急成長を続ける中国の美容整形! 中国美女のトレンドを探る

日本では近年、美容整形をする女性が増えていますね。それでは、お隣の中国では、美容整形市場はどうなっているのでしょうか。実は、中国の美容整形の市場規模は、2019年の時点で273億ドル(約3兆円)を超えるほどに成長しているのです。そんな中国の美容整形のトレンドを紹介します。

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Z世代を中心に美容整形が一大ブームに

まずは、中国の美容整形の歴史と近年のトレンドについて解説します。

中国医学では「傷や病気のない身体にメスを入れることは、医療行為ではない」という考えがあり、長い間美容整形はタブーとされてきました。
しかし、増え続ける人口と所得の増加により、Z世代を中心に美容整形の一大ブームが到来しています。

お金に余裕がある人は、韓国や日本に渡航して美容整形を行うこともありますが、中国国内での美容整形の件数も2014年時点で700万件を超えており、「美容整形が当たり前」の時代になりつつあります。

中国での美容整形が他の国と大きく異なるのは、施術を希望する人の大半が「学生」であるという点です。

実際に美容整形を行った中国人の年齢層は、1990年代後半生まれが36%、2000年代生まれが19%を占めていると言われており、Z世代が中心となっていることが分かります。

人口増加の一途を辿る中国では、「顔面偏差値」という考え方が浸透しています。

よりよい就職先、よりよい結婚相手を見つけるためには、人よりも顔面偏差値が高くないとダメという考え方から、整形を検討する若者が非常に多くなっています。

娘の将来を想い、高校入学や大学入学前の長期休みに、娘をクリニックに連れていく親も多く、中国の特殊な整形事情が伺えます。

この考え方を「良しとする」かどうかはさておき、実際に中国ではこのようなトレンドがあるのです。

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白い陶器肌・赤いリップ・存在感のある眉毛がトレンド

顔面偏差値の考え方を定着させた一因に、InstagramやTikTokで活躍するインフルエンサーの存在も大きく関与しています。

外見の美しさを武器に活躍するインフルエンサーの存在は、「外見の良さが社会的成功を生む」という考え方を広く若者に定着させています。

中国で理想とされるのは、真っ白な陶器肌です。
チャイナとサイボーグをかけ合わせた「チャイボーグ」という言葉でも表現されるほど、お人形のように色素が薄く、透き通るような肌が理想とされています。

真っ白な陶器肌に欠かすことができないのは、美白と美肌のための美容注射や美容点滴です。
身体の中から抗酸化作用やメラニン生成抑制作用の元となるグルタチオンを注入する白玉点滴や白玉注射は、日本国内でも人気の施術です。

また、エラ削りや骨切りで、小顔美人をめざす中国女子も非常に多いです。
顔全体の印象が整うのはもちろん、顔が小さくなると身体全体のバランスが変わり、スレンダーな美人な印象に変化できることも理由の1つです。

続いて、中国の美女に共通する特徴といえば、真っ赤な唇です。
日本ではシーズンや流行によって人気のリップの色が変化しますが、中国ではどんな時でも鮮やかな赤リップこそ美人の証です。
中国では赤色がもっとも縁起のいい色と親しまれていて、生命力の象徴ともいえるカラーであることも影響しています。

赤リップが似合う唇は、左右のバランスがとれた厚みのある唇です。
特に中国で人気の、マットな赤いリップを引き立たせる、大きめのセクシーな唇にするための美容整形は、中国美人にマストとも言える美容整形です。

日本でも、唇の上下にヒアルロン酸を注入する施術が人気ですよね。
注入するヒアルロン酸の量によって、自由自在に唇のボリュームを調整できますので、ゴージャスでセクシーな唇になれるのです。

そして、中国美女のトレンドは「ハンサムな眉毛」です。
白い陶器肌や赤いリップに負けない、存在感のある眉毛がトレンドです。
太さは残しつつも、角度は古臭くない、緩やかなアーチ型が理想とされています。

そんな絶妙な中国美人の眉をキープするために必要不可欠な美容整形は、眉のアートメイクです。
皮膚の表皮に微細な傷をつけ、着色することで24時間365日理想の眉をキープできる眉アートメイクは、中国でも特に人気の施術です。

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中国でも韓国流の美容整形が人気に

2010年に爆発的なブームが巻き起こって以降、日本では韓流のメイクや美容整形が大人気になりました。
中国でも韓流ドラマやK-POPの人気は非常に高く、韓国風の可愛らしい顔立ちは多くの中国女子の憧れの的です。

韓国への整形旅行に出かける若者が増加したのはもちろんのこと、中国国内でも「韓式(韓国流)」をうたう美容整形クリニックが急増しています。

特に韓式の美容整形の中で人気が高いのが、「二重手術」と「脂肪吸引」です。

韓国美女の特徴といえば、すらりと伸びた長い脚に極限まで細いくびれですよね。
特に激しいダンスを得意とするK-POPアイドルも非常に多いことから、引き締まったボディラインこそ、韓式でめざしたいという中国人が急増しています。

脂肪吸引は日本でも人気の高いメニューの1つですが、医師の腕次第で仕上がりに大きな差が出てしまう施術でもあります。
必要以上に脂肪を取りすぎてしまうと、肌にぼこぼこと凹凸ができてしまったり、左右差や皮膚たるみが目立ってしまうリスクもありますので、注意が必要です。

まとめ

美容整形を受けるなら日本がオススメ

急成長している中国の美容整形ですが、「中国で美容整形を受けたい」と安易に考えてしまうのは危険です。
なぜなら中国では、急増するクリニックや施術メニューの数に当局の管理が追いついておらず、美容整形手術に関する法律の整備もまだまだ確立されていません。

そのため、中国国内で無許可のクリニックが乱立していたり、低い衛生観念のもとで施術が行われているクリニックも珍しくないと言われています。

安心して美容整形を受けるなら、日本のほうが良いかもしれませんね。
中国の最新トレンドを、ぜひ日本の高い技術力で取り入れて、アジアンビューティーをめざしてみてはいかがでしょうか。