不機嫌は周りに伝染する……不機嫌ハラスメントにご注意を!

他人の不機嫌で自分まで嫌な思いをしたことはありませんか? ネガティブな感情、特に不機嫌は周囲に伝染します。今回は、身の回りで起きる不機嫌ハラスメント、通称フキハラのエピソードと、その対策を紹介したいと思います。

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  3. 対策
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ネガティブな感情は脳波を通じて人に伝わる

コロナの行動制限がなくなって、人との関わりが増え、気疲れしていませんか?
黙っていても、感情は脳波を通じて周囲に伝わるものです。
特に不機嫌は相手にうつり、感染症のように広がってしまいます。

街でイライラしている人を見たとき、クレームの電話を受けたり、SNSで悪口を読んだときも同様です。

自分が気にすれば脳波が変化し、ストレス度が上がります。

他人の不機嫌に振り回される“不機嫌ハラスメント”を「フキハラ」と言います。

やっかいなのは、フキハラ被害者のほうがストレスを引きずること。
この負の感情は、気分転換に楽しいことをしても、簡単に上書きできません」

さらに、自分自身が不機嫌なら、フキハラの加害者になる可能性も大です。
とくに30~50歳代の女性は女性ホルモンの変化もあり、気持ちが揺らぎやすい年代です。
自分の感情を客観視するクセをつけ、心の不調を感じたらやることを決めておくようにしましょう。

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フキハラ加害者になっていないかチェック!

もしかしたら、自分でも自覚のないうちに、フキハラ加害者になっているかも知れません。

下記のフキハラチェックで、自分の言動を振り返ってみてください。

<フキハラチェック>

3つ以上当てはまっている人は、フキハラ加害者になっている可能性が高いので、以下の対策を実行することをお勧めします。

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周りに不機嫌な人がいる時の対策

まずは、あなたの周りに不機嫌な人がいる時の対策を挙げていきます。

不機嫌な人の影響を受けないためには、物理的な距離をとるのが賢明です。
周囲の人の「機嫌が悪いな」と感じたら、何か用事を見つけたふりでその場を離れ、フキハラを未然に防いでください。

状況的に不機嫌な人から離れられない時は、自分を守る“ドーム”をイメージするのが有効です。
例えば音楽をかけたり、好きな香りをまとっておくと、自分を守る想像がしやすくなりますね。

そして、帰宅したら、ゆっくりと入浴したいですね。
温かいお湯に漬かると、ストレスを緩和するホルモン「オキシトシン」が増え、ストレスホルモンの「コルチゾール」が減少します。
汗もかいて、気分的にもスッキリするでしょう。

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自分が不機嫌な時の解消方法

続いて、自分が不機嫌な時の解消方法です。

不満を誰かに聞いてもらうと、本人はスッキリしますが、相手にストレスを与えるのでしないほうがベターです。
その場を離れて、気持ちの整理をつけましょう。
周囲に悪影響をおよぼすフキハラ加害者になることもありません。

また、不機嫌オーラを出さないよう、軽い「心の不調」を感じたらやることを決めておきましょう。
かわいい動物や子供の動画を観る、身体を動かす、散歩、足湯など、自分によさそうなものをいろいろ試してみてください。

それから、大きな声を出すとストレス度は下がります。
歌うのが好きなら、職場で嫌なことがあった後は、帰宅前にひとりカラオケやお笑いライブに行きましょう。
絶叫系が好きなら、ジェットコースターに乗ってもOKですよ。

そして、感情はホルモンに左右されます。
ストレス軽減効果が期待できるホルモン「セロトニン」は加齢とともに減りますが、日光を浴びると分泌が促されるので、昼の外出の機会は多い方が吉です。

そのほか、脳波を調べてみると、怒りなどの嫌な気持ちには、なぜか集中力を高める効果が。
イライラしている時こそ仕事をバリバリこなすと、フキハラ加害者にもならずにすみます。

香りに頼るのもアリですね。
好きな香りに包まれていれば、不機嫌な人もフキハラ被害者もストレス度が抑えられます。
香りと脳波の実験でストレス軽減に役立つとわかったのが「ネクタリン(桃)」で、効果は2時間以上持続します。

まとめ

ポジティブに過ごしていきましょう

不機嫌は相手にうつり、感染症のように広がってしまいますから、まずは自分自身がフキハラ加害者になるように気をつけたいですね。

周りに不機嫌な人がいる時は、なるべくそれに巻き込まれないようにしましょう。

家庭でも職場でも、極力フキハラをなくして、ポジティブに過ごしていきたいですね。