →「反射脳」をダマしてやめたいことを「不快」にすればいい

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脳が自然に悪習慣をやめたくなる4つの方法

前頭葉の中では、2つの回路(ぼんやり脳と反射脳)が争っています。悪習慣をやめたいのなら、ぼんやり脳を活性化し、反射脳をダマす方法を試してみましょう!

①レコーディング法

まず最初にご紹介するのは、悪習慣を行った時間を3色ペンで記録する方法で、反射脳をうまくダマす方法です。例えばスマホ依存をやめたいのなら、スマホを使った時間を全てノートに記録します。記録を見返すと、やりすぎがはっきり見てとれるので、きっとみじめな気分になるでしょう。

スマホを使うことを「みじめ」と感じられるようになれば、不快を避ける性質がある反射脳も、スマホ依存をやめたがってくれるというわけです。また、「書くのが面倒だ」と不快に思えば、「書くくらいならスマホもやめる」という感情も生まれて大成功です♪

<スマホ利用記録の例>
7:00〜7:05 LINEチェック
7:05〜7:10 ニュースチェック
8:00〜8:30 電車でSNS
など…

記録は3色ペンで行いましょう。まず黒で書き、無駄な時間だったら赤でマルを、必要な時間だったら青でマルを付けると分かりやすく無駄が洗い出せます◎

②儀式スイッチ法

2つ目にご紹介するのは、反射的に行ってしまう習慣に、別の「儀式」を組み合わせる方法で、ぼんやり脳を活性化させる方法です。例えば「スマホを見るなら、その前に皿洗いをする」と決めましょう。この儀式は体を動かす単純作業にすることがポイントです。スマホを見始める前に、体を動かしながらぼんやりする時間を挟むことで、ぼんやり脳が活性化します。脳が我に返って「スマホはやめておくか」と思いとどまりやすくなるのです。

<組み合わせる儀式の例>
・○○の前に皿洗いをする
・○○の前に机を1分間片づける
・○○を食べるなら屋上へ行く
・○○の前に掃除機をかける
など…

③ビッグマウス法

これは、「○○はやめる」と周囲に宣言する方法で、反射脳をうまくダマす方法です。例えば「私はもう会社でお菓子を食べない!」「タバコをやめる!」などと、周囲に公言してしまうのです。こうすると、つい悪習慣を行ってしまえば「恥ずかしい」ことになります。恥ずかしいという「不快」を避けたくなる反射脳をうまくダマし、自然と悪習慣をやめたくなるように仕向けるのです。

④想像法

最後は、やめた後の自分を強くイメージする方法。これは、反射脳をうまくダマし、ぼんやり脳が活性化する方法です。ただ「やめなきゃ…」と考えるのではなく、「空いた時間で1日30分英語を勉強して、1年後にはペラペラになって…」というように、「やめたらこんなステキな自分になる♡」という大げさなイメージを思い浮かべるのです。イメージだけで脳は実体験のように感じるので、やめる努力が「快」になります。さらに、イメージをノートに書けば、手を動かすことでぼんやり脳も活性化しやすいのでおすすめです◎

まとめ

ぼんやり脳を目覚めさせよう!

いかがでしたか?脳の仕組みを知ることで、悪習慣をやめられない理由もお分かりいただけたかと思います。今までやめたくてもやめることができなかった悪習慣がある方は、ぜひ今回紹介した4つの方法を試してみてください。ぼんやり脳をしっかり目覚めさせて、今度こそ悪習慣を断ち切ってしまいましょう!

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