外貨預金でお金を増やせるの!? 初心者向けに円高・円安の意味から解説

日本の銀行に預金しても、金利がとても低いので、ほとんどお金は増えません。そこで、高金利が魅力的な外貨預金に興味を持っている女性もいるかと思います。ただ、外貨預金について知識がないと、損をしてしまう可能性もありますので、外貨預金について知識を蓄えることが必要です。例えば、円高・円安の意味は分かりますか? そんな初歩的なところから解説しますので、一緒に学んでいきましょう☆

  1. 外貨預金
  2. お金
  3. 増やす
1

1ドル130円から120円に下がったら円高

ニュースを見ていると、よく円高・円安と耳にしますよね。
これは分かりやすく言うと、通貨の人気投票のようなものです。

日本円を持つほうが良いと判断する人が多くなると、円を買う人が増えて、他の通貨より円の価値が高くなります。これを円高と言います。

逆に、円よりも他の通貨を持つほうが良いと判断する人が多くなると、円を手放す人が増えて、円の価値が下がります。つなり円安となります。

円と他の通貨は、シーソーのような関係です。
どちらかの通貨が高くなれば、もう一方の通貨は低くなります。

例えば、昨日は1ドル130円だったのが、今日1ドル120円になった場合は、円高ドル安になっています。
ぱっと見では、1ドル130円から120円に下がったので、円安になったと思うかもしれませんが、そうではありません。

昨日は130円を出せないと1ドルに交換できなかったのが、今日は120円を出すだけで1ドルに交換できるようになったのです。
少ない円でドルに交換できたのですから、円の価値が高くなっている=円高になったというわけです。

反対に、たくさんの円を出しているのに、少しのドルにしか交換することができなくなったら、円安ドル高になったと言えます。

2

必ずしも円高が良いわけではない

円高になったり、円安になったりすると、私たちの普段の生活にはあまり影響がないように感じますが、日本の国全体では大きな影響があります。

例えば、円高になるとドルなど外貨の価値が下がり、外貨が安く買えるので、外国製品や原材料などを安く輸入できるようになります。
輸入業者は、仕入れの価格(ドル)を安く済ませることができ、販売価格(円)は変わらないので、利益が大きくなります。


海外旅行に行く私たちも、少ない日本円でたくさんのドルと交換できるので、お得に旅行できますね♪
私たちの感覚で言えば、円高のほうが嬉しい気がします。

しかし、円高が一概に良いとは言い切れません。
日本の輸出企業は、海外で商品が売れた金額(ドル)で、社員に給与(円)を払うので、円高になると「売り上げ(ドル)は変わらないのに、給与(円)は少なくなる」という事態になってしまいます。

分かりやすく例を挙げると……
日本企業の自動車1台が2万ドルで売れたとします。
1ドル=100円の場合、2万ドル=200万円ですね。
社員の給与が1人50万円なら、自動車1台の売り上げで社員4人分の給与が払えます。
ところが、1ドル=50円の円高になってしまうと、自動車1台の売り上げは2万ドル=100万円で、社員2人分の給与しか払えなくなってしまいます。
そうなると、売り上げを増やさない限り、いずれ社員の給与を減らすという方向に行ってしまうのです。
会社にとっても、社員にとっても、それは厳しい状態ですよね。

3

外貨預金でお金を増やすためのポイント

円高・円安について理解できたら、外貨預金について学んでいきましょう。
外貨預金とは、日本円をアメリカドルなどの外貨に交換して預け入れる預金のことです。

円の預金と同じように、普通預金や定期預金などの種類があります。

預け入れた外貨建ての元本が減ることはありませんが、先ほど解説したように、円高になったり円安になったりと為替相場が日々変動するので、為替差による損益が出る可能性は大いにあります。

そのため、為替相場をよく確認した上で、外貨預金を行う必要があります。

<例>
1ドル=100円の時、1万ドルを預け入れ(1万ドル=100万円)
・払い戻しする時、1ドル=110円になっていたら
1万ドル=110万円となり、10万円の為替差益に

・払い戻しする時、1ドル=95円になっていたら
1万ドル=95万円となり、5万円の為替差損に

上記の例は、分かりやすく説明するために、金利や為替手数料を考慮していません。
外貨預金では、外貨から円に交換する時、為替手数料がかかるのです。

一定期間預金することで、外貨預金の魅力である高金利を得られますが、為替差損が出てしまったら、元本を下回ってしまう可能性もあるので、そこはちゃんと理解しておく必要があります。

お金を増やすためには、円高の時に預け入れて、円安になったら払い戻しすることがポイントですね。

まとめ

余裕のある資金の範囲内でやること!

外貨預金は、あなたの大切な資産を増やすことのできる、魅力的なものです。
ただし、場合によっては、元本を下回ってしまう可能性もあるので、よく理解した上で始めなければなりません。

まずは、余裕のある資金の範囲内で始めてみることをオススメします。
くれぐれも、全財産をつぎ込むといった、リスクの高い預金はやめてください。
それで、お金が減ってしまったら、ショックが大きすぎますからね。

毎月、無理のない金額を外貨預金に回していくと、リスクも少なく、少しずつお金も増えていくと思いますよ☆

将来のために、今から少しずつ始めてみてはいかがでしょうか。