女性の新しい働きかた!テレワークのメリット・デメリットを考えてみよう!
新しい働き方のひとつである「テレワーク」をご存知ですか? テレワークとは、「tele=離れたところで」と「work=働く」をあわせた言葉で、情報通信技術を活用した、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方のことを指します。社会が抱える問題である高齢化や、働く世代の人口減少、地方過疎化……これらに立ち向かう策として、政府が推進している制度です。「自分の会社にこの制度はないから関係ない」と思った方もいるかもしれませんが、このテレワーク、政府が今推している働き方なので、これから導入される会社も多いと思います。そこで今回は、働く女性から見たテレワークについて考えていこうと思います。今後の働き方のヒントにもあると思います♪
テレワークってどんな働きかた?
テレワークとは、インターネットなどのICT=情報通信技術を利用することで、本来勤務する場所から離れて仕事をすることで、「在宅勤務」「モバイルワーク」「サテライトオフィス勤務」の3つのテレワークの形態の総称です。テレワークが推進される理由としては、「社会」「企業」「従業員」この3方面に効果があるからでしょう。
①社会にとって、テレワークによる働き方改革が普及することで、一億総活躍、女性活躍、障害者雇用を推進し、労働力の確保ができます。また、地方の活性化、環境負荷の軽減にも効果が期待できます。
②企業にとって、多様な働き方の実現で優秀な人材の確保、離職抑止につながります。自然災害や感染症の流行などが発生した場合でも、事業を継続することができます。また、働きやすい会社というイメージもでき、企業のイメージ向上になることでしょう。
③従業員にとって、仕事と育児、介護等の両立ができ、キャリアを中断することがなくなります。また、在宅勤務だと、通勤時間を削減できるので、ワークライフバランスを実現することが可能になります。
テレワークの現状は?
では、テレワークは現在、どのくらい普及しているものなのでしょうか? 雇用型労働者のうち、雇用型のテレワーカーは14.8%。前年が13.3%だったので、少しずつ増えてはいます。また、従業員100人以上の企業で、テレワークを導入している企業は13.9%、具体的に導入予定がある企業を含めると18.2%という結果。導入済みの企業でも、利用者数が従業員の5%未満の企業が51.4%とシビアな数字となっています。
<業種別>
「情報通信業」のテレワーカーの割合が最も高く30%を超え、次いで「学術研究、専門・技術サービス業」が27.0%、他業種は約10~20%となっており、「宿泊業・飲食業」の7.2%が最も低いです。
<職種別>
職種別では、「管理職」「営業」「研究職」のテレワーカーの割合が高く30%前後です。テレワーク制度等を導入している割合は、従業員数1,000人以上が一番多く(25.1%)、従業員数が増えるほど、高まる傾向となっています。
働く女性から見たテレワークのメリット
私たち働く女性から見たテレワークのメリットを考えてみましょう。
・通勤地獄から解放される
朝から満員電車に揺られて、会社に到着するころには疲れ切っているなんて方もいますよね。暑い日に近くの人の汗を感じながらや、前の人の洋服についた臭気をかぎながら……なんて憂鬱な時間なんでしょう。立っているだけでやっとの満員電車は、体力と気力の消耗はすさまじいものです。テレワークで在宅勤務の日は、この朝の苦行がないというだけで、気分は晴れ晴れです♪
・ワークライフバランスの充実
通勤時間がなくなった分、朝夜の時間に余裕ができ、心にゆとりが生まれます。家族でゆっくりと食事をすることで、話をする機会も増え、家族のコミュニケーションが活発になります。
・集中して仕事ができる
オフィスで働いていると、誰かに話しかけられたり、電話がかかってくるので、その度に作業が中断されます。テレワークだと、一人で静かに黙々と仕事ができます。
・子育てや介護との両立がしやすい
子どもが熱を出すたびに休み、業務を進められず、遅延した業務を時短勤務の中で取り戻して、を続けていて、心身ともに負担が大きいという声も耳にします。テレワークなら、子どもが病気で保育園や学校をお休みする時も、仕事の穴を開けることなく、自宅で子どもの世話をしながら仕事ができます。
・空いた時間がとても魅力的
通勤の空いた時間や、業務が早く終わり空いた時間などに、美容院、ネイルサロン、ジム、病院などに行けます。普段週末だとなかなか予約ができないけれども、平日だとすんなり予約が取れたり、空いていて待ち時間が短かかったり……といいこと尽くし♪
・仕事が続けられる
育児や介護、夫の転勤、テレワークならキャリアを捨てることなく、仕事を続けることができます。育児で時短勤務中も、テレワークを併用することでフルタイム勤務に移行でき、責任のある仕事を任されるようになったという意見もあります。働く意識が変わった近年の女性にとって、これはとても大きい魅力ではないでしょうか。
・好きなところに住める
通勤時間を考えなくてもいいため、趣味のサーフィンを楽しもうと、都心のオフィスから離れた海の近くに住む。というように、好きな場所に住むことができます。理想のワークライフバランスを実現することができちゃいます。
働く女性から見たテレワークのデメリット
メリットがあれば必ずデメリットもあります。テレワークのマイナス面も見ていきましょう。
・働きすぎてしまう
テレワークになじむ業務とそうでない業務の整理をまずしないと、いきなり自宅で仕事はできません。その管理にまず時間と労力が必要です。また、自宅で仕事ができるということは、時間にとらわれずできるということでもあります。裏を返せば、深夜遅くまで仕事を詰め込みすぎて、長時間労働になってしまう可能性も……。テレワークでは、自己管理が今まで以上に求められてきます。
・家族の理解が必要
子どもの長期休みと重なり、かえって仕事に集中できないというケースもあります。家にいるので「ちょっとお願い」と買い物やゴミ捨てなど、家事を家族に頼まれたり……。「今日は家で仕事をする日」という家族の理解は必要になってきます。
・リラックスしすぎる
家にいるのだから、すっぴんで部屋着なのは当たり前ですよね。肌は休ませたいし、コーディネートに頭を使いたくもありません。電話やメールでのやりとりだったら問題ないのですが、突然のSkypeやテレビ会議、Web会議など映るだと困ってしまいますよね。恥をかかない程度に、薄化粧はしておいたほうが無難です。
・疑われる
家で仕事をしているのかどうか疑われるのも嫌なものですね。だから、常時連絡が取れるように、片時もスマホは手放さないという方も……。トイレに行く時までスマホを握りしめていたら、そのストレスは相当なものに思えます。常に「サボっていない」ことを証明しないといけない気分になるのはデメリットかも……。
まとめ 様々なメリットの生まれるテレワークは確実に増えていく
家で仕事をするのは、プライベートとの切り替えが難しそうだったり、仕事の評価がつきにくいのではないか……などと不安を抱えている人は多いです。しかし、実際にテレワークを経験した人からは、集中できる、いいアイデアが出せるとメリットを感じている声も多く上がっているんですよ! どんな場所でも、どんな人でも働けるテレワークは、これからの時代、確実に増えていくことでしょう。オフィスで働くことでもデメリットを多く感じている場合、テレワークを視野に入れてみるのも良いと思います♪