「使いすぎは良くない?!」~ウォシュレットの正しい使い方~

みなさんはウォシュレットを使い過ぎていませんか? 実はウォシュレットには誤った使い方というのがあります。「水圧を強にしている」「10秒以上お尻を洗浄している」「温水を直接肛門に当てている」「排便の前に刺激して排便を促す」など……これらはすべて間違った使用方法です。間違った使い方をしていると、お尻周辺の皮膚にトラブルを起こすこともしばしば……。そこで今回は、ウォシュレット(温水洗浄便座)の正しい使い方について、説明していこうと思います。おしりのトラブルを引き起こさないためにも、この機会にぜひチェックしておいてくださいね!

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ウォシュレットの基本の使い方

まずは、ウォシュレットを使うときの基本的な流れをおさらいしておきましょう。次の5つのステップに沿って使用します。

①温水や便座の温度を調整する
②排便をする
③排便が終わったら、温水をお尻にあてる
④トイレットペーパーでお尻を拭く
⑤乾燥機能で乾かす

みなさんはこの5つのステップでウォシュレットを使えていますか?

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ウォシュレットの上手な使い方

では、ウォシュレットを使う時のポイントを説明していきましょう。上手なお尻の洗い方には、コツがあります。意外と勘違いしている方も多いので、ぜひご自身の方法と照らし合わせて確認しておいてくださいね。

温水をあてる時間は、5、6秒がベスト

長くあてたほうがキレイになるような気もしますが、実は温水をあてる時間は5、6秒で十分なんです。あまり長くあてすぎると、肛門周辺の皮脂まで洗い流してしまいます。皮脂は、皮膚を刺激から守るバリアのような働きをするものです。必要な分まで洗い流してしまうと、かゆみやかぶれなどトラブルのもととなってしまいます。実際、そういった症状で通院することになった方も多いようです。洗浄時間は長くても10秒までにしておくのが良いでしょう。

お尻の穴に直接あてない

お尻の穴、いわゆる肛門に直接あててしまうと、肛門内に水が入り込んでしまうことがあります。すると水が刺激となり、再び便意を感じることがあるのです。これは、腸のためにも決してよいことではありません。温水は、お尻の穴の周りにあてるようにしましょう。

水圧は弱めに設定する

強い水圧で洗ったほうがキレイになるような気がしますが、水圧が強いとしぶきが周辺に飛び散りますし、皮膚を傷める原因にもなります。弱めの水圧で十分キレイになるので、使う前にお尻に届く程度の水圧に設定するのがポイントです。

乾燥はペーパーで水を拭き取ってからにする

乾燥機能がついていたとしても、濡れたままのお尻をしっかり乾かすとなると時間がかかってしまいます。なので、濡れたまま乾燥機能を使うのではなく、トイレットペーパーで水気をさっと拭き取った後に、仕上げで乾燥機能を使いましょう。

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ウォシュレットの間違った使い方

ウォシュレットを不適切に使っていると、身体に不調をきたすこともあります。お尻を洗浄するという本来の目的以外の使い方はしないようにしましょう。ここでは、ウォシュレットの間違った使い方を紹介していきます。

腸内、膣を洗浄するための使用

ウォシュレットは、あくまでも肛門周辺の汚れを落とすためのものです。温水が出るノズルはトイレの内部に設置されているので、こまめに清掃していたとしても菌が付着している可能性は否めません。そのノズルから出る水を腸内や膣に流し込むのはとても不衛生なので、気を付けましょう。

排便を促進するための刺激として使用

便秘気味だったり、便が出にくかったりするとき、排便前に温水をあてて刺激を与え、排便を促そうとする使い方をしている方が、実は多いんですよね。しかし、この使い方に慣れてしまうと、刺激がないと便意を催さなくなってしまうだけでなく、お尻周りの皮膚もトラブルを起こしやすくなる可能性があるので、おすすめできない使い方と言えます。便秘解消は運動や食事など、別の方法で行ってくださいね。

まとめ

ウォシュレットを正しく使えばとても衛生的!

ウォシュレットの正しい使い方、いかがでしたか? 誤った使い方をしている方は非常に多いので、この機会にみなさんも使い方を見直してみるのをおすすめします。トイレットペーパーで拭くだけだと、便は完全には除去されませんが、便はお湯に溶けるという性質があるため、ウォシュレットの温水による洗浄ではキレイに洗い流すことができます。また、便には悪臭の原因となるインドールとスカトールという化学物質が含まれており、お尻に便が多く残っていると、炎症の原因にもなってしまいます。そうした面から見ても、ウォシュレットでの洗浄のほうがとても衛生的です。しかしながら、誤った使い方を続けてしまうと、逆効果になってしまうことも十分にあるので、ウォシュレットを正しく使って、おしりのトラブルに見舞われないようにしたいですね!