いま、初任給って上がっているの? 学歴・男女別の初任給の推移を調査!
今、社会人として働いているあなたは、初任給はいくらでしたか? 最近のニュースを見ていると、日本人の給与が全然上がっていないなんてよく言われていますが、初任給も上がっていないのでしょうか。そこで今回は、学歴・男女別の初任給の推移などを調べてみました。これから社会人になるという女性も、ぜひチェックしてみてください。
平均初任給は男女ともに上がっている
まずは、大学卒の男女別の平均初任給から見ていきましょう。
2013年 20万300円
2021年 22万6700円
2013年 19万5100円
2021年 22万3900円
2007年に比べると、2022年は高くなっていることが分かります。
ここ数十年の少子化傾向によって、新卒者も減少傾向にありますから、企業としては1人でも多くの優秀な新卒を採用したいという考えから、初任給が上がっているものと考えられます。
また、2021年の男女合わせた大学卒の初任給は平均22万5400円です。
男女別に見ると、女性の金額がやや低いですね。
女性は、比較的給与の低い一般職や事務職の仕事に就くことが多いため、わずかに初任給が低いようです。
次に、大学院卒の男女別の平均初任給を見てみましょう。
2013年 22万7700円
2021年 25万4100円
2013年 23万円
2021年 25万900円
大学院卒の初任給も、年々上がっていますね。
大学院に進学すると、社会に出て働くのが2年遅れますが、専門分野を勉強した人材として、大学院卒の初任給は大卒よりも数万円高くなっています。
数万円の差ではありますが、年収で見ると大きく変わってくるでしょう。
企業側も、知識のある即戦力となりうる人材が欲しいため、初任給を高く設定していることが分かります。
2021年の男女合わせた大学院卒の初任給は、平均25万3500円でした。
専門卒では女性のほうが初任給が高い
続いて、高専・短大卒の男女別の平均初任給を見てみたいと思います。
2013年 17万4200円
2021年 19万9800円
2013年 17万1200円
2021年 19万9800円
高専・短大卒も、初任給は少しずつ上昇を続けています。
2021年の男女合わせた、短大卒の平均初任給は19万9800円。
男女ともに同じ平均初任給額でした。
専門卒の平均初任給は20万6900円でした。
男女別だと、男性が平均20万3900円、女性が平均20万8800円となっており、女性のほうが約5000円高い結果となっています。
次に、高校卒の男女別平均初任給の推移です。
2013年 15万8900円
2021年 18万1600円
2013年 15万1300円
2021年 17万6300円
高校卒の平均初任給も、年々上昇していることが分かります。
初任給は高学歴になるほど高くなることが多いですが、資格取得などで社員のスキルアップを進めていく企業も多くなってきました。
高校卒で就職する場合は、大学卒より4年間も早く社会人として自立します。
同年代の大学卒が遅れて入社した場合、後輩を指導する立場に就いている場合が多く、昇格して上司になっていることもあるでしょう。
2021年の男女合わせた、高卒の平均初任給は17万9700円でした。
初任給がもらえるタイミングは?
初任給がもらえるタイミングは、会社によって4月か5月以降かに分かれます。
4月中にもらえるケースは「月末締め25日払い」のケースです。
4月1日に入社した場合は通常給料日の25日に、4月1日〜30日分の給料が支給され、実質1週間分の給料が前払いとなります。
5月以降になる場合は「○日締め翌月△日払い」のケースです。
このようなケースでは、給料日が10日払いのことが多く、4月1日に入社した場合は4月1日〜30日分が、5月10日に支給されます。
給料をもらう上で、額面給与と手取り額についても簡単に知っておいてくださいね。
額面給与とは、残業手当や役職手当などを含め、会社が支払う総額の金額のこと。
手取り額とは、額面給与から税金や各種保険が差し引かれ、手元に残る金額のこと。
新社会人の初任給の場合は、「厚生年金」や「社会保険」の納付が始まっておらず、さらに「所得税」や「住民税」が差し引かれないため、手取りは多くなります。
まとめ
能力に合わせた初任給を支給する会社も
学歴ごとの初任給推移を見てみると、じわじわと上昇していることが分かりました。
また、社会人になりたての初任給は、保険料や税金などの差し引かれる項目が少ないため、手取りを多くもらうことができます。
ただし、給料から天引きされる社会保険料の金額は上がり続けており、一概に手取り額が上がっているとは言えないでしょう。
現在、能力に合わせた初任給を支給する会社や、能力が高ければ給料に反映されるというケースも増えています。
資格をとったりすることで、給与が上がるケースも多いと思いますので、ぜひスキルアップを図っていきましょう!