「倫理観がない人ってどんな人?」やってはいけないことをやってしまう理由
最近では芸能人や政治家など、著名人が不倫しているというニュースが目立ちますよね。それに伴い、「倫理観」という言葉も注目されています。言葉のとおりですが、「不倫」は倫理に反した行為です。では倫理観とは一体、どういうものなのでしょうか?今回は、倫理観についてご説明させていただきます。言葉の意味から、倫理観がない人の特徴や倫理観が欠如する理由、倫理観の養い方も併せて解説していきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
- そもそも「倫理観」ってなに?
- 倫理観がない人の5つの特徴
- 倫理観が欠如する3つの理由
- 倫理観を養う5つの方法
- まとめ どんな場面でも「やってはいけないことはやらない」
そもそも「倫理観」ってなに?
最初に「倫理」という言葉の意味を調べてみます。広辞苑によれば「倫理」とは、“人として守るべき道、道徳”という説明がされています。倫理の後につく「観」という言葉は、見方や考え方を示します。つまり「倫理観」とは、社会において善悪の判断規準となる考え方ということになるでしょう。社会などにおけるマナー、暗黙のルールなども含みます。ただ、人によって考え方が食い違う場合もあり、また時代とともに変化するものでもあります。
倫理観の類語は?
類語として、まず思い浮かぶのは「モラル」ではないでしょうか。一般的にこの言葉は、社会生活における公序良俗に反しない行動や、ビジネスで守るべき公私の区別、公正な取引などを指しますが、「倫理観」と同義語と言っていいでしょう。
もうひとつ「道徳観」。「道徳」とは「人としてどう生きるか」という生きる価値観を示す言葉。「道徳観」は人に対して使うのに対して、「倫理観」は法律まで含めての規準を示すものであるため、社会に対して使うという違いがあります。
幅広く捉えれば、「社会規範」「良心」なども意味としては近く、「公序良俗」も類語として見ていいかもしれません。
倫理観がない人の5つの特徴
次に倫理観がない人とはどのような人のことなのか、分かりやすいように代表的な特徴を5つ挙げてみました!
①自己中心的
「自分だけよければいい、他人はどうなってもいい」こうした自己中心的な人は、社会を軽んじています。つまり、「してはいけない」ということを平気で行ってしまうわけですね。質が悪いのは、こうした人は他人からどう見られていても、構わないと思っていることですね…。
②平気で嘘をつく
軽いジョークならまだしも、嘘は他人を不快にさせることがほとんどですよね。それゆえに、平気で嘘をつく人は、善悪を判断する力が乏しいと言えるでしょう。これは普遍的な規範からずれているのと同じ。そもそも、「嘘をついてはいけない」という考えがないため、そうした人にモラルを求めること自体、無理なのです。
③感情の起伏が激しい
感情をストレートに出せば、相手を不快にさせてしまうこともしばしば。理性を働かして、感情をコントロールするのが普通です。誰でも、ときには我慢できずに激怒する、あるいは号泣するということもあるでしょう。しかし、それが毎度のことであれば、それは周囲のことを考えていない、つまり倫理観に乏しい証拠と言えます。
④物事の管理ができない
何事をするにもルーズ。金銭感覚の欠如、時間を守らない、何よりも約束を守ることができない…、このような物事の管理ができない人に、倫理観を求めるのは難しいです。金銭で言えば、「ちょっとぐらい」といった感覚でごまかすなど言語道断ですが、それを平気でやってしまいます。時間で言えば、遅刻魔も倫理観の欠如と言えるでしょう。
⑤欲求のコントロールができない
とにかく本能のまま動いてしまい、我慢をすることができません。そもそも自己中心的であるので、自分の欲求についてコントロールができないのです。お腹が空いてどうしようもないので、お昼の休憩時間前にも関わらず、ランチをとってしまったり…。これは倫理観の乏しい証拠。自分から求めて不倫をしている人も同じです。
倫理観が欠如する3つの理由
続いて、倫理観が欠如する主な理由を解説していきます。
