「老後の不安をなくすために…」若いうちに知っておくべきこと

あなたは老後について考えたことがありますか?日本人の寿命は延び続けています。さらに、老後にもらえる年金は減らされるかもしれません…。今を楽しむのはもちろん大事なことですが、老後のことも少しは頭に入れておいたほうが良さそうです。今を思う存分楽しむためにも、老後の人生設計まで視野に入れて、老後の不安をなくしましょう。

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老後の月々の生活費はいくらぐらい?

若いうちから自分の老後をイメージするのは難しいものです。
イメージできないからこそ、老後への不安も消えないのです。
老後の不安として一番に挙げられるのは、やはりお金のことでしょう。

例えば、「年金はいくらぐらいもらえるのか?」「医療費はどれぐらいかかるのか?」「定年後の生活費は足りるのか?」などなど…。
その時になってみないと分からないことのオンパレードです。

しかし、老後について考え、知ることで不安を少なくすることはできます。
まずは、老後の生活について知ることから始めましょう。

老後の月々の生活費

一人暮らしの場合、老後に必要な生活費は1ヶ月あたり平均13万円ほどです。
これは基本の金額なので、大きな病気をした場合や、行楽費などを考えるとプラスで必要になってくるでしょう。
あくまで目安として、13万円と覚えておきましょう。

また夫婦での場合は、単純に考えて13万円の倍、26万円が月々の生活費に必要となります。
住居費が2万円と考えて、それを引いても24万円はかかることになります。

年金受給額は?

多くの人があてにしているであろう厚生年金の平均受給額は、1ヶ月あたり14万5千円ほどだと言われています。
しかし、年金受給年齢が、平成25年から引き上げられているので、不安が高まっているのが現状です。

日本の財政状況から考えると、今後もさらなる引き上げが行われるか、もしくは減額が考えられるでしょう。
14万5千円という数字は出ていますが、確実にもらえるかどうか定かではないことを知っておいてください。

老後もゆとりのある生活をするためには…

では、老後の生活をゆとりあるものにするためにはどうしたらよいのでしょうか?
一人暮らしの場合と夫婦での場合で説明していきます。

一人暮らしの場合

年金-生活費=残高
14万5千円-13万円=1万5千円

夫婦の場合

年金×2-生活費=残高
14万5千円×2-24万円=5万円

上記のとおり、一人暮らしの場合は、1ヶ月あたり1万5千円
また、夫婦の場合は、2人で1ヶ月あたり5万円のゆとりがある計算になります。
この残高として残ったお金が、自分の貯金や趣味、孫へのお小遣いとして自由に使えるのです。

では具体的に生活費13万円の内訳はどのようなものなのか、一般例を紹介します。

・食費…3万円
・住居費…2万円
・光熱費、水道費…1万円
・家具、家事用品…5千円
・衣類…5千円
・医療費…1万円
・交際費、娯楽費…3万円
・通信費…1万円
・その他…1万円

このような内訳になっています。
これらを合計すると1ヶ月あたり13万円になります。

また、医療費がもっと多くかかる人もいれば、交際費、娯楽費に全くお金をかけない人もいます。
老後の生活のイメージができないという人は、どのようなものにいくらぐらいかかるのか、だいたいの目安にしてください。

老後に向けての貯蓄

知ることの他に、今から老後のためにできることは何でしょうか?
それは、老後に向けての貯蓄です。
貯金をしている人もいるとは思いますが、老後のためと考えている人はあまりいないでしょう。

例えば、結婚の費用、子供にかかるお金、旅行費用…など目的は様々だと思いますが、割と近い未来のために貯金している人が多いと思います。
若いうちに想像もあまりできない遠い未来のために「貯金したほうが良い」と言われても無理があります。
ほとんどの人は今を生きるので精一杯です。

ただ、プラスで余裕があるという人や、ちょっと節約したら余るお金があるって人は、そのお金を老後にまわしても良いかもしれません。

老後の貯蓄額の目安は?

老後に想定外で、最もお金がかかるのは医療費です。
厚生労働省が発表している生涯医療費は、2,300万円ほどだと言われています。

驚くべきなのが、この2,300万円の半分が70歳以上でかかるということです。
なので、老後に必要なのは、2,300万円の半分、つまり1,150万円ということになります。

そして、公的医療保険加入者であれば、3割負担なので345万円が医療費として、万が一の時のために持っておかなければいけないお金だということです。

単純な計算ではありますが、その他諸々をこれと合わせても、500万円ほどの貯金があればなんとかやっていけるでしょう。
ただ、あくまでこれは様々な数字の平均をとっているだけなので、絶対に安心かというとそうではないのです。
生きていれば、想定外のお金はどこかで必要になってくるものです。

貯金はあるに越したことはありません。
若いうちに可能な限り、少しずつでもコツコツと貯金しておいたほうが、老後のゆとりある生活はより現実的なものとなるでしょう。

まとめ 老後について考えることがはじめの一歩

老後についての話、いかがでしたか?
今すぐに老後のための貯金を始められなくても、まずは老後の生活を考えるだけでも意識は変わってくると思います。

知らないほうがもしかしたら、今は不安も少なく過ごせるのかもしれません。
でも、老後は必ずやってきます。老後も含め自分の人生です。
老後の生活も人生設計に組み込んで、考えてみてはいかがですか?

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