「少しのお金で始められちゃう♪」~初心者さんのための投資のお話~

「投資」と聞くだけで敬遠しがちだった方も、最近では初心者さん向けや女性向けのものも増え、少し興味を持ち始めたという方もいらっしゃるのではないでしょうか? ただ、元本割れというリスクの面ではまだ怖いと思っている方もきっと多いですよね……。ある調査でも、実に半数もの方が元本割れはしたくないと考えているという結果が出ています。そこで今回はそのリスクを抑えるために、「少額で始める投資」についてお話しします。少額で投資を始めるメリットや、いくらぐらいから始められるのか、また、初心者さん向けの気を付けるポイントも、併せて説明していこうと思います。少額投資に興味がある方は、ぜひ参考にしてみてくださいね!

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少額から投資を始めたほうが良いワケ

少額から投資を始めることで、3つの効果が挙げられます。

①取得単価の低減

毎月一定額を積み立てる積立型投資では、投資商品の単価が高い時は少なめに、単価が低い時には多めに投資商品を購入するので、投資商品価格が長期間にわたって上下を繰り返すような場合では、投資商品の取得単価が低くなると言われています。(ドルコスト平均法)

②無理のない投資ができる

家計状況から無理のない範囲の金額で投資していくので、家計に与える影響が少なくて済むのもメリットと言えるでしょう。

③投資の経験を増やせる

投資は預貯金と異なり、リスク(儲かったり損したりする幅)性の高い商品もあります。少額から始められるので、万一損した時にも少額の損失で済むので、いろいろな投資商品を試してみることが可能となります。いろいろ試すことで投資の経験値もあがって、投資に対する理解も深まることでしょう。また、少額で色々な商品を購入することが、リスクの分散にもつながります!

④税制上のメリットが利用できる

少額投資の場合には、iDeCo(個人型確定拠出年金)や、NISA(少額投資非課税制度)の活用で配当金や譲渡益に対する課税の繰延効果、非課税など税制上のメリットを活用できます。

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いくらから投資できるの?

<1,000円程度からの投資>

金融機関にもよりますが、投資は毎月1,000円程度から可能です。投資信託では、一部の証券会社で1,000円単位から投資信託の購入が可能となっています。株式の取引は、単元株(取引単位)の取引が通常ですが、単元未満の株を扱えるようにしたネット証券があり、500円から株式購入が可能な会社もあるんです。また、クレジットカードで購入した場合に、指定した切りのよい金額と購入価格との差額分(現金でいうお釣りのイメージ)を投資信託に回す投資システムや、ポイントを投資信託に利用できる投資など少額で投資できる環境がどんどん広がっているんですよ♪

<1万円程度からの投資>

税制上のメリットが高いiDeCo(個人型確定拠出年金)および、積立NISA(少額貯蓄非課税制度)での投資活用やるいとう(株式累積投資)制度の活用もできます。iDeCo(個人型確定拠出年金)は、老後の公的年金を上乗せする目的の制度ですが、加入者によって扱える金額は以下のとおりです。加入期間は最低10年以上で、転職・退職の際には移管ができます。毎年の運用益は非課税で、小規模企業掛金控除として加入者の所得控除の対象になり、年金受給時には公的年金等控除の対象となります。

対象者 金額
公務員 12,000円
確定給付企業年金などのある会社員 12,000円
企業型確定拠出年金制度のある会社員 20,000円
勤務先に企業年金のない会社員 23,000円
自営業者 68,000円

積立NISAは、年間40万までの投資金額にかかる運用益が非課税となる制度で、20年間は非課税の特典が受けられます。年間40万円なので、月額では3万円程度の積立が可能です。運用商品はiDeCoより絞られた商品数になっています。るいとうは、毎月1万円以上から始められる株式投資で、配当金も再投資に回ります。単元株に到達すれば、通常の株式と同様で名義書換えも可能になり、株主優待の特典も受けられちゃいます!

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投資初心者さんが押さえておきたいポイント

いずれも投資商品なので、貯金のように元本が確保されるわけではありません。儲かる場合があれば、もちろん、損する場合もあるというのが最初に気を付けるべきポイント。積立型の投資が多いので、目先の利益にとらわれずに、長期的な視点で見守っていくような気持ちが大切になります。投資商品には、手数料がかかることも多いので、手数料がどのくらいかかるのかを把握しておく必要もあるでしょう。投資信託では、購入時手数料、保有時にかかる信託報酬、解約時にかかる信託財産留保額などがかかる場合があります。株式投資では、売買時に手数料が発生します。さらに、積立NISAにはこれ以外の制度上の注意点もいくつかあるので、口座開設時にはよく確認しておく必要があります。

まとめ

早め早めのうちに、資産形成に向けて行動しよう!

長期的なデフレの影響で、貯金していたとしても年利0.001%程度で、ほとんど利子が出ない状況ですよね……。これからさらに少子高齢化が進んでいくであろう日本では、国の年金だけで老後の生活をしていくのは厳しいと考えたほうが良いでしょう。なので、若いうちから資産形成に向けて、行動していくべきなのではないでしょうか? その基本となるのが、「長期・積立・分散投資」の考え方です。長期積立であれば、少額から無理することなく始められるので、投資初心者さんにおすすめできます♪

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