値上げが続く電気代……少しでも安く抑えるための節約術を紹介!
電気代の値上がりが続いていますね。これから本格的に寒くなって、エアコンを使うようになると、さらに電気代が高くなってしまいそうです。そもそも今、なぜ電気代は値上がりしているのでしょうか。値上げの理由と、少しでも電気代を節約するための方法を紹介したいと思います。
電気料金の仕組みを解説
まずは、電気料金の仕組みについて、見ていきましょう。
電気料金は、「基本料金+電力量料金+燃料費調整額+再生可能エネルギー発電促進賦課金」によって構成されています。
基本料金は契約電力や契約容量に応じて決められた、固定的な基本料金です。
電力量料金は使用電力量に応じて、電力量料金単価×使用電力量としてかかる料金です。
電気料金を値上げする場合は経済産業大臣の認可が必要となり、審査においては電気事業業者の経営効率化度合いなどを相対評価し、その結果に基づいて判断されます。
ただし、燃料費調整額については、燃料費調整制度によって、燃料価格の変動に応じて毎月自動的に電気料金を調整する仕組みとなっています。
だいたい月末に、2カ月先の燃料調整単価について発表されます。
再生可能エネルギー発電促進賦課金は、2012年7月1日からスタートしました。
再生可能エネルギー源を用いて発電された電気を、電気事業者が買い取ることが義務づけられたのです。
さらに買い取りに要した費用は、原則として使用電力に比例した再生可能エネルギー発電促進賦課金によって、電気料金の一部として回収することになっています。
この買取価格は毎年度見直しが行われ、経済産業大臣が決定します。
再生可能エネルギー発電促進賦課金が2022年度も値上げされたため、さらに電気代が上がることになってしまいました。
燃料価格の高騰が値上げの原因
最近の電気代のたび重なる値上げは、燃料価格の高騰によって、燃料費調整額が上がっていることが大きな要因です。
①ロシアの輸出入制限による燃料価格の高騰
②脱炭素社会の推進による燃料価格の高騰
③円安による燃料価格の高騰
ロシアとウクライナの情勢によって、燃料輸出額上位を占めるロシアの輸出入が制限され、世界的に燃料の供給が減ってしまいました。
コロナ禍からの経済回復による燃料需要の増加と脱炭素社会の推進による天然ガスの需要の高まりもあり、需要と供給のバランスが崩れ、燃料価格が高騰しているという状況です。
このような世界的な燃料価格の高騰に加え、円安も進んでいるため、燃料を輸入に頼っている日本では、さらに価格が高騰してしまう事態になっています。
無理なく簡単にできる電気代の節約術
電気代の値上げが続いていますから、なるべく電気代を安く抑えたいですよね。
そこで、簡単にできる節約術を紹介します。
一般家庭で、電気使用量が多いのは「冷蔵庫、照明器具、テレビ、エアコン」です。
これらの家電の使用量をいかに減らすかが、電気代の節約につながるというわけです。
<冷蔵庫>
冷却効率を上げるためには、法熱効率を上げる必要があります。
まずは冷蔵庫を壁から離して設置し、上に置いてあるものがあれば置かないようにしてみてください。
そのほか、冷蔵庫の開け閉め回数を減らす、時間を短くする、詰め込みすぎないなどが効果的です。
<照明器具>
使っていない電気を消すことも大切ですが、よく使う場所の照明はLEDに変えてみてください。
今までと使い方が変わらなくても、照明を変えるだけで節電効果が期待できます。
<テレビ>
照明同様、見ていないときに消すことが大切です。
また、テレビをつけていても節電できるように、最初から明るさの設定を暗めに変えておくと良いでしょう。
ほこりがついていると暗くなってしまうので、こまめに掃除もしてください。
<エアコン>
電気代節約のために、寒さを我慢してエアコンを使わないのは、健康にあまりよくありません。
エアコンの暖房効率を高めるために、エアコンを使う季節になったら、フィルターの掃除をしてから使いましょう。
冬には冷気を入れないようにするため、カーテンを閉めておくと、暖房効率が高くなります。
まとめ
電力会社を変更するという方法もある
家電は毎日使うものですから、日々の使用量がなるべく上がらないように、節約していきたいですね。
もっと劇的に電気代を安くしたいなら、電力会社を変更するという方法もありますよ。
電気代の値上がりはこれからも続きそうですので、無理なく節約できるところは節約して、しっかり家計を守っていきましょう。