リボ払いって本当にヤバいの!? そう言われる理由と対処法を解説
クレジットカードのリボ払いは、毎月の返済額を一定にできるので、とても便利な仕組みです。お金にピンチの時に利用している人も多いのでは? しかし、その一方で「なかなか返済が終わらないなぁ……」と感じている人も多いと思います。巷では「リボ払いってやばい」と言われることも増えているように感じます。そこで、リボ払いがやばいと言われる理由について調べてみました。リボ払いを多用している人は必読ですよ。
リボ払いと分割払いの違い
毎月の返済額を一定額に抑えられるのが魅力ですが、手数料が高いため、計画的に使う必要があります。
クレジットカードには、リボ払いのほかに分割払いもありますね。
分割払いは、買い物ごとに支払い回数を指定し、購入金額によって支払い金額が決まります。
複数の買い物で分割払いを利用すると、それぞれの支払い額が合算されます。
つまり、分割払いは毎月いくら支払うのかを意識しやすく、計画的に利用できます。
一方で、リボ払いは購入金額に関係なく支払い金額が一定で、複数回リボ払いを利用しても、原則として支払い額は増えません。
毎月の支払い額が一定で、残りがいくらか分かりにくいので、使いすぎてしまいがちな支払い方法なのです。
ヤバいと言われる4つの理由
「リボ払いがやばい」と言われる理由について、もっと詳しく見ていきましょう。
やばい理由① 金利手数料が高い
リボ払いの金利手数料は年15.0%と、カードローンの金利とほぼ一緒です。
例えば20万円の商品をリボ払いで購入して、月5,000円の支払いにした場合(定額方式)、返済総額は24万8715円となります。
金利手数料が4万8715円にもなり、返済が完了するまでに3年4カ月(40回)もかかります。
やばい理由② なかなか元金が減らない
リボ払いの利用金額に対して、毎月の返済額が少ないと、返済額の多くを利息が占めることになります。
そのため、元金がなかなか減らずに、延々と金利手数料がかかり続けてしまうのです。
やばい理由③ 危機感を抱きにくい仕組み
リボ払いのもっとも恐ろしい点は、利用者が危機感を抱きにくいことです。
毎月一定額が自動で引き落とされるため、しっかり返済していると錯覚してしまい、リボ払いの支払いが終わらないうちにまた新たなリボ払いをしてしまいがちなことです。
そうなると、リボ払いの残高がどんどん増えていき、一向に返済が終わらなくなるという、負のスパイラルに突入してしまうのです。
やばい理由④ 最初からリボ払い設定のカードもある
クレジットカード会社にとっては、金利手数料がたくさん入ってくるので、むしろリボ払いを推奨しています。
リボ払いの利用でポイントが増額になるキャンペーンを実施するくらいならまだ良いですが、初期設定で「自動リボ設定」になっているクレジットカードもあるくらいです。
クレジットカードを契約する時は、返済方法が自動リボ設定になっていないか、よく確認しましょう。
リボ払いを利用する時の注意点はこれ
リボ払いを多用して、返済に追われることがないように、注意点をまとめておきたいと思います。
まずは、クレジットカードの利用明細を毎月必ず確認すること。
明細をチェックすれば、もし気づかずにリボ払いになっていても、すぐに気づくことができます。
リボ払いを利用していても、リボ払いの残高をしっかり確認しておくことが大切です。
次の注意点として、リボ払いを完済するまで、新たにリボ払いをしないこと。
リボ払いの怖いところは、支払い残高が残っていても、新たにリボ払いができてしまうところです。
毎月一定額を支払っているので、返済しているつもりになりますが、それで安心してリボ払いを多用し、リボ払いの総額が増えていくと、その分金利手数料が増えていくので、なかなか元金が減らなくなってしまうのです。
ですから、極論を言えば、リボ払いを使用しないことがベストです。
どうしても「今月は苦しい」という場合は、リボ払いではなく、分割払いを利用しましょう。
分割払いは通常、2回までの分割であれば、金利手数料がまったくかかりません。
3回以上の分割でも、リボ払いよりは金利手数料が低いケースが多いため、なるべく分割払いを利用しましょう。
また、やむなくリボ払いを使用した時は、毎月一定の返済だけでなく、繰り上げ返済もして、なるべく早く返済するように努めてください。
まとめ
リボ払いは借金と変わらない
リボ払いがやばいと言われる理由を解説しましたが、もちろん絶対に利用してはいけないわけではありません。
リボ払いにリボ払いを重ねて、返済がいっこうに終わらなくなってしまうリスクがあることを知ってほしかったのです。
リボ払いというと、言葉のイメージで何となくスマートな感じがしますが、借金となんら変わりありません。
リボ払いにリボ払いを重ねることは、借金を積み重ねることと一緒なのです。
計画的に利用して、借金に追われるようなことにならないよう、気をつけてくださいね。