ブランケット症候群って知ってる?大人のブランケット症候群の原因と治し方

ブランケット症候群って聞いたことがありますか?“症候群”という文字を見て病気なのではないか?と思う方もいるかもしれません。 しかし、この症状は病気ではなく、子供から大人へ成長するための1ステップ、ブランケット症候群の大人なら自分を守る手段でもあるのです。そこで今回は、ブランケット症候群の症状やその原因、大人のブランケット症候群の治し方をお伝えしていきます。 誤解の多いこの症状について正しい理解を深めてみてください!

  1. 依存
  2. 恋愛
  3. ストレス
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そもそもブランケット症候群ってなに?

ブランケット症候群は、その名前から病気の一種と思われがちですが病気ではありません。ブランケットとあるようにブランケットや毛布、タオル、さらにはぬいぐるみやハンカチなど生地系の物を片時も離せなくなっている状態のことを指します。

ブランケット症候群は主に子供がなりやすい症状であると広く認識されていますが、大人でも毛布やタオルを四六時中持ったりしている人もいるという、誰もがブランケット症候群にかかる可能性のある症状なのです。

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ブランケット症候群の症状は?

それではブランケット症候群になるとどういった症状が表れるのでしょうか。その症状について具体的に説明していきます。

①ブランケットなどを持っていないと落ち着かない

ブランケット症候群の症状の一つ目は「ブランケットなどをいつも持っていないと落ち着かない」ことです。この症状がブランケット症候群の基本的な症状で、このような状態が何度か見られればブランケット症候群である可能性は高いと言えます。家で眠る時も他の毛布があってもそのブランケットや毛布を持って眠りますし、外出する時も必ず持って出かけ、何をする時でもそれらはそばにあります。

②汚れても洗濯するのを嫌がり、その匂いや汚れに愛着を感じる

         ブランケット症候群になった場合の二つ目の症状は、「汚れても洗濯するのを嫌がり、むしろその匂いや汚れに愛着を感じる」ことです。ブランケット症候群はいつも持っているブランケットやぬいぐるみなどが心の拠りどころになっている症状です。なので、自分の香りや自分の付けた汚れは心を落ち着かせる要素にもなります。洗濯はこれらを取り除いてしまう行為なので、本人にとっては安心の要素を奪われることと一緒で、何が何でも洗濯される・するのを拒むのです。  

③ブランケットなどがないと睡眠に支障をきたす

ブランケット症候群の三つ目の症状は、「ブランケットなどがそばにないと睡眠に支障をきたしてしまう」ことです。ブランケット症候群は、普段の生活でもブランケットなどを持っていないと成り立たなくなっている状態です。なので、眠る時間にもそれらがないと十分に睡眠をとれません。寝具はちゃんとあっても、愛着のあるブランケットなどに触れながらでないと安眠できないということで、一日中一緒でないと落ち着けないというのがこの症候群の大きな特徴です。

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ブランケット症候群の原因は?

上記のような症状が表れるブランケット症候群ですが、ブランケット症候群になる原因には、主に下記の2つが挙げられます。

①愛されている・愛されたという実感がない

ブランケット症候群の原因の一つに「愛されている・愛されたという実感がない」ことが挙げられます。ブランケット症候群である子供の家庭環境を見てみると、親の愛情が子供に行き届いていなかったり、親同士がけんかするなど…なんらかの影響で親から愛されているという実感を感じられない子供であることが多いようです。

また大人のブランケット症候群の人も、大人になるまでに親から愛されたという実感を感じらなかった人や、大人の現在に愛情を満たせていない人が心の拠りどころとして、タオルやハンカチなどを肌身離さず持ち歩いているということが現実としてあります。  

       

②過度なストレス

ブランケット症候群の原因二つ目は「過度なストレス」です。ストレスは人間にとって張り合いを与えてくれる側面もあり、適度であれば活力となる要素です。

ですが、子供でも大人でも過度なストレスはその人に負担を与えてしまうことになります。私たちはストレスを感じれば、それを解消するために動いたり趣味を楽しんだりしてストレスから逃れようとしますよね。 ブランケット症候群の子供や大人はブランケットなどを肌身離さず持っていることが、過度なストレスから自分を守ろうとしているのです。

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大人のブランケット症候群の治し方

子供の方がなりやすいとされていますが、大人でもブランケット症候群にかかります。芸能人にもブランケット症候群であろう人は見かけますし、大人でもぬいぐるみを持っていないと落ち着かない人がいます。

まずは、ブランケット症候群の原因を振り返ってみて、自分や友人が愛情不足なのかストレス過多なのか考えてみます。その上で愛情不足ならば親との関係を見直してみたり、誰かに接する時は自分から愛情をもって接してみたり、あるいは心の交流ができる環境に身を置いて見みたりと工夫してみます。ストレスが原因と思うならばストレスを解消する努力をしてみましょう。ストレスが知らない間に負担となり、ブランケット症候群の原因になっているからです。

自分と向き合うことでブランケットがなどがなくても生きていける、それが本来の人の姿と考えますが、無理にやめようとするとかえってそれがストレスになる可能性もありますので、ゆっくりこの症状と向き合うのが賢明です。

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ブランケット以外の場合もある!

「スマホ」

ブランケット症候群はブランケットやタオル、ぬいぐるみなどをいつも持っていないと落ち着けない症状を意味しますが、何かがないとあるいはそれをしていないと落ち着かないという人たちもいます。スマホを四六時中操作していないと落ち着かないという人がいますが、他人からの評価を気にしすぎて気になってスマホばかりを見てしまうようです。

あるいは比較的簡単な操作で、自分の思う通りに色々なことを見れたり実現できたりするので、時間を忘れてスマホに没頭してしまう人は多いと思います。この状態を解消したいのであれば、他人からの評価を気にすることをやめたり、他にやりがいを見つけたりするのが対処法として考えられます。

何よりもまずスマホに依存している事実を認識して、それを解消する手立てを打ってみることがスマホ依存脱却の第一歩と言えるでしょう。

「恋愛」

恋人と別れたらすぐに別の異性と恋愛をしたり、複数の異性と交際したりする人がいますが、なぜこのような人々は恋愛をしていないと落ち着かないのでしょうか?これは、愛されたいという気持ちが先に立ち、愛するということをおろそかにしている、あるいは恋愛以外で自分を認められていないということが考えられます。

このような恋愛依存の対処法としては、愛されたいという気持ちは控えめにして、それよりもその人を愛してみることです。そうすれば愛情で心が満たされていくのを感じられるはずです。

また、恋愛以外にやりがいがなくて恋愛にのめり込んでしまっているなら、答えは簡単で他にやりがいを見つけてそれに没頭してみることです。すると、恋愛で感じたような充実感を感じられて、恋愛ばかりに時間やお金を使うというようなことも少なくなってくると思いますよ。

まとめ

正しく理解して、焦らずゆっくり治していこう!

いかがでしたでしょうか?ブランケット症候群は、子供や大人が不安やストレスを乗り越えようとする一つの症状ですが、逆に言えば、それは“生きたい”という明るい意志表示であると捉えることもできるんですよ♪今回お話ししたように、ブランケット症候群は病気ではありません。なので、焦らずにこの症状と向き合い、正しい対処法で解消する努力をしていきましょう◎

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