香典はいくら包んだほうがいい? 故人との関係性による相場を知っておこう

社会人になると、突然の訃報で急に葬儀に行く機会が出てきます。そんな時、「いくら香典を包めばいいの?」と不安になりますよね。故人との関係性やあなたの年齢によっても、香典の相場は異なりますので、しっかりと把握しておきましょう。特に20~30歳代の人が払う際の香典の相場や、香典のマナーを解説します。

  1. 香典
  2. 金額
  3. 相場
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親族が亡くなった時の香典の相場

香典とは、故人への線香や花など、お供え物の代わりとして捧げるものです。
故人に対するお悔やみの気持ちとともに、遺族が負担する葬儀費用を少しでも助けたいという気持ちも込めて、香典を贈ります。

香典は一般的に、お通夜・葬儀・告別式の際に、香典袋に入れて持参します。

社会に出てからは、プライベートな関係だけでなく、仕事上でお世話になった方とのお別れの際など、香典を渡す機会が多くなります。

香典の金額はいくらと決まっているわけではなく、故人を敬う気持ちを込めて包みます。
ただ、故人との関係性やあなたの年齢によって、目安となる金額はあります。

そこで、20~30歳代の人が香典を包む時の、一般的な相場を紹介しましょう。

まずは、親族の葬儀について。
あなたのご両親が亡くなってしまい、あなたが喪主になる場合・葬儀費用を負担している場合は、香典を包む必要はありません。
兄弟が多いなら、誰が喪主を担当するかを決め、金額を相談しておくと良いでしょう。

あなたの祖父母が亡くなった時、孫も香典を出すべきかどうかは「その祖父母と同居していたか」で判断しましょう。
もし同居していた場合は、同居家族が葬儀を主催する立場であるため、香典を包む必要はありません。

また、親に扶養されている未成年の場合も、世帯主が代表して渡すため、必要ありません。
香典を出す場合、また夫・妻の祖父母の場合は、下記の金額が目安となります。
・20歳代 1万~2万円
・30歳代 1万~3万円


あなたの兄弟・姉妹が亡くなった時、その家族が同居している場合は、相場に上乗せすることがあります。
ただし、両親よりは香典が少ない額になるように調整してください。

下記の金額が目安となります。夫・妻の兄弟・姉妹の場合も同様です。
・20歳代 1万~3万円
・30歳代 3万~5万円


あなたの叔父・叔母(伯父・伯母)が亡くなった時、生前の間柄によって、香典の相場は異なります。
年齢にかかわらず、付き合いがあまりない場合は1万円程度を包むことが多いようです。
・20歳代 5000~1万円
・30歳代 1万~3万円

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職場の人や友人が亡くなった時の香典の相場

続いて、職場です。上司や同僚だけでなく、取引先の葬儀に出ることもありますから、相場を知っておきたいですよね。

職場の上司・同僚・部下が亡くなった時は、職場の仲間で連名で香典を包むか、個人で包むかを相談して決めましょう。
もし、個人で香典を包む場合は、上司より高い金額にならないようにすることが大切です。
・20歳代 5000~1万円
・30歳代 5000~1万円


職場の取引先の人が亡くなった時は、会社によって規定がある場合もあるので、確認しましょう。
基本的に、香典は法人として対応することがほとんどです。
取引の大きさや会社との関係性、故人の役職によって、金額を決めます。

社長や会長の場合は3万~10万円程度、副社長や取締役、役員の場合は1万~10万円程度、社長・会長の親族やその他の役員・担当者の場合は1万~5万円程度が目安といえるでしょう。

直接親交があった担当者には、個人や連名で包むことがあるようですが、個人で包む場合は5000円〜1万円ほどが目安です。

あなたの友人が亡くなった時は、生前の関係性によっても相場は変わるようです。
仲が良く親しい間柄の場合、年齢に関係なく、1万円以上を包むこともあります。
・20歳代 5000円
・30歳代 5000~1万円


ご近所の方や知人が亡くなった時は、下記のような相場となります。
・20歳代 3000~5000円
・30歳代 5000円

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香典を包む時のマナーを理解しておこう

香典を包む時のマナーとして、「4」や「9」のつく数字は、死や苦を連想してしまうのでタブーです。

偶数も「割り切れる」という意味を連想できることから、あまり好まれません。
ですが、2万円は認められていることが多いようです。

また、香典では新札を使いません
新札は事前に用意しないといけないため、故人が逝去することを予想していたかのように捉えられてしまうためです。

もし、新札しかない場合は、真ん中に折り込みを入れて包みましょう。
ただし、破れているお札や、穴が開いているような古いお札は避けることがマナーです。

お金を香典袋に入れる時は、お札の向きを揃えて裏向きに入れてください。
お札の表面は人物が描いてある方で、人物が見えない方が裏面です。
香典袋を開いたときに、人物が見えないよう下向きに入れておけば問題ありません。

まとめ

あなたの故人への想いが一番大切

香典は、故人へのお供え物の代わりとして捧げるもの。
故人に対するお悔やみの気持ちと、遺族の葬儀費用を少しでも助けたいという気持ちも込めて贈るものです。

あなたの年齢や故人との関係性によって目安があるので、それを踏まえた上で金額を決めると良いと思います。

でも、一番大切なのは、あなたの故人への想いです。
もちろんマナーは守りつつ、あなたが贈りたい金額を包んで、葬儀で故人への想いをめぐらせてください。