自動車に乗りたい! けど、カーリースってお得なの? 割高なの?

「社会人になったから、自動車に乗りたい!」と考えている女性もいると思います。自動車を手に入れる方法として、カーリースという方法もあり、最近人気が高まっています。しかし、SNSなどでは「カーリースはやめたほうがいい」なんて声もあるので、ちょっと迷ってしまいますよね。そこで、カーリースのメリットとデメリットを解説していきたいと思います。

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なぜやめたほうがいいと言われるのでしょうか?

なぜ、SNSなどで「カーリースはやめたほうがいい」と言われるのでしょうか。
「車の利用に制限がある」「購入するより割高になる」といった噂や口コミは本当なのでしょうか。

まずは「カーリースはやめたほうがいい」と言われる理由をみていきます。

①最終的に返さないといけない?
カーリースは車を長期間貸し出すサービスなので、車の所有権はカーリース会社にあります。
利用者は、利用料を支払って契約期間中の使用権を得る仕組みですから、契約満了後は車を返さなくてはいけません。

その代わり、車の購入時に発生する手続きは、所有権を持っているカーリース会社が負担します。
保険料や税金が月々のリース料金に含まれていることで、大きな出費が発生しないのも特徴です。

カーリースでは車の所有権は得られないものの、自分が乗りたいと思える車を自由に選べます。
さらに、必要なときにマイカーのような気軽さで車を利用できるのは、カーリースのメリットだと言えるでしょう。

②走行距離に上限がある?
カーリースの利用では、車の価値を担保するため、走行距離に上限が設定されていることがほとんどです。
これを超えると、返却時に超過分の支払いを求められます。

走行距離制限は、1ヶ月あたり1000~1500km程度に設定されているのが一般的。
買い物や週末のレジャーに利用するのであれば、この上限を超えることはほとんどないでしょう。

③契約期間中に解約できない?
カーリースでは、契約期間をもとに月額料金を決めるため、基本的に契約途中での解約ができません。
どうしても解約したい場合は、違約金が発生することもあります。

また、契約期間は3~5年と指定されていることが多いです。
期間の選択肢も少ないことから、希望する期間が選べず、「カーリースはやめておこう」となる方もいます。

しかし、自分のライフプランに合わせて、契約期間を選べるカーリースであれば、中途解約のリスクも下げられます。
契約期間を1年単位など、柔軟に設定できるカーリースなら、車が本当に必要となる期間だけ契約できるのです。

④割高になる?
「カーリースはやめたほうがいい」と言われる理由としてもっとも多いのが、「買うより割高だから」という声です。

カーリースの料金は、実際に割高なのでしょうか。
月額料金がどのように計算されるかというと、車両本体価格から想定される残価(契約期間終了時の売値)を引き、そこにリースの手数料などを足して、契約期間で割ります。

例えば、車両本体価格200万円で残価が50万円の車を5年(60ヶ月)リースする場合、
(200万-50万円+リース手数料など)÷60回=月額料金
となります。

残価が差し引かれる分、車両本体に関する費用を抑えられるので、安価な料金で貸し出しができる仕組みになっています。

また、この月額料金には、自動車税(種別割)や自動車重量税、自賠責保険料なども含まれているのが一般的です。

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カーリースの3つのメリット

カーリースの特徴をみてきましたが、次はメリットを紹介したいと思います。

カーリースの月額料金は、車両本体価格から返却時の想定価格(下取り価格)である「残価」が引かれた額を契約月数で割って算出します。
残価の分だけ、カーローンよりもお得に新車に乗れるのがメリットです。

また、月額料金には、残価を引いた車両価格のほか、法定費用(各種税金、自賠責保険料)と登録費用など、いわゆる事務手数料が含まれています。
そのため、頭金や登録諸費用を実費で負担することがないのは、大きなメリットです。

そして、カーリースは1つのリース会社で複数のメーカーを取り扱っているため、豊富な車種から自由に選ぶことができます。

しかし、リース会社によっては、一部の車種やグレードしか選べないこともあるので、注意が必要です。

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カーリースの3つのデメリット

メリットだけでなく、デメリットも見ていきましょう。

まず、カーリースの車両本体価格は、残価を引いた金額になります。
しかし、月額料金には各種税金や自賠責保険料、手数料などが含まれているのです。
そのため、総額にすると、現金一括で購入するよりも高くなる場合があります。

次に、カーリースには2種類の契約方式があります。

オープンエンド……カーリースの月額料金を安く抑える代わりに、契約満了時に追加請求される場合のある
クローズドエンド……カーリースの月額料金は多少上がっても、契約満了時に追加料金が発生しない

オープンエンドを選択した場合は、追加精算が必要なケースもあります。
そして、多くのリース会社では、国産車を中心にサービスを展開しています。
そのため、外車の取扱いがない場合もあるようです。

ただ、大手外車ディーラーなど、外車のリースを取り扱っている会社もあります。
ただし、国産車に比べて料金は割高になるでしょう。

まとめ

カーリースはメリットが豊富なサービス

「カーリースはやめたほうがいい」とする口コミの多くは、昨今のリースサービスをよく検証すると、事実と少し異なります。

残価精算なしのリース会社を選ぶ、利用期間を適切に設定するといった使い方に注意は必要ですが、カーリースは適切に利用すれば、メリットが豊富なサービスと言えます。

自動車に乗ることを考えている方は、カーリースも候補の1つに加えてみてくださいね。