「思春期にきび」と「大人にきび」ちゃんと理解してる?20代以降にできる「大人にきび」の対処法♡

「にきび」と言えば、中高生の思春期に一気に増えて悩みを抱える人が多いですよね…。青春のシンボルとも言われるにきびに悩むのは10代までのはずです。しかし、最近ではにきびに悩んまされている20代~30代の女性が急増中…。20代、30代になって、久しぶりににきびができたとしたら、多くの人が10代の頃と同じようなにきびケアをすると思うのですが、それではなかなか治らないのです。実は、思春期にできるにきびと、大人になってからできるにきびは原因も対策も違うのです。そこで今回は、なかなか治らない「大人のにきび」を治すために「思春期にきび」と「大人にきび」の違いを学んでいきましょう。解決策も合わせて紹介しますので、ぜひ参考にして、いち早く美肌を取り戻しましょう♪

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「思春期にきび」と「大人にきび」の違いってなに?

「思春期にきび」と「大人にきび」という言葉自体は、ご存知の方も多いと思います。
しかし、この2つのにきびの違いを正確に理解している方は、少ないように感じます。

この2つのにきびの違いを理解することで、にきびケアがしやすくなると思うので、まずは「思春期にきび」と「大人にきび」について説明していきます。

にきびができる原因

思春期にきび

一般的に、新生児の皮脂量は多く、乳児以降学童期までは皮脂量が少ないと言われています。
第二次成長期にあたる13歳~18歳頃までは、女性も男性も成長ホルモンや男性ホルモンの分泌量が急激に増加します。

この男性ホルモンが皮脂腺を刺激して、皮脂分泌を活発にすることから、この時期は急激に皮脂分泌量が増え、排出しきれずに残った皮脂が、古くなった角質などと混ざり毛穴をつまらせてしまうのです。
これが「思春期にきび」です。

さらに、つまってしまった毛穴の中でアクネ菌が増殖すると、赤い炎症性のにきびになってしまいます。
思春期にきびは、90%以上の思春期の男女が経験すると言われています。

第二次成長期が終わり、皮脂の分泌が正常になることで自然と発生しなくなっていきます。

大人にきび

大人にきびの原因は、皮脂の過剰分泌だけではなく、ターンオーバーの乱れや、バリア機能の低下による角化異常なども挙げられます。
また、化粧品やメイクによる毛穴の詰まりや、女性ホルモンが影響することもあります。

これらの原因に加え、ストレスや睡眠不足、偏食などの生活習慣も原因となっている場合が多く、多くの場合、なかなか治らずに繰り返してしまうのです。

にきびが発生しやすい場所

思春期にきび

思春期にきびは、額から鼻にかけてのTゾーンやこめかみ、頬骨のあたりなど、皮脂腺の多い部分にできやすいです。
特にTゾーンの毛穴の数は、顔の他の部分に比べて約7倍もあるので、特ににきびが多発しやすいのです。

大人にきび

大人にきびは、Uゾーンと呼ばれる、顎や口周り、乾燥しやすいフェイスラインにできやすいのが特徴です。
大人ニキビの原因は皮脂の過剰分泌だけではないので、皮脂腺の少ない部分でも発生します。

「大人にきび」の原因を詳しく探ってみよう♪

大人にきびが発生する原因としては、上記でも少し触れたとおり、次のようなものが挙げられます。

大人にきびの原因

①不規則な生活
②睡眠不足
③食生活の乱れ
④過労
⑤ストレス
⑥肌の乾燥

また、ホルモンも大人ニキビを引き起こす原因のひとつです。
ホルモンのバランスは、過労や不規則な生活、偏った食生活などさまざまな要因で乱れやすいです。
その影響で体のバランスも崩れ、肌の生まれ変わりのリズムが乱れてしまうので、にきびができやすくなるのです。

さらに、肌の乾燥によるバリア機能の低下が、にきびの要因となることもあります。
古い角質がスムーズにはがれず、分厚くなって毛穴をふさいでしまうことが、大人にきびの発生を招いてしまいます。

他にもある大人にきびの原因

女性は特に、メイクが原因となることも多いです。
適切なクレンジングで、しっかりメイクを洗い落とすことが大切なのですが、すでににきびが発生している場合はメイクを控えるか、もしくはメイクをする場合、油分の多い化粧品を避け、「ノンコメドジェニックテスト済み」、と記載のある化粧品を使用することをおすすめします。

また、女性の大人にきびは、生理周期とも深い関わりがあります。
生理前ににきびが増えたり悪化した経験のある方も多いのではないでしょうか?

