2022年の最新美容トレンド「クリーンビューティ」って何?
社会全体で「サステナビリティ(持続可能性)」が求められるようになってきています。それは美容業界でも例外ではなく、「クリーンビューティ」が2022年のトレンドになっています。まだ知らない女性もいると思いますので、クリーンビューティとはどのようなものなのか、解説していきたいと思います。
クリーンビューティは「人と環境に優しいコスメ」
クリーンという言葉の示す通り、清潔で透明性を実現しようとするビューティブランドのこと。
具体的には、有害な成分の排除や、環境負荷が少ないパッケージの採用、原料を生産する地域のサポート、動物実験をしないこと(クルエルティフリー)などが挙げられます。
クリーンビューティは、イギリスやアメリカで生まれ、ここ数年で急速に広まった考え方です。
つい最近まで、美容と社会の課題は切り離して考えられることが多かったですが、今ではあらゆる業界がSDGs(持続可能な開発目標)の達成をめざすようになり、コスメ業界も持続可能な方向に舵を切っているのです。
「人と環境に優しい」という観点では、オーガニックコスメやヴィーガンコスメも、クリーンビューティの考え方の一部 と言えます。
農薬をできるだけ使わない、環境にやさしく、自然な農法で育てられた植物由来成分をメインに使ったコスメ。
認証マークがついていることが多いです。
マークがついていない場合も、ブランド独自の基準を設けていることがあります。
動物由来の成分を完全に省いたコスメ(はちみつ由来のミツロウなどもNG)。
宗教上の理由や動物愛護の観点から、選ぶ人も増えています。「ヴィーガンマーク」「アニマルアフェア」などの認証マークがあります。
自然由来成分を使っているコスメ。少量であっても自然由来成分が入ってさえいれば、“自称”ナチュラルコスメとして販売することも可能なので、あくまでも自分自身で見極めることが重要です。
クリーンビューティでは、コスメの成分が安全であっても、環境に悪影響を及ぼしたり、倫理的に問題があったりする場合は、クリーンと認められません。
使用を注意したい成分を解説
クリーンビューティの基本は、人体や環境に悪影響を与える成分を配合しないこと。
そのため、全成分が自然由来である必要はなく、安全性が確認されたケミカル成分が使用されているケースも多いです。
すべての合成成分が危険ではないし、すべての自然由来成分が安全で倫理的であるわけではないのです。
多くのコスメで使用されてきたけれど、クリーンビューティでは使用を注意したい成分を紹介します。
✗ パラベン
化粧品の品質を長く安定させるための防腐剤。
内分泌かく乱、がん誘発などの懸念があると言われています。
✗ シリコーン
なめらかな感触を出すだめの合成ポリマー。
毛穴の詰まりや肌の乾燥を引き起こす可能性があり、自然界で生分解されないことも問題視されているのです。
✗ フタル酸エステル
化粧品の材料に柔軟性を与える化学合成成分。
ヨーロッパでは使用が禁止されています。
✗ 人工香料
多様で長持ちする香りをつけるために使用される化学合成成分。
さまざまな材料をもとに、さまざまな製法で作られるのですがが、詳細は開示の義務がないので、実態が分からないものもあるようです。
✗ パーム油
アブラヤシの木から採れる油。
自然由来成分ではあるものの、大量生産による東南アジアの森林破壊や、一部の労働者の人権侵害を引き起こしているとも指摘されています。
✗ マイクロプラスチックビーズ
角質除去のためのスクラブなどに配合される、5mm以下のプラスチック粒子。
海に流れ出してしまうと、海洋生物や人体への影響が懸念されると言われています。
注目のクリーンビューティブランド4選
人と環境の未来を考えて、クリーンビューティのコスメを展開しているブランドを紹介します。
素晴らしい取り組みをしているブランドをぜひ応援したいですよね。
シリコーンや合成香料、動物性成分を使用していないのに加え、防腐剤まで自然由来で仕上げているとのことです。
パッケージには可能な限りリサイクル素材を使用し、動物実験を行わないことも表明しています。
女性のライフスタイルに寄り添い、100年時代の一生を美しくサポートしてくれるアイテムが揃っています。
エッセンシャルオイル、アルコール、シリコン、紫外線吸収剤、香料&染料、界面活性剤の6種の原料を配合しない“成分引き算主義”で、肌に優しい安心のプロダクトを提供しています。
まとめ
自分のできる範囲で使ってみましょう
2022年の最新美容トレンドとして、クリーンビューティを紹介しました。
人と環境のことを考えたら、クリーンビューティのコスメを積極的に使いたいですよね。
ただ、市販品よりも高価になってしまいますので、「まずは洗顔から使ってみよう」など、自分のできる範囲で使ってみてはいかがでしょうか。