【舌診断】“あっかんべー”でわかるあなたの不調サインと改善方法

東洋医学では、その人の舌の色と形、舌苔(ぜったい)、舌裏の血管を見て健康状態を知る「舌診(ぜっしん)」という診断方法があります。粘膜で覆われ、多くの血管が集まる「舌」は、血液や体液の状態が反映されやすい部位です。そのため、体質や内臓の様子を映し出す「鏡」ともいわれているんですよ!舌の状態を正しく観察できると、健康のバロメーターにもなります。そこで今回は「舌診」について、簡単にできるセルフチェック法なども含めてご紹介していきます。ぜひ鏡で自分の舌を確認しながら、健康状態をチェックしてみてくださいね!

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「舌診」って何?

「舌診(ぜっしん)」とは、舌の状態をみてその人の健康状態を診断する方法です。舌は粘膜組織のため、下の血液の色や血流の状態がわかりやすい部位です。また新陳代謝が活発な部位のため、体調や体質などが舌の色や形に反映されやすいのです!

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舌のチェックポイント

次の5つのチェックポイントを参考に、あなたの舌の状態をチェックしてみましょう! ①色 血流の状態や温度がわかります。白っぽいほど栄養不足や冷えている状態です。 ②大きさや形 水分量の状態。体のむくみや乾燥状態が現れます。むくみが強い場合、舌の横に歯形がつくことも。 ③舌苔(ぜったい) 舌苔とは、舌の表面に付着している苔のこと。舌苔の色や厚さをみます。 ④舌の裏の血管 舌の裏にある静脈の状態をみます。静脈が浮き出ている場合、瘀血が溜まっている可能性も。 ⑤舌の動き 舌の筋肉を動かす動作は、自律神経の影響を受けます。リラックスした状態で“あっかんべー”をしてみて、舌がまっすぐ出せるか確認しましょう!

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こんな舌には要注意!4つの不調タイプ

健康な舌は、ピンク色で白く薄い舌苔があります。反対に、要注意な舌とはどのような状態なのでしょうか?主に「水分不足」、「体の巡り悪化」、「元気喪失」、「栄養偏り」の4つのタイプに分けられます。これら4つの不調タイプについて詳しくご説明します!

①舌苔が黄色い…水分不足タイプ

舌が赤い、舌苔が少ない、舌の表面に亀裂があるなどの症状が見られる人は水分不足タイプ。口や喉が渇き、ほてりを感じることがありませんか?がぶ飲みは体の負担になるので、少しずつ口に入れるちょこちょこ飲みで、こまめに水分補給をしましょう。夏は、熱中症を防ぐためにも梅茶や昆布茶など塩分を含む飲み物が◎また、脂っこいものや揚げ物は控えめにし、お腹にやさしいもので体調を整えましょう!

②舌が紫暗色…体の巡り悪化タイプ

舌に紫暗色の斑点がある、舌の裏にある血管が太く目立っている人は、血管が滞った状態です。手足の冷えやむくみなどが現れやすくなっていませんか?入浴や半身浴で汗をかき、その後はしっかり水分補給をしましょう。ぬるめの湯に入ると自律神経も整い、体の巡りがよりスムーズになりますよ♪巡りをよくするツボもおすすめです。

③舌が白っぽい…元気喪失タイプ

舌が白く形が変化している、舌苔が湿っている人は、水分不足タイプなど3タイプが悪化し、何もしなくてもだるい状態になっています。弱った体力と気力を回復させるには、質のよい睡眠が大切!30分以内で、気分がすっきりする程度の昼寝もおすすめです◎食べ物はエネルギーを補う、山いもなどのイモ類、枝豆などの豆類を積極的に食べましょう!サバなどの青魚も血を補い、体を元気にしてくれます♡

④舌苔が湿っぽい…栄養偏りタイプ

舌がピンク色で腫れぼったい、舌苔が白く湿っている、舌の縁に歯形がついている人は、栄養が偏っているかも…。胃腸が弱った状態で、食欲減退、栄養不足で体力が低下しがちです。食べ過ぎや飲み過ぎが原因となることもあります。できるだけ、冷たい物より温かい物をとるようにして胃腸を休ませてあげましょう!また、適度な運動や入浴で、代謝・血行を促進して余分な水分を体の外へ出すことも大切です。

まとめ

日頃の健康管理に「舌診」も取り入れてみて♪

舌診は、できるだけ同じ環境や時間帯で行うのがおすすめです。というのも、部屋の照明や観察する角度などによって、見え方が異なる可能性があるからです。また、食後は飲食物の影響を受けて舌が着色しますので、食後の時間帯は避けたほうが良いでしょう。ぜひ日々の習慣に取り入れ、ご自身の体調管理に目を向けてみてくださいね!

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