新NISAで投資デビューする時に知っておきたいことを教えます

1月から新しいNISA制度がスタートしました。今年から「投資を始めよう!」と考えている女性も多いことと思います。ぜひ投資にチャレンジしてほしいですが、市場では何が起きるか予測できません。投資ビギナーが、心に留めておくべきことをアドバイスします。

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新NISAに合わせて1月前半の株価は急上昇

2024年1月、新しいNISA制度(少額投資非課税制度)がスタートしました。
制度は恒久化され、また非課税投資額(総枠、年間投資枠とも)が大きくなり、使い勝手が大幅に改善しました。

メディアでもよく取り上げられており、注目が集まっています。
新しいNISAのデビューに合わせて、1月前半の国内株価は大きく急上昇しています。

日経平均株価が、バブル後の最高値を何度も更新するなど、勢いよく株価が上昇しています。
米国株価も同様に、史上最高値を更新する勢いを見せています。

こうした流れをみると、「NISAを急いでやらなくちゃ!」と焦りますが、むしろ落ち着いてNISAと向き合ってほしいと思います。

改めて、NISA制度について考えたとき、これはぜひとも始めたい制度の1つです。

投資の運用収益がすべて非課税となり、全額を受け取ることができる、という基本条件だけでも、これをあえて利用せず、普通に運用をする(証券総合口座などで売買して運用収益に20.315%が課税される)よりお得であることは明白です。

同じ投資信託、同じ企業の個別株を、「NISA口座内で買うか」「NISA外で買うか」だけで手元に残る収益額が違ってくるなら、有利な方を選びたいところです。

また、近年気になるのは物価上昇率を銀行預金の金利が大きく下回り続けていることです。2022年はプラス2.5%、2023年はプラス2.7%と大きく物価が上昇し続けている中、銀行預金は低金利にとどまっています。

一部、預金金利引き上げを行う金融機関が出始めているとはいえ、まだまだ年2.5%のような提示はありません。

これは国のマイナス金利政策も影響しているため、そう簡単に銀行預金が物価上昇率を上回ることはないでしょう。そう考えても、NISAを通じての投資デビューを考えてみたいところです。

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投資は大きく下がることもある

しかし、新NISAでこれから投資をスタートさせる皆さんに強く忠告しておきたいことがあります。

それは「投資は、大きく下がることもある」ということです。

平均的には、預金金利や賃金上昇率を上回ることが期待できる投資のリターンではありますが、短期的には上がったり下がったりを繰り返します。

「リーマンショック」のような経済危機があった時は、あっという間に30%くらい値下がりすることもありますし、日経平均株価は2012年の11月(アベノミクスが始まる直前)には10,000円を切っていた時期もありました。

数日単位で考えた場合にも、数%くらいの値動きがあることはしばしばです。
「数日で5%増えた!」という日があったとしたら、「同じくらい値下がりすることもあり得る」と考えておく必要があるわけです。

ここ10年以上、国内も海外も株価が上昇する局面が続いており、大きな値下がりを経験していない人が増えています。

そこに「NISAをやらなくちゃ!」と初心者が高額を入金して、下落相場がやってきたら、多くの人はパニックになってしまうことでしょう。

下がることも心に留めて、投資資金額を決定することが大切です。

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長期積立・分散投資がおすすめ

さて、「値下がりがあるかも」と覚悟したとして、どうすればいいのでしょうか。
上げ下げのタイミングを見計らって、何度も売ったり買ったりを繰り返す必要があるのでしょうか。

まだまだ上がっていく途中で急いで売ってしまうのはもったいないことですし、そろそろ値下がり時期は終わろうとしているときに手放ししてしまうのももったいないことです。

しかし、「今は売ったほうがいいのか(買ったほうがいいのか)」の判断を下すことは、なかなか難しいものです。

投資経験が浅く、また投資のプロになるわけでもない普通の人たちが、投資を無理なく続けていくよい方法は、「無理のない金額を定期的に購入し続けていく」ことです。

これを積立投資といいますが、値上がり時期も値下がり時期も一定金額を自動的に買付していくことで、投資の判断ミスを避け、また堅実に資産を上積みしていくことができます。

最終的に株価が上昇する時期に投資を終えることができればいいのです。

また、投資信託を活用することで、分散投資の効果が生まれます。
数百社あるいはそれ以上の企業に1つの投資信託で投資をするような選択は、投資信託でなければできないものです。

さらに長期で継続することを意識し、「長期積立・分散投資」を意識することができると、もう1つのメリットが生まれます。
それは、仕事やプライベートに集中することができる、ということです。

株価のことを気にして仕事が手につかないとか、プライベートの時間を家族と過ごしたり、リラックスすることができないとしたら、投資があなたの日常生活に負担を与えてしまっています。

NISAで儲けたいのは誰でも考えることですが、それを過度な負担なく続けていけることも大切です。

投資信託を用いた、長期視点での積立×分散投資を考えてみてはどうでしょうか。
そうすれば、短期的な「下げ」にも焦らず、投資と付き合い続けることができるはずです。

まとめ

コツコツと積み立てていきましょう

投資を始めるに当たっての注意点を理解できましたか。

とくに投資を始めたばかりの頃は、すぐにプラスにならない場合が多いですが、あまり気にせずに、コツコツと長期で積み立てていくことが大切です。

リスクを分散して、長期で投資していけば、プラスになっていく可能性が非常に高いと思います。

短期的なマイナスを気にせず、コツコツと投資を続けていきましょう。

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