部屋が乾燥しないオイルヒーターが女性にお勧め! 節電テクも大公開♪

冬はエアコンで室内を暖めている方が多いと思いますが、女性にはオイルヒーターがお勧めです。部屋が乾燥しにくくなるというメリットがありますから、美肌のキープにとても役立つのです。ただ、オイルヒーターって「電気代が高いのでは?」といった疑問もありますよね。そこで、オイルヒーターのメリット・デメリット、電気代を抑えて上手に使うコツを解説します。

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オイルヒーターの電気代はちょっと高め?

オイルヒーターはもともと、「気密性や断熱性の高いヨーロッパの家屋」を中心に使用されていました。
日本でも、家屋の気密性や断熱性の向上、オイルヒーター本体の低価格化、安全性といった観点から近年利用が広がっています。

オイルヒーターの放熱板であるフィンの中には、燃えにくい難燃性の油が密閉されて入っています。
その油を電熱器で暖めて循環させ、フィンから放熱させることによって、部屋を暖める仕組みになっています。
オイルヒーター自体から発せられるこの放射熱と室内の空気の温度差によって、自然に空気の流れが生まれ、輻射熱(熱をもった物質が放つ電磁波が他の物質にぶつかって発生する熱のこと)の作用によって、部屋全体をじんわりと暖めてくれる暖房器具です。

とはいえ、気になるのは、やはり電気代です。
1時間あたりの電気代はどれくらいになるのでしょうか。

■暖房器具 1時間当たりの電気代

オイルヒーター 13.5~32.4円
エアコン 12.5円
電気ヒーター 13.5~27円
セラミックヒーター 17.6~32.4円
ガスファンヒーター 0.6~0.8円
石油ファンヒーター 0.2~0.4円
こたつ 2.1~3.9円
※電気代は1kWhあたり27円での計算 ※約8畳の部屋で使用した場合

メーカーや型によって若干の違いは出てきますが、上記はつけっぱなしの状態で1時間あたり使用した場合の電気代を比較したものになります。

オイルヒーター、セラミックヒーターは少々高く感じるかもしれません。
逆にガスファンヒーターや石油ファンヒーターの電気代はかなり安くなっていますが、この2つの暖房器具については、別途ガス代や灯油代がかかってきますので注意してください。
エアコン、セラミックヒーター、ガスファンヒーター、石油ファンヒーターは、ある程度の広さの部屋に対応できます。

ただし、温風を空間全体に循環させることによって暖めるので、どうしても喉や肌が乾燥してしまいます。
また、電気ヒーターは赤外線や遠赤外線で、前面にある物体を輻射熱で暖めてくれますが、空気自体を暖めるのは苦手です。
こたつは身体の一部分を暖めてくれる暖房器具なので、部屋全体を暖めたい場合は適しません。

このように、暖房器具には部分的に暖めるのが得意なものや、広い範囲を暖めるのが得意なものなど、それぞれ暖め方の特徴があります。
どんな場所でどのように使うのか、用途ごとに使い分けると、電気代の節約にもつながります。
また、ECO運転、省エネ運転などといった節電モードが備わっている場合は、上手に活用すると節電につながります。

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オイルヒーターのメリット・デメリット

オイルヒーターの電気代だけを見ると、ちょっと敬遠してしまいそうですが、以下のようにメリットがたくさんあります。
デメリットも紹介しますので、併せて確認してみてください。

<オイルヒーターのメリット>
・ホコリやハウスダストがまき散らされることがなく、空気を汚さない
・強い温風を吹き出さないので乾燥しない
・運転音が静か
・火を使わないので、火事や一酸化中毒の心配が少ない
・本体の表面温度は平均で約60~80℃程度にしかならないので、1~2秒触ったくらいではやけどの心配がない ※長く触っていると低温やけどになる可能性があるので注意
・給油する必要がない
・フィルター掃除などの必要がない。メンテナンスは乾いた布で本体を拭くくらいでOK ※使用しているオイルヒーターによっても異なります
・オイルの補充や交換は不要 ※使用しているオイルヒーターによっても異なります
・使い方にもよりますが、基本的に寿命が長い

<オイルヒーターのデメリット>
・使い方によっては電気代がかかる
・オイルが暖まるまで少々時間がかかる
・風通しの良い部屋や木造には不向き
・重量の重い素材で作られており、さらにオイルが内蔵されているので、本体自体が重い
・本体にオイルが入っているため、住んでいる場所によっては、廃棄する時が面倒な場合もある ※粗大ごみとして扱ってくれる自治体が多いですが、捨てる場合は必ず確認してください

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節電しながら上手に使うコツを伝授

オイルヒーターは部屋が乾燥しないというのが、女性にとっての最大のメリットです。
電気代が高めというのが難点ですが、上手く工夫すれば、節電しながら使うことができますので、そのコツを紹介しましょう。

①オイルヒーターは窓際に置く
暖気は冷気より軽いので、上にいく性質があります。
冷気が侵入しやすい窓際に置くことによって、オイルヒーターから発せられた暖気は上へ上がり、カーテンのような役割となり、冷気を遮断しながら、部屋全体をムラなくじんわりと暖めてくれます。

②気密性・密閉性が高い部屋で使用する
オイルヒーターは、輻射熱でじんわりと暖めているので、換気などで空気の出入りする状況を作ってしまうと、暖かい空気が逃げてしまい、再び暖まるまでに時間がかかってしまいます。
洋室のように各部屋が隔離されているような部屋には適していますが、和室のようにふすまを使用した部屋では、隙間から暖かい空気が逃げてしまう可能性があります。
室内の空気が出入りしにくい、気密性・密閉性の高い部屋で使うようにしましょう。

③設定温度に注意する
オイルヒーターは空気だけでなく、壁・床・天井を含めた部屋全体を暖めてくれるので、室温を高く設定しなくても体感温度が高くなります。
そのため、設定温度はリビングであれば20℃、寝室であれば16℃くらいで快適に過ごすことができます。
オイルヒーターによっては、タイマーやECO運転機能がついているものもあるので、使用する場所や状況に併せて活用すると、さらに効果的です。

④他の暖房器具と併用する
オイルヒーターは、部屋全体を一気に暖めるのではなく、じんわりと暖めていくタイプの暖房器具です。
そのため、部屋全体が暖まるまでには少々時間がかかってしまいます。
早く暖めようと強モードで使用し続けてしまうと、電気代が一気に上がってしまう可能性があります。
まずはエアコンやセラミックヒーターなどの他の暖房器具を使って、部屋を軽く暖めつつ、オイルヒーターは弱モードで運転させておくといった使い方がおすすめです。
また、サーキュレーターで空気を対流させるのも効果的です。

まとめ

寒い季節もポカポカ暖かく過ごしましょう

オイルヒーターは、乾燥しない、やけどしにくい、メンテナンスがいらないといったメリットがたくさんあります。

気になる電気代については、上記で紹介した節電方法を参考にして、上手に節電しながら使いましょう。
オイルヒーターで、あなた自身の肌もいたわりつつ、寒い季節もポカポカ暖かく過ごしてくださいね。