①共感力が乏しい
他人の意見や感情などにそのとおりだと感じること、相手の気持ちに寄り添うことを共感と言いますが、倫理観が欠如してしまう理由に、この共感力に乏しいことが考えられます。普通の考え方なら、「こんなことをしたら相手に迷惑がかかる」と他人に対して思いやりの気持ちをもつものですが、共感力が乏しい人は、それができません。ゆえに、行動も自分本位になってしまうのです。
②ごまかせると考える
「やってはいけないことはやらない」これは倫理観の基本と言えるでしょう。それでは、なぜ「やってはいけないことをやってしまう」のでしょう。たとえば、お金が欲しいと思って他人のお金を盗むのは「やってはいけない」ことで、バレしてしまえば逮捕されます。逆に、バレなければ逮捕されません。つまり、何事についても「ごまかせる」と考えることが、倫理観の欠如の第一歩と見ることができます。
嘘をつく心理も同じなのではないでしょうか。最初からバレると思って、嘘をつくことはないでしょうし、浮気も自分のパートナーをごまかせるからするのでしょうね。
③欲求不満やストレス
欲求をコントロールできないことを倫理観の欠如の特徴に挙げましたが、普段はコントロールできるのに、欲求が飽和点に達する…つまり、欲求不満の状態になると、抑えが効かなくなることもあるでしょう。同じく、ストレスも溜まりすぎると、判断力の低下を招くことがあります。常に、欲求不満やストレスの蓄積された状態にあるわけではないと思いますが、どうしてもそうなった場合は、適度に解消する必要があるかもしれませんね。
倫理観を養う5つの方法
最後に、周りから倫理観のない人だと思われないために、倫理観を養う方法を5つご紹介いたします。上述した内容をふまえて、自分って倫理観がない方だなぁ…と思った方は、ぜひ試してみてくださいね!
①常に誠実であるようにする
嘘をつき続けると、自分に対する信頼感が著しく低下してしまいます。倫理観の低い人は、嘘をつくことに抵抗感がありません。自分がそうだと思ったら、まずは強く意識して嘘をつくのを止めること。誠実であることがいちばんです!
②相手への思いやりを大切にする
自分さえよければいい…そう思うことが多い人は、それを意識的に捨ててください!倫理観の有無は社会への対応性に関わり、社会で生きるためには人との付き合いが重要。相手への思いやりを大切にすることは、倫理観を養う基本と言えます。
③自分を客観的にみる
思いつくままに行動するのではなく、周囲の状況をみてから行動しましょう。そのためには自分の行動や言動がどうあるべきか、客観的にみる必要があります。それができない人は、ひと言でいうとKYです!空気が読めない人は、倫理観が乏しいと思われやすいです。
④ストレスを解消する
前述しましたが、ストレスが蓄積すると判断力が鈍りがち。そこで間違った行動をしてしまうと、倫理観が欠如していると思われるかもしれません。適度にストレスを解消することは重要です!
⑤貞操観念をもつ
性欲は誰にでもあるものですが、快楽を優先してしまうのはNG!男性から「すぐやれる女」と軽く見られてしまいます。古い考えと思われるかもしれませんが、その意味では貞操観念は重要。恋愛に対して慎重なほうがいいと考えることができます。
まとめ
どんな場面でも「やってはいけないことはやらない」
最近では芸能人や政治家、官僚など著名人の不倫に関するニュースが特に多いので、男女関係についての倫理観に関心が高い人が多いと思います。ですが、ビジネス上の倫理観も忘れてはいけません。企業の不祥事の多くは倫理観の欠如、モラルハザードが原因というのが多いのですが、これは社長以下、偉い人だけではなく、一般社員、アルバイトに対しても言えることです。少し前になりますが、冷凍ケースに寝そべった写真をSNSにアップしたことが話題になりましたね。たった一人の倫理観のない行為によって、企業に大きな損出を与えただけではなく、利用しているお客さんにも気持ち悪いと感じさせたことでしょう。どんな場においてもやはり、「やってはいけないことはやらない」ということを心掛けて、毎日を過ごしていけたらいいですね!