人の役に立ちたいあなたへ ボランティア初挑戦ガイド

無償で他人や社会のため自発的に行うボランティア活動があります。災害時に炊き出しやがれきの撤去を行ったり、訪日外国人のために通訳をしたりと種類はさまざまですが、「私もボランティア活動をして、人の役に立ちたい」と思う女性もいることでしょう。そこで、ボランティア活動に興味のある女性のために、ボランティアの始め方をお届けします。

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多種多様なボランティア活動がある

ボランティア活動とひと口に言っても、実にさまざまな活動があります。

・公園や道路の清掃活動
・通学路の見守り活動
・村おこし・町おこし活動
・障がい者の通学支援
・点字訳や手話通訳
・高齢者のレクリエーション支援
・訪日外国人向け通訳ガイド
・国際交流支援
・外国での各種ボランティア
・救援物資の手配
・炊き出しの支援
・がれき撤去や家屋清掃

ざっと挙げただけでも、こんなにたくさんあるのです。

ボランティアにかかる期間や、必要とされる参加頻度についてはそれぞれ。
月1回程度やイベント単位で募集しているものから、できれば月~金曜日の毎日というものまでありますので、あなたが無理せずに参加できるものを選びましょう。

これまでの経験、資格などは必要なく、やる気さえあれば参加できるというボランティアが多いですね。
さらに、外国語ができれば国際ボランティア、手話ができれば手話通訳、楽器ができれば演奏会のボランティアなど、自分の得意な分野、経験を活かせるボランティアもあります。

ちょっと自信がないという人のために、あらかじめ講習会を開いてくれるボランティアもあるようです。

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ボランティア活動での経費について

地域ごとに、社会福祉協議会が運営するボランティアセンターがあり、ボランティアの募集情報が確認できます。
ボランティア講座の開催、ボランティア保険の案内などもあるので、ボランティアを始めたいと思ったら、利用してみると良いでしょう。

また、災害発生時には災害ボランティアセンターといった組織が開設されます。
ウェブサイトやSNSなどで情報を見つけ、連絡をとった上で参加してください。

ボランティアセンターなどの組織を通さず、個人で飛び込み参加をすると、場合によっては迷惑をかけてしまうことにもなるので、注意が必要です。

ボランティアは無償で活動することになりますが、経費についてはどうでしょう。
例えば交通費は、1日1000円までなど、上限つきで交通費が支給されるボランティアもありますが、基本は自己負担と考えてください。

食事は、お弁当などをボランティア先が用意するケースもありますが、募集要項に書かれていない限り、支給されないと考えてください。
自分でお弁当を持参する、現地で調達するなどが必要です。

また、災害ボランティアでは、ボランティア活動保険への加入が必須のボランティアもあります。

ボランティア活動保険は、ボランティア活動中に起こる自身のケガの補償、対人・対物の賠償責任の補償などをカバーしてくれます。
年間350~710円程度の保険料が必要です。

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マナーを守ってボランティアしよう

ボランティアを始めると、ボランティア参加者やボランティアを受ける側の人たちなど、新たな人間関係が生まれます。

貴重な出会いとなりますが、一方で気をつけないとトラブルも起こってしまいます。

ボランティアならではのマナーや注意点をしっかり理解しておきましょう。

×軽々しくドタキャン
ボランティアはあくまで自発的、無償でするものだから、自分の都合に合わせればOK。
そんな軽い気持ちで参加すると、逆に迷惑をかけてしまうことがあります。

連絡もなくドタキャンするなんて、あり得ません。
さらに、ボランティア先の都合を考えずに、マイペース過ぎる行動をしたり、参加できる回数を約束したのにその通りに参加しないなど、ボランティアだからと甘えた行動はNGです。

もちろん体調が悪い、説明されていた内容と違ったといった状況では、無理に続けるのも良くはありません。
やめる際にはボランティア先に可能な限り理由を説明したほうが、自分の気持ちもすっきりとするはずです。

×ほかの参加者とケンカ
ボランティア活動に参加するのはみんないい人たちだろう、と想像されるかもしれませんが、そこが他人同士の難しさです。

合う人もいれば、合わない人もいます。
意見を交わすのは大事かもしれませんが、ただのケンカになってしまうと困ります。

大切なのは、相手の立場になって考えること。
また、意見が食い違っても、すぐ冷静になることです。
もしトラブルが起こったら、団体の責任者など、第三者に相談してください。

×家族に迷惑をかける
SNSを見ると、「夫がボランティアにお金を使い過ぎていて困っている」「家の中までボランティア活動に使われていて、落ち着かない」といった相談がよくあるようです。

ボランティア活動が原因で、家族に迷惑をかけてしまっては本末転倒です。
家族など、周囲からの理解はきちんと得ておくことが大切です。

まとめ

きっと貴重な経験になる

誰かの役に立ちたい、社会をもっと良くしたいという想いがあるなら、ぜひボランティア活動に取り組んでみてください。

多くの気づきや学びとなり、貴重な経験になることでしょう。

マナーをきちんと守って、周囲の人のことも考えながら、ボランティアを行うことで、きっとボランティアを受ける相手から喜ばれると思います。