20歳代女性は「女性保険」に加入するべき? メリット・デメリットを公開

近年、女性向けの保険が充実しています。女性保険とは、一般的に医療保険などに女性向けの特約を付加し、女性特有の病気・がんなどに対し、手厚く保障を受けられるようにしたプランのことです。20歳代の女性は、女性保険に入るべきでしょうか。女性保険のメリット・デメリットなどを調べてみました。

  1. 女性保険
  2. 加入
  3. 必要性
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若い年齢で加入すると保険料負担を抑えられる

女性特有の病気とは、次のようなものです。

・乳がんや子宮がんなどの悪性新生物
・乳房や子宮などの上皮内新生物
・乳房および女性性器疾患
・帝王切開、妊娠出産時の異常分娩などによる合併症(※正常分娩は対象外になることが一般的)

女性保険は、通常の医療保険より上乗せした保障が給付されるので、入院時に自己負担(個室利用の差額ベッド代、入院中の食事代など)の心配を軽減できるメリットがあります。

一方で、デメリットは通常の医療保険に比べて保障が手厚い分、毎月の保険料が高くなることです。

その上で、20歳代女性にとって、女性保険は必要でしょうか。

女性特有のがんは若年層でもリスクが高く、出産時の異常分娩に対するリスクもあるため、必要性があるかないかで言えば、必要性はありますよね。

とくに生命保険は、若い年齢で加入すると、月々の保険料負担を抑えられる点もメリットです。

また、一般的には年齢が上がれば上がるほど、入院歴や傷病歴のある人が増えていきます。
入院歴や傷病歴があると、加入不可の保険商品もあります。

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女性特有の病気・がんに対する保障が手厚い

改めて女性保険のメリット・デメリットをまとめると、次のようになります。

<メリット>
・女性特有の病気・がんに対する保障が手厚い
・お祝い金やボーナス給付がされる商品がある

<デメリット>
・保障が手厚くなる分、保険料が割高
・医療保険やがん保険と二重保障になる可能性がある

女性保険は、女性特有の病気・がんに罹患した際には、手厚い保障が受けられます。

手厚い保障の一例として、女性特有の病気で入院給付金を受け取る場合、通常時の入院給付金の2倍に上乗せされることが多いようです。

また、女性保険は一般的に、医療保険に女性向けの特約を付加したもので、掛け捨てタイプの商品が大半となっています。
ただし、一部の女性保険の商品では、お祝い金やボーナスが給付される貯蓄性タイプもあります。

貯蓄性タイプの女性保険では、健康に過ごすことができ、給付金の受け取りがなかった場合に、3年や5年といった数年ごとの単位で「生存給付金」という形で、お祝い金やボーナスを給付されます。
ただし、各商品によって受け取り条件や生存給付金の給付の有無は異なるので、事前に確認しましょう。

女性保険は、手厚い保障が受けられる一方、通常の医療保険と比較して、毎月の保険料が割高な商品が多いです。

また、掛け捨て型よりも貯蓄型の商品は、保険料だけ比較すると高くなりますが、その分解約時に一部還付金や解約返戻金があります。

それから、女性保険は医療保険の一種のため、既に医療保険に加入している場合は、二重保障になる可能性があります。
二重保障になっても、どちらからも保障を受けることは可能です。
しかし、その分月々の保険料も二重に支払うことになります。

加入前に保障内容をしっかりと確認し、保険料の支払いに無駄がない形で、万が一に備えられるようにしましょう。

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保障内容と保険料のバランスで選ぶ

女性保険に加入するなら、保障内容と月々の保険料のバランスを考えて、自分に適切な女性保険を選びましょう。

まず、貯蓄性の有無によって「貯蓄型(積立型)」と「掛け捨て型」に大きく分類されます。
掛け捨て型と比較した際に、貯蓄型の女性保険の月々の保険料は、高めに設定されていることが一般的です。

将来に向けた貯蓄をしつつ医療保障を得たい人は貯蓄型、毎月の保険料を抑えつつ医療リスクに備えたい場合は掛け捨て型保険を選ぶと良いでしょう。

続いて、保障内容をしっかり確認してください。
・入院給付金、女性疾病入院給付金、手術給付金はいくらか
・がんの保障対象範囲は広いか
・死亡保障、特約保障があるか

最後に、保障期間として、終身型と定期型があります。

終身型は、ライフステージに関わらず、医療費保障に対してのベースを持っておきたい人向けです。
一生涯の医療保障を受けつつ、加入する年齢が若いほど保険料も安くなるのが魅力ですが、保険内容の変更があった場合にアップデートはされません。

定期型は、加入時の保険料は終身型に比べて安く、保障内容に変更があった際は、更新時に最新のものにアップデートされます。
ただし、更新時に保険料が高くなることが一般的です。

まとめ

20歳代女性でも加入メリットはある

女性保険は、女性だけが加入できる「医療保険」です。

乳がんや子宮がんなど、女性特有の病気で入院や手術をすると、給付金が上乗せして支給されるなど、通常の医療保険と比較して、手厚い保障を受けられるのが特徴です。

万が一の際の安心感につながりますので、20歳代女性でも加入するメリットは大いにあると思います。

加入すると決めたなら、保障内容と月々の保険料のバランスを考えて、女性保険を選んでみてくださいね。