自分のホルモンの周期を調べれば、体調不良の原因も分かる!

生理前にイライラしたり、身体がむくんで重い日が続いたかと思えば、はたまた朝から目ざめもスッキリ快調と、女性の体調や気分の変化には目まぐるしいものがありますよね。この変化はホルモンのバランスにより左右されています。「今日は朝から運動したかったのに身体が重い」「小さなことでイライラして1日がツライ」、そんなどんよりとした気分をコントロールするには、自分自身のホルモンの周期を知り、整えることが重要です。ホルモンバランスについてしっかりと理解して、無理せずはつらつとした毎日をめざしましょう!

  1. ホルモン
  2. 周期
  3. 体調
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基礎体温を記録しましょう

女性ホルモンには、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)という2種類のホルモンがあります。

エストロゲンは、女性らしさを作るホルモンです。
生理の終わりごろから排卵前にかけて多く分泌され、心も身体も絶好調になります。

一方、プロゲステロンは、妊娠にとても重要なホルモンですが、排卵後から次の生理にかけて多く分泌され、この期間は心身ともに不調を訴えると言われています。

また、基礎体温とは、人間が生活していくうえで必要最低限のエネルギーのみを消費している時の体温です。
人の身体は動くとエネルギーが生じ、体温に変動が出るため、朝目覚めてすぐの身体を動かしていない時の体温を測りましょう。

女性ホルモンには、体温を変動させる作用があります。
基礎体温を記録すると、生理予定日を推測することができるため、PMSへの心づもりや生理用品の準備といった備えに役立ちます。

個人差はありますが、基本的には28日前後の周期で、基礎体温が変化していくのが一般的です。

月経期:月経の期間。生理開始日を1日目とします
低温期:月経から排卵までの期間
高温期:排卵後から次の月経までの期間。12~14日

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女性ホルモンの変化による心身の変化

女性ホルモンの変化による心身の変化について、解説します。

<月経期>

生理開始とともに、女性ホルモンの分泌が減少します。
冷えや頭痛、めまいといったトラブルが出やすく、身体が重く、疲れやすい時期です。
お肌の乾燥が気になったり、肌が敏感になったりすることも。
無理は禁物な時期です。

<卵胞期>(生理後1週間程度)

エストロゲンが盛んに分泌されます。
心身ともに調子が良く、女性が一番輝く時期です。
食欲が落ち着き、代謝も上がる時期なので、ダイエットに最適です。

<排卵期>(排卵が起きる数日間)

排卵後からプロゲステロンの分泌が始まります。
エストロゲン、プロゲステロンともに分泌が高まり、変化する時期です。
変化についていけないと、心身のバランスが崩れ、不調が出ることもあるので、無理せず過ごしましょう。

<黄体期>(排卵後から生理前までの10日間程度)

心身ともに不安定な時期で、生理前1週間程度は特に敏感です。
生理が近づくにつれ、身体が重く、集中力が低下する傾向があります。
お肌のトラブルも起こりやすく、吹き出物やシミ、赤みにも注意が必要です。
イライラしたり、気分が落ち込みやすい時期なので、上手くリフレッシュすることが大切です。

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ホルモンバランスを整えることが大切

女性ホルモンは、心身の状態に大きく関わっています。
ホルモンのバランスはとてもデリケートで、ストレスや睡眠不足、環境の変化などで簡単に崩れてしまいます。
また、崩れたままにしてしまうと、生理不順やPMS、不妊症など、女性特有の不調の原因にもなります。

女性ホルモンは卵巣から分泌されますが、分泌を指示するのは脳の「視床下部」という場所です。
視床下部は自律神経を司っており、ストレスや不規則な生活により、自律神経が乱れると、女性ホルモンの分泌の乱れにつながります。

そこで日頃から、以下の点に気をつけるのがポイントです。

・過度なストレスを避ける
・良質な睡眠をとる
・栄養バランスのとれた食事を心がける

そのほか、リラックスするためにアロマテラピーを取り入れたり、ウォーキングなどの運動やストレッチをするのもオススメです。

また、便秘が続くと、自律神経の乱れにつながるため、納豆やみそなどの発酵食品や食物繊維をたっぷり摂ることも大切です。

まとめ

ホルモンの周期・バランスを意識しましょう

ホルモンの周期を調べてみると、「あの時の不調はきっとこれが原因だったんだ!」などと、気づくことができると思います。

「今はこの周期だから、不調で当たり前なんだ」と分かれば、精神的にもラクになれますからね。

自分のホルモンの周期・バランスを意識して、精神的にも肉体的にも、無理なく健やかな毎日をめざしていきましょう。