ピュアな人ほどハマりやすい……カルト宗教にハマってしまう人の特徴とは?
先日、安倍元首相が銃撃されて、命を落とすという痛ましい事件が起きました。容疑者は、母親がカルト宗教にハマって多額の献金をしていたため、そのカルト宗教と安倍元首相に関わりがあったとして、犯行に及んだと供述しています。今回の事件の契機になっているカルト宗教について、ハマってしまう人の特徴や、ハマっている人の洗脳を解く方法について考えてみたいと思います。
カルト宗教って何?
そもそもカルト宗教とは、何でしょうか。
カルト宗教とは、ある特定の教義や思想、あるいは人物そのものを熱狂的に崇拝する集団です。
そして、その組織的目的を達成するために、詐欺的な手法を用いて勧誘したり、メンバーやメンバー候補者に対して、過度な同調圧力を加えて人格を変容させたり、精神的・肉体的に隷属させたり、経済的に無理な収奪を行うことなどをするものです。
つまり、どのような教義・思想を持っているかという宗教の問題というより、「詐欺的な勧誘」「過度な同調圧力」「経済的に無理な収奪」というように、詐欺的な行為を行っていることが、カルト宗教の問題と言えます。
ハマってしまう人の特徴6つ
カルト宗教にハマってしまう人には、意外と共通点があります。
①真面目で純粋な人
ピュアな人は、ハマってしまいやすいですよね。
相手を疑うことを知らず、なんでも「すごい!」と受け止めてしまうので、カルト宗教の大義名分というか、表向きには耳障りの良い話に感動してしまいます。
②仲の良い友達がいない人
仲の良い友達がおらず、いつも孤独を感じている人は、カルト宗教から勧誘され、相手から「うんうん、あなたの気持ちはよく分かるよ」などと言われると、コロッと行ってしまうことがよくあります。
人は誰でも承認欲求があって、「自分のことを認めてもらいたい!」と思っていますからね。
③理想・願望・正義感が強い人
自分の理想や願望、正義感が強い人は、その思いが強すぎるがゆえに、自分の周りに共感者がいません。
そんな時、カルト宗教のような強い願望を持った集団がいると、「やっと見つけた!」と言わんばかりに入信し、どっぷりとハマってしまいます。
④何かにすがりたい人
事業が失敗した人、仕事が全然上手くいかない人、身内に不幸があった人、災害があった後の人、日々の生活が不安な人など、精神的に不安定になっている人は、何かにすがりたいという思いが強くなるので、カルト宗教にハマりこむ可能性が高いと言えます。
⑤親からの教育
やはり小さい頃からの教えというのは、大人になってからもその人の絶対的な信条と直結する場合が多いです。
親が信仰心を持っていて、それが根強く家庭内にある場合、その子供も何の疑問も抱かずに、その宗教に傾倒するようになってしまいます。
⑥科学的な思考が弱い人
カルト宗教では、例えば教祖が念じた瞬間に嵐が去ったとか、聖なるパワーが子供を病気から救ったなどという逸話が、教員の拠り所になっていたりします。
こんなオカルトを信じてしまうのは、科学的な思考が弱いと言わざるを得ません。
ハマった人を抜け出させるためには……
もし周囲にカルト宗教にハマっている人がいたら、どのようにして洗脳を解いてあげることができるでしょうか。
そのカルト宗教に関するウソ、教義の矛盾、社会とのトラブルなどの情報を勝ち誇ったように相手に伝えても、まったく効果はありません。
その人自身がその教団の問題性について気づかないと、抜け出すことはないのです。
そこでまずは、その人との親密な人間関係を確立することが必須条件です。
信頼関係ができていないと、話し合いができないですからね。
相手の話をよく聞いて、教団を否定するのではなく、教団への疑問が生まれるような、適切な質問をすることが大切です。
言われるままに信じていることに対して、自分の頭で考えるように仕向けるのです。
ただ、これはとても難しい作業ですよね。
とにかく、相手や教団のことを否定してはいけません。
教団からも、家族や親友は反対するものと教えられているため、反対してしまうと教団の正しさを証明することになってしまうのです。
その人に対して、愛と優しさを示すことが、教団の洗脳を解くことにつながります。
昔話をしたりして、カルト宗教にハマる前の人間関係について話したり、当時の夢・目標について話したりするのも良いかもしれません。
当時のことを思い出して、「私はいま何をしているんだろう」と考えさせるきっかけになるかもしれません。
まとめ
自分自身を戒めたいものです
カルト宗教になんてハマるわけないじゃん、そう思っている人が大半だと思います。
ただ、自分の人生が上手くいかずに、精神が不安定になっている時ほど、簡単にハマってしまうものなのです。
つらくなって、何かにすがりたい気持ちは分かりますが、詐欺的な行為をしているカルト宗教にはハマらないように、自分自身を戒めたいですね。