結婚する時にはどのくらいお金が必要? 平均の費用を調査!

結婚は人生の一大イベントです。近年は、結婚式・披露宴等にあまりお金をかけない新婚さんも増えているようですが、実際のところ、結婚にはどのくらいお金が必要なのでしょうか。今回は、結婚時のカップルの平均貯蓄額や、結婚にかかる費用をチェックしていきたいと思います。

  1. 結婚
  2. 費用
  3. 平均
1

30歳前後に結婚する女性が多い

厚生労働省のデータによると、令和元年の平均初婚年齢は、夫 31.2歳、妻 29.6歳となっています。
平成 26 年から前年まで夫 31.1 歳、 妻 29.4 歳と横ばい状態が続いていましたが、夫妻ともに6年ぶりに上昇しました。

つまり、大学などの学校を卒業したあと5~10年ほど働き、少しずつ貯蓄する余裕もできる20歳代後半から30歳代で結婚する方が多いことが分かります。

では、結婚時にどのくらい貯蓄額があるのでしょうか。
単身世帯の平均貯蓄額は、20歳代が198万円、30歳代が572万円となっています。

さらに詳しく、単身世帯の男女別に貯蓄を見てみると、貯蓄額は女性よりも男性のほうが多く、特に30歳代では、男性の貯蓄額が200万円以上も多くなっています。
一般的に男性は、女性よりも収入が高い傾向があるため、貯蓄も増えやすいと考えられます。

2

結婚式・新婚旅行・新居に費用がかかる

それでは、結婚にはどのくらいお金がかかるのかを見ていきましょう。

出費の大きな割合を占めるのが、結婚式にかかる費用です。
これは、どのようなスタイルで行うかによって、大きく金額差が出てきます。

例えば、都心の高級ホテルで挙げる王道スタイル、沖縄などに親族を呼び開放的な空間で行うリゾート婚、いわゆる「おめでた婚」などで時間がなく、写真だけで済ませるフォト婚など。
さまざまな選択肢があり、それぞれに費用も異なります。

一般的に都内のホテルで100人規模の結婚式を挙げると、総額300万円から500万円程度が相場といわれます。
新型コロナウイルスの影響で、ゲストを大勢呼ぶ結婚式を控えて、親族だけの食事会に変更したり、フォト婚のみなど規模を縮小したりするカップルも増えていますが、こうした方法で結婚式の出費を抑えることも可能です。

「ゼクシィ結婚トレンド調査2020」によると、挙式、披露宴・披露パーティにかかった費用の総額は、平均362.3万円となっています。
これは、新型コロナウイルスの流行前の平均総額なので、ポストコロナの「新しい生活様式」に合わせて、今後は費用が下がっていく可能性があります。

次に、新婚生活にかかるお金をチェックしていきましょう。
すでに1人暮らしをしているどちらかの家で生活をスタートさせる場合は、初期費用は少なくて済みますが、2人で新居を探す場合は、大きな出費が発生する可能性があります。

新居契約の初期費用としては、まず不動産手数料が挙げられます。
これは家賃の1ヶ月分が相場です。
また、地域や物件によっては「敷金」や「礼金」も発生します。
「敷金」は退居時に返却される可能性がありますが、それぞれ家賃の1〜3ヶ月分が相場となっています。
例えば、家賃10万円の物件に入居する場合、最初の契約時に全部で30万円ほどを準備しなければなりません。

引っ越し費用は、都内で大人1人分の引っ越しの場合、2万円程度からとなっています。
荷物の量や依頼する業者によって価格が異なるため、事前に見積もりをとってみると良いでしょう。
また、新居のためのインテリア・家具の購入費用は平均28.4万円、家電製品の購入費は平均33.4万円となっています。

また、結婚の記念に、新婚旅行を計画するカップルも多いのではないでしょうか。
新婚旅行にかかる費用は行先によっても大きく変わりますが、全国推計値で平均65.1万円となっています。

3

貯蓄が少なくても結婚できる

前出の20~30歳代の平均貯蓄額と結婚に必要なお金を比較すると、新婚夫婦2人の貯蓄額を合わせれば、身の丈に合った結婚式を挙げたり、新婚生活をスタートさせたりすることは十分可能です。
貯蓄が十分にないというカップルであっても、役所に婚姻届を提出するだけでしたらお金はかかりません。

また、結婚するにあたっては、両家のご両親から結婚資金を援助してもらえるケースもあります。
実際に親や親族から結婚費用について援助を受けたカップルは71.3%で、その平均額は172.1万円となっています。

新生活をスタートさせる2人にとって、親や親族からの援助は大変心強いものですからね。

まとめ

結婚に向けた家計の見直しを!

20~30歳代は、結婚や出産など、大きなライフイベントを経験する方が多い年代です。
ひとり暮らしの時に毎月コツコツと貯蓄をしつつ、結婚する際にはパートナーとお金の使い方をよく話し合って、憧れの結婚式を挙げるなど、理想的な新婚生活をスタートさせていきましょう。

今回紹介した平均貯蓄額や支出額を参考にしながら、これからの結婚に備えた貯蓄ができているか、自分自身の家計を見直ししてみてはいかがでしょうか。

この記事を読んでる人はこちらの記事も読んでます