それは、女性ホルモンのプロゲステロンの分泌が高まるためだと言われています。
プロゲステロンが皮脂の分泌を高めて、大人にきびをできやすくしているのです。

大人にきびができる仕組み

「思春期のにきび」と「大人にきび」の発症メカニズムは同じなのですが、大人にきびは不規則な生活や過労などいくつかの理由が合わさり、体のリズムが乱れることで発生しやすくなります。
体のバランスを崩すことで、にきびの発生を招く可能性が高めているのです。

大人にきびには種類がある!?

大人にきびは、症状によって次のような種類に分けることができます。
悪化を防ぐためには、白にきびの段階で早めに対処することが大切です。

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大人にきびの種類

白にきび(閉鎖面疱)

皮脂や老廃物が詰まって盛り上がったものは白色面疱とも呼ばれ、一般的に白にきびと呼ばれています。

黒にきび(開放面疱)

黒色面疱とも呼ばれ、先端が黒くなったにきびです。
皮膚表面に顔をのぞかせた面疱の中身の酸化が原因で、黒くなります。

赤にきび(炎症性面疱)

赤にきびは、白にきびが悪化して炎症を起こしたものです。
目立ちやすく、治りにくいのが特徴です。

黄にきび(膿疱性面疱)

黄にきびは、にきびが化膿して、黄色い膿がたまったものです。

紫にきび

炎症が起こった後、まわりの組織が破壊され、それを修復するために血管が新たに増生されたり、にきびの炎症により瘢痕組織ができたりして赤紫に見えるようになります。
これが一般的に紫にきびと呼ばれています。

「大人にきび」の対処法♡

大人にきびのできる原因を踏まえて、対処法を紹介します♪

大人にきび対処法♡その1

ファンデーションなど、メイクに使用するコスメは、油分を多く含んでいます。
なので、専用のクレンジング料でしっかりと落とした後、皮脂汚れを落とすために、きちんと洗顔も行いましょう。

また、過剰な皮脂分泌は、肌の水分不足の原因にもなります。
肌への水分補給もたっぷりと行ってください

そして、にきびに悩まされている時期は、油性の化粧品は避け、薄化粧を心がけると良いでしょう。
また、入浴の際、シャンプーやリンスが肌について残るのは肌に良くないので、必ず洗髪の後に洗顔という順番で行いましょう

大人にきび対処法♡その2

規則正しい生活を心がけるのも、大人にきびの対策には効果的です。
寝る前の3~4時間は、食事を避けましょう

肌の新陳代謝がきちんと行われるよう、十分な睡眠がとれる環境を整えることが大切です。
また、朝食をしっかり食べることと、適度な運動もお忘れなく!

大人にきび対処法♡その3

食生活も重要です。
大切なのは、栄養の偏らないバランスの良い食事をとること。

・糖分の多いお菓子類や脂肪分の多い食事、香辛料、アルコールやお酒、タバコは控えましょう
・パンやパスタ、丼物など炭水化物だけに偏らないように注意しましょう
・新陳代謝に関わるビタミンB群(とくにB2・B6)やアミノ酸のL-システイン、コラーゲン生成や色素沈着を防ぐビタミンCを積極的に摂るのがおすすめ
・皮膚の再生能力を促す良質タンパク質やコラーゲンも大切

大人にきび対処法♡その4

便秘は、便と一緒に出るはずの毒素を体内に残してしまうだけでなく、腸からの大切な栄養素の吸収も阻害してしまいます。
実は、腸内環境もにきびと深い関係があるのです。

にきび予防+便秘予防のために、適度な運動や水分補給、繊維の多い根菜や海草などをバランスよく食べることをおすすめします。

まとめ 生活習慣の改善で「大人にきび」を治そう!

「思春期にきび」は多くの人が通るであろう青春の1ページだと思います。
思春期を過ぎたら徐々に消えていくものなので、そこまで悩む必要はありませんが、「大人にきび」は違います。

同じスキンケアや生活習慣を繰り返している結果、治らないケースがほとんどです。
「なかなか治らないな…」と思っている方は、ひどくなる前に、今回紹介した対処法をぜひ試してみてください!

もし、スキンケアや生活を見直しても治らず、ひどくなるような場合は、きちんと専門医に相談することをおすすめします。
後で後悔しないためにも、放っておかず、「今」できることから始めましょう!