「来年は絶対旅行したい!」なら、定期預金よりお得な「旅行積立」でお金を貯めよう!
コロナ禍も落ち着いてきたし、そろそろ旅行へ行きたいけれど、あまりお金が貯まっていないという女性もいるのでは? そんな女性にオススメしたいのが「旅行積立」です。実は大手の旅行会社では、ツアーの販売や宿泊施設・航空券などの手配に加えて、旅行積立というサービスを提供しているんですよ。そこで今回は、旅行積立の概要と、利用時の注意点もお伝えしますので、参考にしてみてください。
旅行積立の最大のメリットは、積立額にサービス額がつき、その率(年利換算)が大きいことです。
旅行積立が満期となった際に上乗せされるサービス額は、年利換算すると、低いものでも1%程度、高いものであれば5%を超えるものもあります。
また、銀行預金であれば利息には税金がかかりますが、旅行積立のサービス額分には税金がかかりません。
少額からでも始められ、毎月積み重ねていきますので、着実に貯めることができるというのもメリットです。
それでは、代表的な旅行会社、航空会社の「旅行積立」について、見ていきましょう。
例えば、JTBの「たびたびバンク」の毎月払いコースは、サービス額率1.75%(年利換算)ですから、毎月1万円を2年(24回)積み立てた場合は、サービス額が4,375円ついて、満期額は244,375円になります。
また、一時払いコースで1年後に10万円の旅行券を受け取るには、98,281円預けると良いということになります(サービス額1,719円)。
旅行積立を活用する上での3つの注意点
旅行積立を活用する時には、注意すべき点もあります。
以下の3つについては、しっかりと理解しておきましょう。
注意点① 積立金の利用範囲は限定されている
旅行積立の積立金額にサービス額が上乗せされた満期金額は、旅行券として受け取るか、その旅行会社での旅行申し込みに使える購入権(預け入れ金)になるということです。
銀行への預貯金などより年利の良いサービスですが、現金として受け取れる訳ではありません。
そして支給された旅行券などは、航空券やJRなどの鉄道の料金かその旅行会社のツアー料金にしか使えません。
また、旅行券には利用期限が定められているものもあり、期限を過ぎると積立金がなくなってしまうこともありますので、自分が利用しようと思っている旅行積立の規約をしっかり把握しておいてください。
注意点② 途中解約の場合は元本割れリスクがある
旅行積立は、積立を続けることができなくなった時には途中で解約することができますが、解約した場合も現金ではなく、旅行券や旅行の購入権での返還となります。
例えば、JTBでは途中解約は旅行券ではなく、それまでに支払った分が旅行の購入権として残ります。
ちなみに、この購入権の有効期限は10年であり、有効期限を超えると権利を喪失してしまうことになります。
返還が旅行券の場合は1,000円未満が切り捨てられて、結果的にサービス額が付与されない可能性や元本割れを起こす可能性もあります。
注意点③ 提供会社が倒産したら積立金は戻らない
もし積み立てを行っている旅行会社や航空会社が倒産してしまったら、旅行券はおろか積立金がまったく戻ってこないことも考えられます。
銀行の預金であれば、例え銀行が倒産したとしても、預金保護機構によってある程度は保証されますが、旅行積立に関してはそういった救済制度は用意されていないこともぜひ知っておいてください。
旅行計画を決めた後に積立先を選ぶことがポイント
「旅行積立」のメリットを活かすためには、計画と下調べが大事です。
いつ、誰と、どこへ行くのか、まず旅行の計画をしっかり決めた後に、積立先を選ぶという順番です。
「せっかく積み立てたのに思ったように使えない」ということがないよう、いつも利用する旅行会社や航空会社を預け先に選ぶのも失敗がない方法です。
積み立て申し込みはインターネットでできても、旅行券は窓口でしか受け取れないこともあります。
諸経費を考えて、交通費や書留料金がかからない自宅や職場の近くにある会社を選ぶといいでしょう。
毎年、夏休みなどの特定の時期に旅行や帰省が決まっている人、新婚旅行や記念日旅行を予定している人に、「旅行積立」はとてもお得な金融商品です。
利息でお部屋やお食事のグレードアップができたり、豪華なお土産が買えたり、オプショナルツアーをプラスしたり、いつもよりお得な旅ができるかもしれませんね。
まとめ
お得に旅行を楽しみましょう
低金利のいま、「旅行積立」は知っておいて損はない金融商品。
旅の目的に合わせて賢く増やすには、効率の良い預け先です。
ポイントは、旅行計画を決めた後に積立先を選ぶこと。
旅の趣向や目的に合わせて、より良いサービスを持っている会社に預けて、お得に旅行を楽しみましょう。