テレビCMでも話題!〝飲む美容液″と言われるMCTオイルの効果とは?

最近、テレビCM等で「MCTオイル」が話題になっています。MCTオイルとは、ココナッツやパームフルーツの種から抽出される「中鎖脂肪酸」だけで作られた自然由来の植物油ですが、実際のところどのような良いところがあるのでしょうか。MCTオイルに期待できる効果や、MCTオイルの効果を高める方法などを解説します。これを読めば、きっとMCTオイルを摂りたくなることでしょう。

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ダイエットや運動時の持久力アップが期待できる

MCTオイルは、ダイエットや運動時のエネルギーアップ等、幅広く使用されています。
まずは、MCTオイルに期待できる効果について、詳しく紹介していきます。

①脂肪燃焼作用によるダイエットサポート
MCTオイルを構成する中鎖脂肪酸は、消化吸収のスピードが早く、体脂肪として蓄積されにくいのが特徴です。
そのため、余分な脂肪をつけたくないダイエット中の脂質源としてはうってつけ。

また、中鎖脂肪酸には、ケトン体の生成を促す働きがあります。
ケトン体とは、体内の糖質が不足したときに、体脂肪から作られるエネルギー物質のこと。
MCTオイルでケトン体の生成が促されると、体脂肪がケトン体の材料として使われるため、余分な脂肪が効率的に燃えてくれるのです。

②認知症の予防・改善
一般的に「脳のエネルギー源はブドウ糖」と言われます。
その理由は、ブドウ糖が脳のセキュリティである「血液脳関門」を通り抜けられる栄養素だから。
MCTオイルによって生成が促されるケトン体は、ブドウ糖以外で唯一「血液脳関門」を通過できるため、ブドウ糖に代わり、「脳の第二のエネルギー源」となってくれます。

MCTオイルでケトン体の生成を促し、脳のエネルギー不足を補うことで、脳の機能不全や認知症の進行を抑制する効果が期待できるのです。

③運動時の持久力アップ
MCTオイルを摂り続けると、持久力がアップし、より疲れにくい身体になる効果が期待できます。
これはMCTオイルを摂り続けることで、脂質をエネルギーとして利用しやすくなり、糖質をエネルギーとして使うことが温存され、パフォーマンスアップするから。

体内に蓄えられる糖質はおよそ400gであるのに対して、脂質は体脂肪として数kg単位で体内に蓄えられます。
MCTオイルで脂質を活用しやすい体質に変えれば、長時間の運動中も、体内にある数kgの脂質からエネルギーを生成可能。
糖質をメインエネルギーにした場合よりも、高い運動パフォーマンスを維持できるのです。

④肌トラブルの解消
ケトン体には、脂肪燃焼や持久力アップのほかにも、抗炎症、抗アレルギー、抗糖化作用など、美容に嬉しい効果も認められています。
糖質制限と並行して行い、ケトン体を使う体質に切り替えることで、一般的な肌トラブルのほか、アトピーの解消も期待できます。

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糖質制限を行うことでより効果を高められる

MCTオイルの効果は、ただMCTオイルを摂るだけでは、十分に発揮されません。

MCTオイルの効果をできるだけ高めるためには、「糖質制限を行う」「良質なオイルを選ぶ」の2点が重要です。

前述したとおり、MCTオイルが持つ効果の多くは、MCTオイルを摂ることで生成される「ケトン体」によるもの。
体内でケトン体を生み出すためには、体のエネルギー回路を糖質中心の回路(糖質回路)から、ケトン体中心の回路(ケトン体回路)に切り替える必要があります。

ケトン体が体内で生成されるのは、体内から糖質が枯渇したタイミングです。
体内から意図的に糖質を枯渇させるためには、糖質制限が必須となるのです。

また、MCTオイルの効果を高めるためには、良質なオイルを選ぶことが大切です。

良質なオイルかどうかを見極めるポイントは、

・中鎖脂肪酸のうちC8(カプリル酸)、C10(カプリン酸)を使っているか
・化学溶剤などを使っていないか
・容器は遮光できる容器か
・国内で充填されているか
・安心できる原料が使われているか(ココナッツ、パームフルーツ)

の5つとなります。

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加熱せずに生食で摂りましょう

最後に、MCTオイルを摂る時の注意点を紹介します。

MCTオイルを摂る回数は、1日1~3回、量は1回あたり5~15mlが目安です。
特に朝食時に飲むと、素早くエネルギーになってくれるため、午前中から活動的に過ごせますよ。
逆にMCTオイルを摂り過ぎてしまうと、胸やけを起こしたり、お腹が緩くなってしまったりする場合があります。

次に、一般的な油に含まれる長鎖脂肪酸に比べ、分子の長さが短い中鎖脂肪酸。
その特徴からプラスチックに触れると、構造内に入り込み、容器を縮めたり、変形させたりしてしまう性質があります。

例えばカップ麺や納豆の容器、コンビニコーヒーの蓋などは、MCTオイルに触れると変形してしまいます。
「食事の際に何気なくMCTオイルを加えたら、蓋や容器が変形してしまった」ということになりかねません。

プラスチックの成分が溶け出すわけではないため、身体への影響はありませんが、火傷などを防ぐためにも使用時は容器に注意しましょう。

それから、一般的な油の発煙点(油を加熱して煙が発生する温度)が200度前後であるのに対し、MCTオイルの発煙点は150〜160度とかなり低め。

そのため、揚げ物や炒め物に使ってしまうと、激しく泡立ったり、発煙が生じたりしてしまい、非常に危険です。

MCTオイルは加熱せず、生食で摂るようにしてください。
でき上がった温かい料理にかける・混ぜるのは大丈夫ですので、そういった使い方をオススメします。

まとめ

美しい身体を手に入れましょう

MCTオイルは、健康と美容に良い、さまざまな効果があることが分かりました。

糖質制限と並行して、良質なMCTオイルを摂り続けると、ダイエットや体質改善などができるでしょう。

毎日の食生活にMCTオイルを摂り入れて、より美しい身体を手に入れてください!