「鼻からスイカは怖い!」……そんな女性には無痛分娩がお勧め。必要な費用を公開

今付き合っているカレとの結婚・出産を考えている女性も多いことと思います。出産は痛みを伴うものですから、その不安を和らげる方法として「無痛分娩」という選択肢があります。今回は、無痛分娩にかかる費用や、メリット・デメリットについて紹介します。

  1. 無痛分娩
  2. 費用
  3. メリット
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出産時の痛みを麻酔で抑えられる

無痛分娩は、出産時の痛みを麻酔で抑える方法です。
痛みだけでなく、出産時の不安も和らげることができます。

あらかじめ出産予定日を決めて、陣痛促進剤を使用したうえで麻酔を入れる計画出産と、陣痛が起こってから麻酔を入れる出産があります。
後者では、麻酔科医がいない時間帯に陣痛が起こると、無痛分娩ができないこともあるようです。

無痛分娩は、麻酔で痛みを軽減させて、出産をします。
しかし、痛みがすべてなくなるわけではありません。
自分の力で出産できるように、「いきむ」ことができる程度の陣痛は残ります。

無痛分娩を選択すれば、痛みが軽くなり、出産後の疲労も少なくなります。
産後の回復が早くなるのは、妊婦にとって大きなメリットになるでしょう。

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無痛分娩は追加の費用がかかる

妊娠してから出産するまでには、さまざまな費用がかかります。
無痛分娩を選択すると、通常の出産に上乗せした費用が必要です。

①妊婦検診
妊婦と赤ちゃんの健康を保つために必要な健診です。
出産までの受診回数は、平均13~15回。
妊婦健診の費用は約10万円です。

ただし、健診には「妊婦健康診査受診票」という補助が適応されます。
そのため、実際に負担する額は10万円よりも少なくなります。

②マタニティ・ベビー用品
妊娠週数が進んで、お腹が大きくなると、マタニティ用品が必要です。
出産後に備えて、ベビー用品の準備も必要になります。

マタニティ用品の平均額は1万~3万円、ベビーグッズは15万円前後です。

③自然分娩
病院で自然分娩をする場合、入院代も含めると、50万円前後の費用がかかります。
かなりの費用ですが、「出産育児一時金」として、一律42万円が受け取れるので、実際に負担する費用は10万円程度です。

ただし、入院時により良い部屋を選んだり、入院日数が増えてしまうと、より費用がかかります。

助産院で出産をすると、費用は46万~47万円程度になります。入院時の室料などが安いためです。
少しでも費用を抑えたいのなら、助産院で出産するという選択をしても良いかもしれませんね。

④無痛分娩
無痛分娩では、通常の妊娠・分娩にかかる費用に加えて、追加で費用が必要です。

費用は出産する病院によって異なりますが、5万~20万円といったところでしょうか。
病院によっては無料のところもあります。

ただし、無痛分娩は保険適応外であるため、全額自己負担になります。
さらに、日曜祝日や夜間帯の場合はより費用がかかるので注意してください。

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無痛分娩のメリット・デメリット

費用が分かったところで、無痛分娩のメリット・デメリットも挙げておきましょう。

<メリット>
・分娩時の痛みの軽減
・陣痛の恐怖の軽減
・出産時の身体疲労の軽減
・帝王切開への対応も可能


分娩時の痛みを抑えることができれば、陣痛に対する恐怖を和らげることができますね。
出産で何が不安かと言えば、「鼻からスイカが出る!?」と表現されるほどの痛さですから、無痛分娩なら精神的に安心した状態で出産に臨むことができます。

無痛分娩で痛みが軽減できれば、出産後の身体的疲労も減らすことができます。
出産時に体力を使い過ぎることがないため、出産後の体力温存にも役立つでしょう。

また、出産中に赤ちゃんの状態が悪くなると、緊急帝王切開を行わなければならなくなります。
無痛分娩では、すでに弱い麻酔が効いている状態なので、麻酔の量を増やすことで、すぐに帝王切開に移ることが可能というメリットもあります。

<デメリット>
・分娩に時間がかかる
・麻酔の副作用が出ることも


麻酔をかけると、子宮の収縮が弱くなります。
そのため、分娩に時間がかかりやすくなります。

あまりに長時間になると、陣痛促進剤を使用したり、吸引分娩や鉗子分娩など、機械を使った出産になるかもしれません。
そうなると、出産後の傷が大きくなったり、出血が増える危険性も出てきます。

また、麻酔の副作用として、発熱、頭痛、血圧の低下、吐き気などが出る場合もあります。

まとめ

できるだけ安心した環境で出産に臨みましょう

無痛分娩にかかる追加費用と、メリット・デメリットについて紹介しました。

無痛分娩は、出産時の痛みを和らげるためにとても良い手段です。
痛みを抑えられるなら利用したいですが、追加で費用もかかりますから、費用との兼ね合いになりますね。

ただ、妊娠・分娩において、国や自治体はさまざまな補助制度を準備していますから、それらを上手く活用することで、総額を抑えることもできます。

初めての出産は、いろいろな意味で不安なもの。
できるだけ安心した環境で、出産に臨めると良いですね。