「いじられすぎて、もううんざり…。」いじられキャラからの脱却法

職場での悩みの多くは「人間関係」だと言われています。仕事自体はやりたいことができているのに職場の人間関係で頭を悩ませている人が多いんですよね…。今回のテーマは、職場に1人はいる「いじられキャラ」についてです。場が盛り上がって本人も楽しそうにしているかのようにみえますが、実は、内心傷ついているというケースが意外と多いのです。そんな方のために、いじられキャラから脱する方法をお教えしたいと思います。「もういじられたくない!」「いじられるのは好きじゃない!」という方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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いじられキャラの4つのパターン

“いじられキャラ”ってどこにでもいますよね。普通は言わないような「悪口」に近いものでも、この人には言ってもいい、何か面白い反応をしてくれる、そんな存在です。本当は本人が嫌になっていても、そういうキャラが定着すると、みんな無遠慮にいじってくるようになり、そこから抜け出すのは至難の業…。突然怒り出したりすると、周りがドン引きして自分がやりづらくなることもあります。いわば「悲しきピエロ」ともいえますね。

そんないじられキャラにはいろいろなパターンがあります。パターン別いじられキャラついて、考えてみましょう!

①天然いじられキャラ

本人はマイペースで天然な不思議ちゃん。問いかけたときの答えやリアクションが斜め上をいっていて、それが癒しや笑いを生むという「いじられキャラ」。意図して狙っているわけじゃないので、本人は周りが面白がっているのがいまいちピンと来ていません。逆に狙って笑わせようとするとすべるけど、すべっていること自体も面白かったりします。

②役に徹する職人いじられキャラ

このタイプは、いじられキャラとして認定されているし、本人も積極的にその役割を引き受けているパターン。もはや漫才のボケ役のようにいじられることに徹しているキャラです。プロの役者のようなもので、本人のアイデンティティーにもなっています。本人も楽しんでいる場合がほとんどです。

③愛されアイドルいじられキャラ

かわいくって、ついついみんながいじりたくなってしまうキャラ。顔がかわいい、雰囲気がかわいい、反応がかわいい…など、普通に人気者だったり、一番年下だったりします。

④イイ人いじられキャラ

かわいくって、ついついみんながいじりたくなってしまうキャラ。顔がかわいい、雰囲気がかわいい、反応がかわいい…など、普通に人気者だったり、一番年下だったりします。

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イイ人いじられキャラからの脱却法

上記の分類の中で本人が嫌がっている可能性が高いのが、④の「イイ人いじられキャラ」です。まずこのパターンの対策について徹底的に考えてみましょう。

ステップ①いじるキーパーソンを特定する

いじる側には必ず「中心人物」がいて、いじりたいときにいじってきます。よく見ると他は傍観したり、話を合わせて愛想笑いをしたりしているだけで、自分から積極的にはあまりいじってはこないはず。このキーパーソンを軸に対策するのが一番なので、まずは特定することからはじめましょう。

ステップ②キーパーソンから離れる

いじる側からするとイイ人いじられキャラのターゲットは、「大人しい人なら誰でもいい」ということ。だからその場にいなければ、わざわざ呼び出してまでいじろうとはしません。“近寄らないこと”が一番良いでしょう。いじる機会が減ってくると、だんだんいじられキャラから離脱することができます。

ステップ③いじられたときのリアクションを減らす

いじりというのは、相手のリアクションが面白いから繰り返されます。リアクションが微妙だといじられにくくなるものです。だから、平然としておくのは得策です。あえて沈黙したり、無表情になったり、リアクションのタイミングを遅らせたり…。周りが心配してきたら、「ちょっと疲れていて、反応悪くてごめんね!」と言っておけばOK。

ステップ④キーパーソンに直接物申す

それでもいじられキャラに仕立てられるのなら、直接言っちゃいましょう。いじりの場面で直接言うと、キーパーソンの人も吊るし上げられたような形になるので、できれば2人の時がベスト。「実は、あんまりいじられるの得意じゃなくって…」という言い方なら角が立ちにくいと思いますよ!

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シンプルに「嫌なものは嫌!」ということが大切!

こうやって対策方法を見ていくと、皆さんこう思うんじゃないでしょうか?「面倒くさい」と。そうです、面倒くさいものなのです。でもなぜこんな面倒くさいことになるのかというと、今考えた対策方法は「なるべく空気を乱さず抜け出す方法」だからです。本当は、「嫌なものは嫌」とはっきり言う、というのがシンプルかつ根本的な解決法です。それを避けようとすると、どうしても、回りくどくて面倒くさい方法になっちゃうんですよ。

嫌なものはどうやったって嫌なんだから、場の空気を読む必要なんてありません。むしろ空気なんか読まない方が、アナタが嫌がっているってことが、いじる人にも周りにも伝わるのではないでしょうか。仮に、周りに「忖度」して「嫌だ、苦手だ」と伝えないまま、運よくいじられキャラを抜け出せたとしても、また別のことで周りの空気に飲み込まれて、本当は嫌なことを嫌と言えずにモヤモヤを抱える可能性は高いでしょう。

つまり、根本の問題は、「アナタが周りに遠慮して、嫌なことを嫌といえない」ことにあるんです。だから、一番おすすめするのは、「嫌なものは嫌だ!」とはっきり伝えることです。とはいえ、「嫌だ!」とはっきり言うのは、かなり勇気がいるものですよね…。その場合は、面倒かもしれないけど、上記の4つのステップで、とりあえずいじられキャラを脱してみてくださいね。ただ、自分が「周りに遠慮して嫌なことを嫌だと言えていない」ことを自覚しておいたほうが今後のためになります。また何かあったときに、勇気を出して、はっきり言えるように心の準備しておきましょう。そうしないと、自分の心ばかりが苦しくなってしまいますよ!

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他の3つのパターンのいじられキャラ脱却法

一応他のパターンのいじられキャラからの脱し方についても考えてみましょう。

脱・天然いじられキャラ

天然キャラを変えるのはなかなか難しいです。どうしても嫌じゃなかったらそのままでも良いでしょう。それでも変えたいという場合は、いじりや笑いが起きたときに、どういうところがウケているのかを聞いてみると良いでしょう。多くの人はこういう場合どういう反応するのかを聞いて、一つ一つ覚えていくのです。それが処世術の勉強にもなりますよ!

脱・職人キャラ

このタイプは、あなたが辞めたいと思えばそれで成立します。「アイドル辞めます」宣言みたいなものです。求められたものを返せる実力があるという意味では、ちょっともったいないとは思うけど、辞めるのは簡単です。

脱・アイドルいじられキャラ

これも無理してやめる必要はないと思いますが、やめたいのならちょっと無愛想にふるまうことがおすすめ。無愛想だとあんまりかわいくないから、誰もいじらなくなるでしょう。

まとめ

「嫌なものは嫌!」と言える勇気を持とう!

一番良いのは細かいことを考えずに、「そんなこと言われるのは嫌です」とはっきり言うことです。なかなか勇気がいることだけど、今後自分が必要以上に傷ついたり、もんもんと悩む夜を過ごしたりすることを考えると、これを機に何が嫌なのかを考えて、はっきり伝えてみることをおすすめします。

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