ノーメイクでも美しい眉をキープできる! アートメイクのメリット・デメリットを解説

ノーメイクでも、美しい眉をキープできることで話題のアートメイク。最近では、代表的な眉以外に、リップやアイラインのアートメイクも人気を集めています。そんなアートメイクに興味があるけれど、「具体的にはどんな施術なの?」「失敗したらどうしよう」と不安に思っている方もいるかもしれません。そこで、アートメイクとは何か、メリットやデメリットなどを分かりやすく解説していきます。

  1. アートメイク
  2. メリット
  3. デメリット
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アートメイクは平均1~3年持続

アートメイクとは、皮膚のごく浅い層(0.02~0.03mm程度)にインクを注入し、着色していく施術です。
直接皮膚に色を入れるため、汗や水で落ちることはなく、お風呂上がりやすっぴんの時でも、メイク後と同じような顔でいることが可能です。

アートメイクは刺青(タトゥー)とは違い、時間の経過とともに徐々に薄くなっていきます。
アートメイクの持続期間は、個人差はあるものの平均1~3年です。

なお、アートメイクとタトゥーの違いについてですが、アートメイクが皮膚の浅い層(表皮層)にインクを注入するのに対し、タトゥーは皮膚から2mm程度の深い層(真皮層)に色素を入れていきます。

真皮層は深いので、皮膚のターンオーバーの影響を受けず、タトゥーは半永久的に消えることがありません。
それに対して、アートメイクを入れる表皮層は浅いため、お肌のターンオーバーの影響を受けて、徐々に薄くなっていくのです。

アートメイクの主な施術方法は、「手彫り」「機械彫り(医療マシン)」の2種類です。

手彫りは、施術者がペン型の針を使って、手動で線や点を描き足していく方法です。細かい部分や濃さを調整しながら、丁寧に少しずつ色素を入れていくため、ナチュラルで美しい仕上がりになります。
手彫りの多くは、「3D」「4D」といったメニューで提供されています。

機械彫り(医療マシン)は、医療アートメイク専用のマシンと針で肌に色素を注入していく方法です。
従来のアートメイクは、この「機械彫り」が主流となっており、塗りつぶしたようなのっぺりした見た目になることも多かったのですが、最近では機械の性能や技術が進化したことで、自然な仕上がりが可能になってきています。

素顔に馴染ませる毛並みアートメイクと比較して、お化粧をしたような眉がお好みの方に向いている方法です。
最近では毛並みアートメイクと組み合わせる方法もあり、仕上がりのイメージや好みに合わせて選択することをオススメします。
機械彫りは一般的には「2D」「パウダー眉」と呼ばれています。

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メイク時間を短縮できるのが最大のメリット

アートメイクのメリット・デメリットを解説します。

<メリット>

●メイク時間を短縮できる
アートメイクの最大のメリットは、毎日のメイク時間をグッと短縮できること。
忙しい方や、メイクが苦手で時間がかかってしまう方にとっては、特に嬉しい効果と言えます。
また、汗をかいても温泉に入っても消えないので、化粧直しにかかる時間も不要になります。

●自分に自信が持てる
理想の眉やリップを手に入れることで、コンプレックスを解消することができます。また、すっぴんでも困らないので、いつも堂々としていることができ、自分に自信が持てるようになることも大きなメリットです。

<デメリット>

●数年は消えない
アートメイクで一度入れた色は、1~3年は消えません。
そのため、仕上がりに満足できない時や、違うデザインにしたいと思っても、簡単に消す・修正することができません。
施術前に十分にカウンセリングを受け、納得のいく、元の自分の顔に馴染むようなデザインにしておくことが大切です。

●数回の施術が必要
アートメイクは、1回だけではインクが定着せず、ムラが出たりすることもあるため、2回セットになっていることが多い施術です。
新陳代謝が良く、インクが定着しづらい体質の方の場合、3回以上の施術が必要になることも。
施術の間隔は、皮膚のターンオーバーとの兼ね合いから、1ヶ月程度空けることが基本となります。
複数回の施術が必要であることを踏まえて、あらかじめスケジュールを立てておきましょう。

●ダウンタイムがある
施術後は、約1週間のダウンタイムが必要になります。
また、スムーズにインクを定着させ、色持ちを良くするには、ダウンタイムの間のケアを丁寧に行うことが大切です。
ダウンタイム期間は、施術部位を清潔に保ち、十分に保湿をして、触ったりこすったりなどの摩擦を避けましょう。
また、紫外線も刺激になるため注意が必要です。
施術部位へのメイクや、クレンジング剤などを使用した洗顔も、ダウンタイム中は控えましょう。
なお、アートメイクの施術前後の1ヶ月は、ボトックスなどの美容治療や、皮むけ等が伴うビタミンA製剤の使用は避け、眉毛のアートメイクの場合は、眉毛のブリーチや眉ティントも控えましょう。

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アートメイク施術後はMRI検査を受けられない

注意しておきたいのが、アートメイクの施術後は、MRI検査を受けることができない可能性があることです。
なぜなら、アートメイクを施す際、微量の金属質が含まれたインクを使用するケースがあり、そのインクの金属がMRI機器に反応してしまうと、火傷することやピリピリした痛みが出る場合があるからです。

そのため、アートメイク施術後に身体の検査を受ける場合には、必ずアートメイクを入れていることを事前に医師に伝えましょう。

アートメイクを受ける前にも、施術後にMRI検査を受けることが可能かどうかを確認しておくと安心です。

まとめ

信頼できる医療機関で施術を受けましょう

日本では、アートメイクの施術は医療行為とされており、医師もしくは医師から指導を受けた看護師しか施術をすることができません。美容サロンなどでのアートメイクの施術は、違法の可能性があるので、注意しましょう。

また、アートメイクを間違った方法で行うと、肌に悪影響を及ぼす可能性があります。
実際に、アートメイクの施術後に、痛みや腫れが引かなかったり、施術部位が化膿したりなどの健康被害の報告も上がっています。

健康被害にあうことのないよう、アートメイクは必ず信頼できる医療機関で施術を受けるようにしましょう。