当たる占い師に出会いたいならコールドリーディングを知っておきましょう

あなたが受けている占いは、本当に占いですか? 「この先生の占いは本当によく当たる」「私が話していないことを言い当てられた」という経験をした女性もいることでしょう。それはもしかしたら、占い師さんが心理的会話術「コールドリーディング」を使っていた可能性もあります。そのコールドリーディングについて、解説したいと思います。

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情報を集めずに相手の気持ちを言い当てる

コールドリーディングとは、あらかじめ情報を集めずに相手の情報を一切知らない状態で、相手の気持ちを言い当てるという会話術のことです。

一見、事前情報なしに「こんな会話ができるなんてすごい!」と感じるかもしれません。
しかし、事前情報なしに相手の気持ちを言い当てることができるのは、そう難しいことではないんです。

コールドリーディングのカギとなるのは、「万人に対して共通していること」を言うことによって、相手が「え! なんで分かったの?」となり、相手を信頼するという部分にあります。

例えば、占い師の常套句である「最近大きな悩み事があったようですね」というのも、「(占いに来ている)万人に当てはまること」ですよね。
そうでなければ、何を占いに行くのでしょうか?

このくらい直接的な言い回しなら、「当たった!」と感じる方は少ないかもしれませんが、「最近人生の中でも3番のうちに入るほど、大きな困難にぶつかっているようですね」のように、少しだけ具体性を含ませた場合は「なんで分かったんですか?」など、「言い当てられた!」と感じる女性が多くいるのです。

これを相手の身なりや表情などから読み取って、適切に質問を変化させていくことで、相手との信頼関係が生まれ、相手の方から悩みや相談、自分がこれからどうしたいかを聞き出すことができるようになります。

このように特別感を出しつつも、比較的多くの人に当てはまるように質問することにより、相手に「なんで分かったの!?」という興味を惹きつける手法が、コールドリーディングになります。

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メリットだけでなくデメリットもある

コールドリーディングは、相手と信頼関係を築いたり、相手との距離を縮めるために有効な手段として使われています。

短時間で信頼関係が築けることも、コールドリーディングのメリットです。

また、なかなか心を開いてくれないような相手だとしても、コールドリーディングで徐々に距離を縮めることができます。

コールドリーディングは、自分の人生に漠然とした不安を抱えている人に大変効果的です。

漠然とした不安を抱えている人は、自分の漠然とした不安の正体と、「この先どうすればいいのか」という予測に対して、非常に敏感な反応を見せます。

そんな時に、初対面なのに自分のことが全て分かっているかのような素振りをされたら、自分が不安に感じていることまで分かってくれてそうで、それはもう依存コースまっしぐらになるのです。

まさに、このような特性を上手く利用しているコンテンツが占いになりますので、占い依存になる女性が多いのも頷けるわけです。

信頼関係が築きやすいというメリットがある一方で、コールドリーディングをよく知っている人には、あまり効果がない場合もあります。

また、コールドリーディングに頼りすぎると、距離感の詰め方に疑問を持たれたり、信頼関係が壊れかねません。

心理学を応用した会話術ですので、相手が単純に会話を楽しみたい場合にも、コールドリーディングは不向きになります。

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占いとコールドリーディングの相関性

コールドリーディングと占いは密接に結びついており、腕の良い占い師さんを見極めるには、この関係性を知ることが重要です。

漠然とした情報から相手の不安に対して答えを出さないといけない占いでは、あたかも自分が見透かしているように見せかけながら、情報を集められるコールドリーディングとの相性は抜群です。

占いに来る人々は、恋愛、仕事、金銭、将来、家族など、なんらかの不安があって、占いを求めているのです。
中には、単純に占いというコンテンツが好きな人もいるかもしれませんが、その人にだって、かつては占いに来る理由がある、あるいは占いという不確かなコンテンツを楽しみにきているわけです。

未来予知や超能力と評価されていている以上は、人々の将来や不安など、不確かなものにできるだけ確実性のあるものにして、返答しなければなりません。

また、まともな占い師さんなら、その人の人生がより輝くようなアドバイスも添える必要があります。

そのためには、相手自身かある程度情報を引き出した方が、より的確な返答ができることになりますよね。

そう考えると、占いとコールドリーディングが密接な関係であり、実践している占い師さんも多数存在する理由が見えてくるのではないでしょうか?

むしろ、評価の高い占い師さんこそ、相手のストレスのはけ口あるいは相談役となるべく、コールドリーディングをうまく使い合わせているように感じます。

まとめ

コールドリーディングばかりの占い師に注意

コールドリーディングは一種の会話術ですが、相手と短時間で信頼関係を作り、不安を取り除くために必要なものと言えるでしょう。

コールドリーディングで相手の望んでいることを読み取りながら悩みの核心に迫っていったほうが、お客さんの満足度も高くなりますよね。

しかし、占いへの注目度が高まり、さらにSNSの普及によって、比較的占いビジネスに参入しやすくなった今日、占い=コールドリーディングになっている占い師さんも多く存在しています。

さらに、占いよりもコールドリーディングを重視するあまり、会話術で時間を稼ぎ、問題の根本的解決には目を向けない占い師さんもいるので、そこは注意してくださいね。

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