大人気ゲーム「あつまれどうぶつの森」から学ぶお金のしくみ

いま大ブームの「あつまれどうぶつの森」。ご存知の方も多いのではないでしょうか?かわいい動物たちに囲まれて暮らすとっても癒されるゲームなのですが、実はこのゲーム奥が深い!私たちの実生活に近い、ローンや株など…お金のことも存在するんですよ。そのため、子供でもゲームを楽しみながら金融知識が学べちゃうんです。子供だけでなく、お金の話を難しく捉えがちな大人の方々でもこれはやってみる価値ありだと思います。今回は、あつまれどうぶつの森で学べる金融知識についてご紹介したいと思います!

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「あつまれどうぶつの森」って?

皆さんは、「あつまれ どうぶつの森」というゲームをご存じでしょうか?このゲームは大手ゲーム会社である任天堂が出しているゲームです。簡単に説明すると、かわいい動物たちと一緒に島で過ごすゲームなのですが、実はお金の内容が絡んできます。難しいお金の話でもゲームを通してならスッと理解できるかもしれません。「あつまれ どうぶつの森」(以下、あつ森)では、大きく分けて「住宅ローン」「株式投資」この2つのお金の知識を学ぶことができます。では、それぞれどのような内容なのでしょうか?

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あつ森の住宅ローン

まず、島で暮らすにあたり「移住パックプラン」を「たぬき開発」から購入します。最初はテント暮らしなのですが、生活するにあたり社長である「たぬきち」さんから「マイホームを建てないか?」という提案をされます。ここで「マイホームを建てる」という選択をすれば、強制的に住宅ローンを組まされます。そして、返済が始まるのです。現実の世界と違う点として、以下の2つが挙げられます。

①契約書がない
②返済に関して無利子・無期限

※契約書はよく読もう

「契約書がない」という点についてなのですが、ゲームの世界です。契約書がなくても問題ありません。ただ、問題があるとすれば、ここで「マイホームを建てる」という選択をしなければ、ゲームが進まないことです。これはゲームをしている人にとっては痛手です。契約書がない代わりに実質ゲーム終了になってしまいます。なので、どんな値段を提示されてもそれを飲むしかありません。その意思決定が即時求められます。「はい・いいえ」の2択とはいえ、なかなか難しい問題ですね…。ある意味、現実世界よりも厳しい条件かもしれませんね。

実際、住宅ローンを申込む時は、きちんと金融機関で契約書を結びます。金融機関によって、金利・毎月の返済金額・返済方法が異なってきますので、契約の時にはきちんと確認しましょう。そして、必ず何社か見積をお願いして、比較・検討するのがおすすめです。

※利子・返済期間・返済金額を確認しよう

※利子・返済期間・返済金額を確認しよう 次に「返済が無利子・無期限」という点について。現実世界では「利子○%、○年返済」がきちんと契約書で決められています。しかし、このたぬき開発の社長、たぬきちは「無利子・無期限でいいだなも!」と言ってくれるんです。現実世界では、借りる金額には必ず利子が付きます。利子はその貸し手である銀行の利益になるものだから無利子なんてありえません。それを「無利子」と謳っています。

さらに「無期限」。通常であれば「○年以内に全額返済」と契約を交わすのですが、あつ森は「無期限」です。つまり、「返すのはいつでもいいよ!」と言っているのです。なぜこのような事ができるのか?といえば、やはり返済しなければゲームが進まない、という事になります。なにがなんでも返済させる仕組みがゲームでもできあがっているというわけです。

現実世界と同様、住宅ローンの借りる額、返済期間、今回は無利子ですが、自分で計画を立てて進めて行かなければ人生大変な事になる、ということが学べますね。どのタイミングで、今回はどれくらいの金額を返済しようかなど、現実世界の「繰り上げ返済」のように思えます。これから住宅の購入を考えている方は、一度ゲームの世界で体感してみるのも良いのでは?

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あつ森の株式投資

あつ森の世界では「株式取引」ではなく「カブ取引」という名で取引をします。そう、「蕪(かぶ)」を売買するのです。カブ売りの「ウリさん」が毎週日曜日にカブを売りに来ます。しかも親切な事に「ばっちゃんが作ったカブはね、食べるよりも売買されることの方が多いんだ」と教えてくれるんです。実際は野菜の「蕪」を買うのですが、株券と同じ仕組みになっています。株式投資の基本は、「安く買って、高く売る」です。それがあつ森内の「カブ」で体験ができちゃうんです♪ゲームとはいえ、売るタイミングが難しいんですよ。このタイミング以外にも学べるものがあります。

①単元株が学べる

さらにカブ取引のカブは、10カブから購入ができます。「1カブだけ欲しい」はできないのです。これは株式取引でいう「単元株」を意味します。通常、ヤフーなどの画面の金額は1株の値段なので、実際買う時は100株単位になります。株初心者さんによくある勘違いです。○円×100(株)が実際の必要な金額になります。また、売る時もこの単元株で売る事になるので計算には要注意!単位は違えど株式取引の初歩が学べますよ。

また、カブを売る時に注意しないといけないのが、“いくらで買ったのか”です。買った値段を覚えていないと、いくら儲かったのか、がわからなくなってしまいます。きちんと覚えておきましょう。実際の株式取引では、その証券会社の画面で確認すれば、今どれくらい儲かっているか、損しているかが一目でわかるようになってます。自分が今、どんな状態であるのか確認することはとても大切なことです。

②損切りが学べる

あつ森では、カブは一週間で腐ってしまいます。腐ってしまうと、もう売れないので大損します。1週間以内に損していても売ってしまった方が、損もおさえられるのです。これは株式取引でいう「損切り」です。買った値段そのものがなくなるより、少しでも戻ってくるほうが良いですよね。その損切りを学ぶ事もできるんです。

どれも現実世界ではないからこそ、自分の手持ちのお金を使わずに体験できるからこそ、楽しく学べるものであると思います♪

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ゲームの中でもお金を稼ぐことは大変!

では、あつ森ではどうやってお金を手に入れるのでしょうか?それは、雑草や木の枝などを拾ったり、魚を釣ったり、虫を捕まえたり…それらをすべて売ってお金にかえます。そのほか、拾った材料で家具などを作って売ることも!こうやってあつ森の世界のお金を稼いでいきます。「なんだ!拾えるのか!簡単じゃん!」と思った人、大間違いです。地味にこの作業が面倒なんですよ。島の中を行ったり来たりと、地味な作業の繰り返し。これだけで住宅ローンを返済するのは、かなり時間がかかるんですよね。そのため、カブ取引などを利用して、早くローンを返済できる機能がこのゲームにはついているんです。

まとめ

楽しみながらお金の知識を身につけよう♪

いかがでしたでしょうか?あつまれどうぶつの森では、現実世界を簡略化した世界観なので、子供にも有効です。HPを見たことのある人はご存じだと思いますが、とてもかわいい動物たちが登場します。そして、基本ひらがなで文字が出て、短い文での会話になります。そのため、カブ取引や住宅ローンの説明もとってもわかりやすく説明してくれるんです。大人になるまでに基本的な仕組みなどは理解できるかもしれませんね。お金の話は難しく感じるから苦手という方も多いと思いますが、話題のゲームを通して学ぶことで身近に感じることができます。このゲームだけに限らず、楽しく学べる方法を見つけてみるのも良いかもしれませんね♪

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