「もしかして私ってクサイ?」……ワキガかどうかセルフチェックしよう!
「もしかしたら、私はワキガかも知れない……」と思っても、なかなか他人には相談しにくいですよね。自分がワキガであることに気づいていない女性も、意外といますからね。そこで、ワキガかどうかのセルフチェック方法を紹介しますので、チェックしてみてください。
アポクリン汗腺から分泌される汗がニオイの原因
わきの下には、「アポクリン汗腺」と「エクリン汗腺」の2種類の汗腺があります。
ワキガ臭の主な原因は、アポクリン汗腺から分泌される尿素・アンモニア・脂肪酸などを含む粘り気のある汗で、この汗を肌表面の細菌が分解する際に、ワキガの強い臭いが発生します。
エクリン汗腺から出る汗は、約98%が水分で無臭かつサラサラしており、ワキガの臭いに直接的な影響は与えません。
一部で、ワキガの人は「髭が濃い」「体毛が濃い」「顔の彫りが深い」など、顔や身体の見た目に特徴があると言われることもありますが、必ずしもそういう特徴を持つ人がワキガだと決めつけることはできません。
ワキガのセルフチェック方法を紹介する前に、次のような生活習慣がある女性は気をつけてください。
ワキガの臭いレベルが高まってしまう可能性がありますからね。
1つ目は、動物性たんぱく質や脂肪を多く摂取すると、アポクリン汗腺の働きを活発化させます。
分泌物に臭いのもととなる脂肪成分が加わることで、ワキガの臭いが強くなってしまう場合があります。
2つ目は、ストレスを感じると、アドレナリンが分泌され、血糖値が上昇し、その結果汗腺も刺激されるので、汗をかきやすくなる傾向があります。
いつもストレスを感じた状態で汗が分泌され続け、ワキの下が湿った状態も続いてしまうと、細菌が繁殖し、ワキガの臭いも強くなります。
そのほか、喫煙や飲酒の習慣があったり、定期的に運動せずに汗を流す機会があまりなかったりすると、ワキガの症状を強めると言われていますので、注意してください。
セルフチェックの6項目を紹介
ワキガ体質の女性には、次のような特徴があります。
自分がワキガかどうか気になるなら、ぜひセルフチェックしてみてください。
□耳アカが湿ってベタベタしている
□わき毛が濃い
□両親ともに、またはどちらかがワキガ
□洋服の脇が黄ばんでいる
□わき毛に白い粉がついている
□わきによく汗をかく
いかがでしたか。
1つでも当てはまる場合は、ワキガの可能性もありますので、専門のクリニックに相談することをお勧めします。
項目について、1つずつ見ていきましょう。
耳もワキガの原因であるアポクリン汗腺が多い部位です。
耳アカが湿っているかどうかはアポクリン腺の量で決まるので、耳アカが湿ってベタベタしている人は、脇にもアポクリン汗腺が多い可能性があります。
次に、アポクリン汗腺は毛根部分にあるため、わき毛の量が多い人ほど、ワキガの確率が高くなります。
女性ではわき毛が太く、1つの毛穴から2本の毛が生えている確率が高い場合、アポクリン汗腺が多い傾向にあります。
ワキガは優性遺伝のため、両親ともにワキガの場合は70%以上の確率で、親のどちらかがワキガの場合は30~50%ほどの確率で、子供に遺伝すると言われています。
また、ワキガの臭いの原因であるアポクリン汗腺から出る汗には、脂肪やタンパク質、鉄分、色素が含まれ、洋服につくと黄ばむ特徴があります。
汗をかいた際に洋服の脇部分にできた汗染みが、洗濯後も黄ばんでいたり、茶色に変色していたりしている場合には、ワキガの可能性が高くなります。
わき毛の根元や中間部分に白い粉状のものがついていたら、アポクリン汗腺から発生する汗成分の結晶の可能性があります。
エクリン汗腺から出る汗では、白い粉は発生しません。
わき毛に白い粉がついていて、かつ耳アカが湿っている場合は、ワキガの可能性が高いです。
そして、ワキガの原因となるアポクリン汗腺は、エクリン汗腺と同様に、汗を分泌するための器官なので、脇に汗をよくかく女性は、アポクリン汗腺の量が多く、ワキガ体質の可能性があります。
ただし、脇汗の多い原因がエクリン汗腺の多さによる場合もあるので、ワキガかどうかは、ほかのチェックリストと併せて、確認してみましょう。
メスを入れずにワキガを治す施術
もし、ワキガの可能性があるなら、クリニックで相談してみると良いでしょう。
現在は、メスを入れずに治療する方法がいくつも開発されています。
●パースピレックス……ワキガの症状が軽度な場合には、汗・ニオイのもととなる汗腺にフタをすることで汗を抑える、塗るタイプの医療用制汗剤を使用することができます。
●ボトックス注入……症状が軽~中度の場合は、ボトックスを注入し、汗腺の汗を出す機能を一時的に止める施術も有効です。
●ミラドライ……症状が中~重度の場合には、マイクロ波を照射し、汗とニオイのもととなるわきの汗腺を壊す「ミラドライ」がお勧めです。
傷跡が残らない、効果が半永久的に続く、施術時間が短いといったメリットがあり、国内での総症例数も多い人気の治療法です。
まとめ
ワキガが自然に完治することはない
ワキガのセルフチェックはいかがでしたか?
残念ながら、ワキガの原因となるアポクリン汗腺の数や大きさが、後天的に減少することはありません。
つまり、ワキガが自然に完治することはほぼないのです。
そのため、ワキガを完治したい場合は、クリニックで専門的な治療を受ける必要があります。
1人で悩まずに、一度医師に相談してみてはいかがでしょうか。