普段使いのウィッグの選び方 自然に見せるための秘訣を解説

おしゃれのためにウィッグを使っている女性も多いと思います。おしゃれかどうかも重要ですが、普段使いのウィッグに求めることとして、「自然さ」を一番重視している女性が多いようです。では、自然に見えるウィッグとは何でしょうか。今回は、自然に見えるウィッグと不自然に見えてしまうウィッグの違いを紹介します。

  1. ウィッグ
  2. 選び方
  3. 自然さ
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ウィッグが自然に見えるポイント

まず、ウィッグの毛質があまりにもつやつやしていると、不自然な印象に見えてしまいます。
わかりやすく言うと、お人形さんの髪の毛のようなつや・光沢は、私たちには少し不自然な印象に見えてしまうということです。

なぜなら、人間の髪の毛、人毛は拡大してみると、複雑な凸凹があります。
そのため、光をダイレクトに反射しないのです。
しかし、人工毛で使用されるファイバーは、滑らかな表面で光を反射するため、人毛に比べ、つやが生まれやすくなってしまいます。

それなら、人工毛のつやを軽減するため、表面に凸凹を作ればいいのにと思いますよね。
しかし、人工毛のファイバーに凸凹を作ると、つやが軽減される一方、凸と凹がひっかかり、ウィッグが「絡みやすい」という問題が発生してしまうのです。

自然さを追求するなら、つやを軽減したものが良いですが、ウィッグが絡みやすくなっても大変ですから、つやと絡みやすさのバランスの良いものを選びたいですね。

ポイントの2つ目はつむじです。
電車やバスなどで座った時など、上から見られることも多い頭頂部が不自然だと、不安になってしまいますね。

昨今では、ウィッグ頭頂部に人工頭皮を施し、つむじ部分や分け目を頭皮のように見せるウィッグが増えてきています。
人工頭皮の部分は、毛の流れを一定方向にするのではなく、多方向にすること、ふんわりと加工することで、自然なつむじを再現しているウィッグもあります。

自分に合ったつむじを選んで、より自然なスタイルをめざしてください。

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ひと工夫でウィッグを自然に見せられる

ウィッグが不自然に見えてしまうポイントの「つや」ですが、ひと工夫で自然な雰囲気に見せることができます。
ここでは、ウィッグを自然に見せる方法を紹介しましょう。

①シャンプーをする
ウィッグ専用のシャンプーで何度か洗っていくことで表面のコーティングがはがれ、つやを落ちつかせることができます。
ポイントは、ウィッグはデリケートなものなので、丁寧に優しく洗うのがコツです。
2~3回ほどシャンプーすると、強いつやも自然な印象に仕上げることができます。

②ファイバーのコーティングをはがす
直接ファイバーのコーティングをはがす方法もあります。
やり方は、ウィッグをタオルでごしごしとこすっていくだけです。
注意点は、毛が抜けないように毛束の根元をもって、毛先にかけてこするようにしましょう。
コーティングをはがすだけではなく、ファイバーを傷つけるため、絡みやすくなる点も注意が必要です。

③柔軟剤につける
ウィッグをシリコン入り柔軟剤につける方法もあります。
シャンプーした後、水に対して約2分の1~3分の1ほどの柔軟剤を溶かし、そこから30分から1時間程度浸しておきます。
あまり長時間つけてしまいますと、痛みの原因にもなりますので、気をつけてください。

柔軟剤をきれいに洗い流したら、タオルドライをして自然乾燥させ、毛先からゆっくり、少しずつブラッシングしてください。
柔軟剤を使用することで人工毛を保護し、柔らかく保つことが可能です。

この方法は、ウィッグをからみにくくする効果もあるので、メンテナンスとして定期的に取り入れても良いでしょう。

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自宅にあるアイテムでもウィッグを自然にできる

自宅にあるアイテムを使って、ウィッグを自然な雰囲気に見せることもできます。

●ベビーパウダー
ベビーパウダーは粒子が細かく、ウィッグにまんべんなくつけることでつやを抑えることができます。
即効性があるので、急いでいる時や、急な予定の対応策としてもおすすめです。

●マット系のスタイリング剤
マット系のワックスやスプレーを使用する方法もあります。
ベビーパウダーをつけてから使用すると効果的です。

●制汗スプレー
脇汗対策制汗剤の中でも、パウダータイプのスプレーが使用可能です。
制汗剤に含まれるパウダーでつやを抑えることができ、持ち歩きもしやすいので、出先でもケアしやすいのが魅力です。
ただし、パウダースプレーは至近距離から噴出させると白く固まってしまうので、少し離してスプレーするのがポイントです。

上記のように、つや消しにはいくつかの方法がありますが、これらの方法はあくまでも自己責任で実施することであり、 メーカーが推奨している方法ではありません。

シャンプーや柔軟剤などのつや消しは、つやの元となっている人工毛のコーティングを剥いでしますことでもありますので、 傷みや絡まり、劣化につながることもありますので、説明書などをよく確認してから行うようにしてください。

また、人毛などを使っている高価なウィッグには、これらの方法は活用できません。
高価なウィッグは素材や加工にこだわり、自然な見え方になるように工夫されているからです。
自然なつやを求めて高価なウィッグを選んだ場合には、保管方法やお手入れに十分気をつけて、楽しんでくださいね。

まとめ

自然に見えてつけ心地の良いウィッグを選びましょう

ウィッグが自然に見えるポイントは、つやとつむじです。
実際に試着してみて、自然に見えるかどうかをチェックしましょう。

ただし、長時間つけるものですから、つけ心地も重要です。
軽いつけ心地やフィット感、通気性の良さもチェックしてみてください。

これらのポイントを覚えておいて、おしゃれで自然に見えて、なおかつつけ心地の良いウィッグを見つけてみてください!