身近な人の何気ない一言に「イラッ」とした時の相手別対処法

夫婦、親子、友人、同僚など、いつも一緒にいる身近な人の何気ない一言で、時にむっとしたり、イライラした気持ちを抱くことは少なくありません。日々をともに過ごす大切な人だからこそ、「なんで分かってくれないの…」と過度に腹を立ててしまったり、「気付いてほしかったのに…」と変な期待を寄せてしまっていることも…。しかし、後で冷静になって考えてみると、感情に振り回されていただけだ…と反省することにもなります。そこで今回は、そんな「怒」の気持ちを感じた時に、自分を上手くコントロールできるよう、相手別の対処法をご紹介したいと思います。ぜひ参考にしてみてくださいね!

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「怒」の感情を感じたときにすること

自分の感情を抑える必要はなし! 人に対して「怒」の感情を感じることは、人間関係に問題を抱えることになるし、自分の精神衛生上よくない…と考える方も多いのではないでしょうか?しかし、あなたの心にフタをする必要はありません。そうした感情を抱いた時、確実にあなたの気分は誰かによって害され、心が揺さぶられています。それを無理やり押さえつけてしまっては、自分を我慢をさせることになり、後で爆発したり、疲れを感じやすくなったりしてしまいます。

ステップ1♡まずはその場を離れよう

自分の気持ちを我慢する必要はないとはいえ、その場をとりつくろうことは欠かせません!居続けて怒りを爆発させたり、感情的な会話をしないためにも、ひとまず理由をつけてその場を離れましょう。「コーヒーを買いに行ってくる」でも、「トイレに行ってくる」でも、理由は何でもかまいません。大切なのは、あなたの気分を害するものからまず離れて、心を落ち着かせることです。

ステップ2♡体を動かすか、一息つける休憩を取り入れる

その場を離れたら、少し早歩きで歩いたり、近くの公園まで散歩をしたり…と、軽い運動をしてみましょう!あるいは、カフェでコーヒーや紅茶を買って、短い休憩をいただくのもおすすめ◎体を動かしたり、飲み物を飲んだりすることで、心が落ち着き、冷静に物事を考えられるようになりますよ。どうしてもその場を離れられない場合は、目をつぶって深呼吸し、背伸びをするだけでも十分OKです!

ステップ3♡落ち着いたら、その原因について考えてみる

イラっとした時の多くの場合、相手はあなたを苛立たせようとしているわけではありません。少しだけ配慮が足りなかったり、自分の感情を優先させていたりするだけです。そのため相手は、あなたの機嫌を損ねた理由を想像することもできなければ、そもそも機嫌を損ねたことに気が付いていない可能性さえあります。それを理解したうえで、もう一度起こった出来事を振り返り、その原因を探ってみましょう!

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夫婦・恋人の場合の対処法

①相手に期待しすぎていないか考える
○○をしてと言ったのに、まったくしてくれなかったり、真剣に話をしているのにまともに取り合ってくれなかったり、仕事で疲れているのに小さなことをちくちくと言ってきたり…と、毎日を一緒に過ごしたり、生活を営んでいく夫婦や恋人にとって、そういった小さな苛立ちは日常茶飯事です。それが蓄積して大きな喧嘩に発展しないためにも、まずは相手に期待しすぎていないか、自分の心に聞いてみましょう!

もう長いこと一緒にいるのだから、これくらいは分かるだろう…とか、このくらいはしてくれるだろう…などといった根拠のない期待は、裏切られた気分になってあなたに不快感をもたらしますし、期待を寄せられていると知らない相手は、覚えのない怒りを受けることになります。今一度お互いを別々の人間であると認識し、言葉や具体的な行動で示すことを思い出してみましょう。付き合ったばかりのころ、結婚したばかりのころは、お互いを思いやった言動ができていたはずですよ!

②相手の言っていることを一旦すべて受け入れてみる
相手の言動がどうしても理解できなかったり、相手が自分のことばかりで、おざなりにされていると感じたり…そういったシーンでも、「ムッ」と感じることがあるのではないでしょうか。この場合には、まず理解できなくても、相手を理解してみようと努力することが大切です!

例えば、伝えたいことがあるのに相手が取り合ってくれない時は、相手の今の状況を考えてみましょう。仕事で疲れ切ってはいないか?、趣味のテレビの時間が迫っていないか?、子どもの相手で忙しくないか?…など、心からの共感はできなくても、相手の状況を理解することは努力次第でできるはずです。そのうえで、今の自分の気持ちを伝えるべきなのか、改めて考えてみましょう!

③言いたい事がある時はタイミングを見計らって
感情が動いている時は、冷静な話し合いをするには向きません。自分が怒りを感じていると自覚した時や、相手が感情的になっていると感じた時に話し合いをしようとすると、逆に互いの感情を逆なでしてしまうことも…。ですので、そうした場合には一旦話を辞めて、心を落ち着けることに集中してみましょう。少し時間がたってからまた話し合いをすれば、お互いしっかり目線を合わせて話し合えるはずです♡

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友人の場合の対処法

①相手の価値観を遠巻きに見てみる
「まだ結婚しないの?」というちょっとしたおせっかいや、「うちではこうするけど…」という余計な一言など、友人同士の会話の中でイラっとすることが多いのは、ちょっとした価値観の違いによることが多いのではないでしょうか。まずは、そうした友人の言葉に「自分と価値観が違う」と感情を揺さぶられるのではなく、「他人には他人の考え方がある」ということを思い出してみてください。自分から離れたところに友人の考え方を置いておくことで、感情もコントロールしやすくなりますよ♪

