「まつエク」や「つけま」って安全なの?! 起こりうる目のトラブルとは…?
誰もが良くしたいと思うのが第一印象ですよね。なんと7割以上が第一印象を「顔」で判断しています。中でも一番見ているパーツは「目」です。だからこそ、「印象的な目にしたい」とアイメイクに力を入れる女性は後を絶ちません。そのため、時代の進歩とともにアイメイクもどんどん優れたものへと進化していますよね。まつ毛エクステやつけまつ毛を施せば、顔の印象はかなり変わる時代です。しかし最近、これらのアイメイク使用時に多くのトラブルが起こっているんです。そこで今回は、そんなトラブルを未然に防ぐためにもまつエク・つけまの危険性についてお話ししようと思います。まつエク・つけまの使用頻度が高いという方は、ぜひ読んでおいてくださいね。
まつ毛エクステ・つけまつ毛に使用される接着剤の危険性
まつエクやつけまに使用される接着剤ですが、実は眼科医師、医療従事者も知らない成分が多いのです。主な成分の一例を紹介しておきます。
<まつげエクステ店で使用される接着剤>
- エチルシアノアクリレート
- アルコキシシアノアクリレート
- ブチルシアノアクリレート
- ポリメタクリル酸メチル樹脂
- カーボンブラック(着色料)
など……。
なお、まつげエクステ施術者は、国家資格である「美容師免許」保持者でなければ違法となります。施術を受ける前には必ず、資格保有者かを確認しておくことでトラブルを未然に防ぐことができます。
<自分で付ける際に使用するつけまつげ用接着剤>
- ブドウ種子油
- イソステマリン酸ソルビタン
- ヒドロキシプロピルメチルセルロース
- ベントナイト
- 炭酸プロピレン
- エトキシジグリコール
- フェノキシエタノ
など…。
これらの接着剤は雑貨扱いとなっているので、全て医薬部外品です。これらの成分が万が一でも眼に入った場合、感染症・炎症・重篤な結膜炎などを起こす危険性が非常に高いです。そのため、近年こうしたトラブルで眼科を受診される女性は少なくないんです。
まつ毛エクステ・つけまつ毛のリスク
リスクを冒してまでする必要があるのか、まつエクとつけまのメリット・デメリットから考えてみましょう。
- まつエクは化粧を落としても維持出来る
- マスカラより、つけまの方が目が大きく見える
- まつエクならスッピンでも目元がパッチリする
これらのメリットは、美容に敏感な女性には大きな魅力と言えます。
しかし、以下のようなデメリットもあります。
- 接着剤が体質に合わず、アレルギー反応を起こす
- 自分のまつ毛が抜けてしまう
- 接着剤が眼に入ると重篤な症状を起こす
- まつエクは1〜2ヶ月で取れていくため、維持するためには定期的に施術が必要となり、経済的負担が大きい
- まつエクの人口毛は抜けやすく、眼内に混入すると結膜異物となり、ゴロゴロする
※自分で取り出そうとすると、結膜や角膜(黒目)を傷つけてしまう可能性が高い
こういったデメリットが比較的少ないのが「マスカラ」です。マスカラにもリスクはありますが、まつエクやつけまよりはマスカラの方がリスクが低く、使用上の注意を守ればアイメイクを十分に楽しめます。
マスカラを塗るときのコツと注意点
マスカラを塗る際に、極力目に負担をかけないようにするには、根元から付けるのではなく、まつげの先にだけ塗るのがポイントです。これは、眼内にマスカラ液が入らないための予防となります。化粧崩れにも有効なんですよ♪
まつげの根元(眼のふち)には、マイボーム腺という油を分泌する部位があります。ここから油が分泌され、眼の表面を覆うことで、水分の蒸発を防いだり眼全体を保護する役割を果たします。冷たい風は刺激が強いため涙が分泌されます。エアコンなどで眼が乾いた時に自然に涙っぽくなるのは、眼の渇きを防ぐためです。眼が乾くと角膜(黒目)に傷が付きやすくなります。それを防ぐために涙や油が分泌されるのです。
♡マスカラの方が、化粧崩れの予防も化粧直しも簡単!
根元までマスカラを付けてしまうと、乾き目や角膜を保護するために分泌される涙や油分でマスカラが滲み、化粧崩れの原因になってしまいます。一方、まつげの中心〜毛先に塗ると、マスカラ液の眼内混入のリスク軽減とともに、化粧直しの際にマスカラを何度重ね塗りしても綺麗に仕上げることができます。
まとめ
特別な日以外は「マスカラ」を推奨!
いかがでしたか?確かに、まつエクやつけまはきれいに仕上がりますし、印象的な目元を作ることができるので捨てがたいという気持ちも分かります。しかし、休みなく使用し続けたら目の休まる時間がなくなってしまい、目にかなりの負担がかかることでしょう。このまま負担をかけ続けていたら、目のトラブルに見舞われる日もそう遠くはないはず……。なので、特別な日以外は負担の少ないマスカラをおすすめいたします。目のトラブルを起こし、アイメイクができなくなってしまうほど辛いことはないと思うので、今のうちから気を付けておくと良いでしょう。