貯蓄1,000万円以上達成できた人はボーナスをどう使っている?

多くの女性にとって、「貯蓄1,000万円」は大きな目標の1つでしょう。1,000万円の貯蓄を達成するための魔法の方法はありませんが、1,000万円以上の貯蓄を達成した人たちの行動を分析することで、共通点が見えてきます。そこで、1,000万円以上貯めた人に、ボーナスの使い方を聞いてみました。彼らの方法を取り入れることで、お金を上手に貯めるヒントが見つかるかもしれませんね。

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年収が高くなくても貯蓄1,000万円は可能

まずは、貯蓄が1,000万円以上ある人の年齢層をみてみましょう。

■金融資産保有額1,000万円以上1,500万円未満の年代別割合
20歳代 2.3%
30歳代 8.1%
40歳代 10.5%
50歳代 10.8%
60歳代 10.4%
70歳代 11.3%

40歳代以上では、貯蓄1,000万円を達成している人が10%以上いますが、20~30歳代では少ないですね。
社会人経験や貯蓄期間が比較的短いこと、給与水準が低いことなどが影響していると考えられます。

次に、年収の高さは1,000万円の貯蓄に影響するのでしょうか?
年収が高くなければ、1,000万円以上の貯蓄は難しいと考える人が多いかもしれません。
しかし、年収別に貯蓄が1,000万円を超える人の割合を見ると、一概に年収の高い人だけが貯蓄1,000万円を超えているわけではないことが分かります。

■ 金融資産保有額が1,000万円を超える年収別の割合
収入なし 4.9%
300万円未満 7.0%
300万~500万円未満 10.0%
500万~750万円未満 10.3%
750万~1,000万円未満 15.2%
1,000万~1,200万円未満 13.9%
1,200万円以上 9.2%

年収300万円未満の7.0%が貯蓄1,000万円を保有していることから、年収が高くなくても1,000万円以上の貯蓄は可能であることが分かりますね。

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2022年の年間平均ボーナス額は約78万円

ボーナスは一気に貯蓄を増やすチャンスです。
厚生労働省が実施した「毎月勤労統計調査」によると、2022年の夏季ボーナスの平均額は38万9,331円、冬季ボーナスの平均額は39万2,975円でした。

また、厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」によると、ボーナスの年間平均額は50歳代前半までは年齢とともに増加し、50歳代後半から減少します。

ボーナスの支給額が減る前に、貯蓄に回すことを検討するのが得策かもしれません。

■ 年代別のボーナスの年間平均額
~19歳 15万700円
20~24歳 38万2,200円
25~29歳 65万5,500円
30~34歳 79万9,300円
35~39歳 92万6,100円
40~44歳 101万2,800円
45~49歳 108万1,300円
50~54歳 115万9,100円
55~59歳 115万5,700円
60~64歳 69万2,000円
65~69歳 35万800円
70歳~ 22万8,900円

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ボーナスの使い道は「預貯金」がトップ

臨時収入であるボーナスが入ると、どうしてもパーッと使いたくなってしまいますが、貯蓄1,000万円を達成したいなら、一定額を貯蓄に回したいところです。

そこで、実際に1,000万円以上の貯蓄がある人の行動を参考にしてみましょう。
1,000万円以上の貯蓄がある人を対象に、ボーナスの使い道についてアンケートをとったところ、以下のような結果となりました。

■貯蓄1,000万円以上の人のボーナスの使い道トップ10(複数回答)
1位 預貯金 56.7%
2位 金融商品の購入(投資・資産運用など) 25.4%
3位 生活費の補填 20.5%
4位 趣味・娯楽費 19.6%
5位 外食費 14.3%
   教育費 14.3%
7位 衣料品・装飾品の購入 13.8%
8位 レジャー費 12.5%
8位 現在のところは未定 12.5%
10位 日用品費 11.6%

ボーナスの使い道でトップに挙げられるのは「預貯金」です。
貯蓄が1,000万円ある人の半数以上が、ボーナスを貯蓄に回し、着実に資産を増やしています。

第2位は「金融商品の購入(投資・資産運用など)」です。
フォーブス・ファイナンス評議会は、富裕層のクライアントが実践している、他の人が真似したほうが賢明と思われる賢い習慣や実践方法を紹介しています。

そのうちの1つが「お金を眠らせないこと」。
富裕層でも 「お金がない」と言うことがあるのですが、破産しているわけではありません。
お金は常に投資などに活用し、自分のために「働かせる」必要がある、ということです。

また、貯蓄1,000万円以上の人のボーナスの使い道トップ10に、「ローンや借金の返済」が入っていないことに注目しましょう。
富裕層の習慣の1つに「利息を払わない」というものがあります。
高い金利を長期間払い続けると、最終的には購入した商品の2倍、3倍の金額を支払うことになるからです。
利息を払わなくても済むよう、やり繰りができるのが理想です。

まとめ

ボーナスに頼らない生活をめざしましょう

お金を貯めるためには、ボーナスに頼らず、月々の収入だけで生活することが大切です。
生活費が差し引かれる口座にお金を残しておくのではなく、ボーナスの分を定期預金や別の銀行口座に移して、貯蓄に回すようにするとよいでしょう。

また、月収だけで生活するために、生活水準に見合わない無駄遣いをしていないか、見直すことも必要です。
生活水準にそぐわない支出をしていると、いつまでたってもお金が貯まらないということにもなりかねません。

貯蓄1,000万円をめざすなら、1つのライフスタイルとして、ぜひ参考にしてください。