②揺れそうな時は自問自答してみる
とはいえ、距離の近い友人の場合は、冷静に考えられないこともありますよね…。そういった時には、「あの人の言っていたことは、本当?」「うちで同じことをする必要がある?」などと、自分で自分に質問をしてみましょう。友人の考えを客観的に見つめ直すことができ、自分の立場も明確にすることができます。

③距離を置けるなら、しばらく離れてみる
どうしても上手くいかない時は、自分の心の平穏を保つために、その友人から離れるのも立派な対処法の一つです。一旦連絡を絶ったり、「忙しいから」と理由をつけたりと、実際に接する時間を減らすことがポイント!冷静になって客観的に考える時間がとれるので、自分を取り戻し、どうすべきかも思いつけるかもしれません。

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親・兄弟の場合の対処法

①お互いにひとりの人間として接する
子育て中、子どもが言うことを聞かなかったり、年を取った両親が頑固になって話が通じなかったり、兄弟がやたら干渉してきたり…と、親子や兄弟の間でも、血のつながった家族であり、身近にいすぎる存在になっているからこそ、イラっとすることもあるでしょう。そんな時は次のように考えてみてください。親や子、兄弟は自分にとってどんな存在なのか、その家族が他人であると想像したときに、相手にとって不快な行動をしていないか。そうすれば、今抱いている感情が理不尽なものなのか、それとも抱いて当然なのかが分かるはずですよ!

②頑張らない方法を考える
親や子、兄弟とすれ違いが起こる時、物事に対する真剣度に違いを感じませんか?自分はこんなに頑張っているのに、相手が真面目に捉えずのんびりしていたら、確かに「ムッ」としてしまいますよね。相手に気持ちを伝えようとすればするほど、その気持ちは膨れていくものですが、そうならないよう「頑張らないための方法」を考えてみましょう!子どもが言うことを聞かないのなら、言い聞かせるのではなく自分から動きたくなる環境作りをしましょう。両親が頑固なら、反抗するのではなく安心させ、心をやわらげる言葉をかけましょう。少し時間はかかるかもしれませんが、日々地道に挑戦していけば少しずつ変わっていくはずです!

③気持ちを素直に話してみる
ひとりの人間として接することができたとしても、もし沸き出てくる気持ちが抑えられないのなら、気持ちを素直に話してみてください。何のせいで気分が害されたのか、何をどうしてほしいのか。感情的にならず、冷静に話せれば、気持ちは少しずつ共有できるようになります。近い距離にいる存在だからこそ、忘れがちな“伝えること”を、改めて大切にしてみてくださいね♡

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職場の場合の対処法

①経験と自信を上手に活かそう
気の利かない行為ばかりする同僚を見た時や、自分の仕事が思うようにいかず、同僚に心ない一言をかけられた時、あるいは上司に問題点を指摘された時…など、職場では一人ひとりが違った想いや立場を抱えて働いているために、イラっとしてしまう方も多いのではないでしょうか?こうした気持ちに対処するためには、あなたがこれまで培ってきた経験や、学んできたことに自信を持つことが大切です!

自信があれば、周りの同僚がどんな行動をしていたとしても、自分がどんな間違いを犯したとしても、上司や部下に何と思われていたとしても、あなたの持つ実力があなた自身を支えてくれ、心が揺さぶられることもなくなるはずです。ただし、自信の持ちすぎは逆に相手の「ムッ」の原因になることもあるので、常に自分を客観視することを忘れず、冷静に自分と向き合ってくださいね!

②自分の話を聞いてほしい時は、まず相手の話を聞こう
新入社員にこの仕事の重要性がいまいち伝わっていないと感じたり、上司が自分の話を聞いてくれなかったり、取引先との連絡がうまくいかず、仕事に支障が出たり…など、こうした職場での問題の多くは、互いのコミュニケーション不足によるものです。しかしそのたびにイライラをくすぶらせるだけでは、何も解決できません。代わりに試してみてほしいのが、相手の話を聞く時間を作り、相手を理解しようとすることです。なぜ意識が共有できないかが分かり、どのように伝えれば共有できるようになるかというヒントがつかめるかもしれません。

③些細な事でも「ありがとう」と言ってみる
同僚でもお客様でも、時にあなたを「ムッ」とさせることはあっても、仕事を成し遂げるためには欠かせない存在ですよね!誰かがいることで仕事が回り、会社のため、自分のためにもなってくれているはずです。そこでどんな小さなことでも、「ありがとう」と言うのを習慣付けてみてはいかがでしょうか?感謝を常に忘れないことで、苛立たしい気持ちはどこかへ行き、同僚との仲も良好になるかもしれませんよ♪

まとめ

感情に飲み込まれる前に、一旦冷静になろう!

いかがでしたか?「イラッ」や「ムッ」とした気持ちをいつまでも引きずることはよくありません。その感情のせいで、次第にどんな出来事もあなたの心を揺さぶり、苛立たせるものになってしまいます。そうなる前に一度立ち止まり、気持ちを落ち着けて、いつもの自分を取り戻しましょう!一時はあなたの気分を害した出来事も、冷静に俯瞰してみれば、なんでもないことに思えてくるかもしれませんよ♪

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