巣ごもり支出はどのくらい?家計が破綻しないためにできること

コロナショックが世界経済を揺るがしています。東京オリンピックが日本にもたらすはずだった収益も幻と化しつつありますね…。学校は休校になり、イベントは次々中止され、テーマパークは休園…、子どもたちは近場でウロウロ。大人も同じですよね。家にいることになった子どものお世話するために在宅勤務を選んだり、会社の指示でリモートワークに切り替えたり…。感染が収まりつつありますが、自粛ムードのおかげで、自宅の半径1キロ近辺までが生活圏となる「巣ごもり」志向がしばらく続くことでしょう。生活が内向きになれば、必然的にお金の使い方も変わっていくでしょう。そこで今回は、今の生活スタイルが、私たちの家計にどのような影響を与えるのかを考えてみたいと思います!

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巣ごもりで増える支出

①食費

就学中の子どもがいる家庭は、休校に伴い給食がないので昼食代が余分にかかることでしょう。在宅勤務に切り替えた大人がいれば、その分も同様です。そのこともあり、スーパーでは簡単にできるカップ麺や袋麺が品切れを起こすほど売れています。コンビニで弁当を買ったり、デリバリーで賄ったりするとなれば、それも家計にのしかかってくるでしょう。

②光熱費

在宅していなければ使わないで済む、電気・ガス・水道などの光熱費は余分にかかります。これからの季節は冷房の使いすぎで電気代がかさむ可能性も。さらに、テレビをつけたりゲームをしたりと、在宅率が上がれば上がるほど光熱費は積み上がっていくのです。

③日用品代

今は日用品の買い貯めをする人が非常に多いです。家にいる時間が長ければトイレットペーパーやティッシュの使用量も増え、ストックの減りが早いと感じれば、「多めに買っておこう」となるのが自然で、やはり買い貯めはなくなりそうにありません。その分の支出はじわじわ増えていくでしょう。

④ネットショッピング・宅配代

小さい子や高齢者がいるため、感染リスクを減らそうと買い物のほとんどを外出せずにネットで済ませてる家庭も多いのではないでしょうか。ネットや宅配の場合、一定金額まで買わないと送料や配達料がかかってしまうため、どうしても総額が上がりがちなんですよね。また、家にいると何となくネット検索に明け暮れてしまい、コロナ対策として「これあったら便利そう」「この先役立ちそう」というものを見つけては、ポチっとしてしまうので要注意!

⑤オフィス用品

今後もリモートワークが続くならばと、PC周辺のアイテムを揃えた人もいるのでは?オフィスなら当然揃っているであろうプリンターのインクや、印刷用紙などの消耗品も自前で買う必要があります。会社があれこれ出してくれれば良いのですが、期待できないと思わぬ出費になってしまいます。

⑥その他

出かけられない遊興費の代わりとして、動画配信サービスの利用料など、家で遊べるものの支出が増えていきそうです。ジムに行けない代わりに、ついエクササイズマシンを購入してしまうという人もいるのではないでしょうか。

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巣ごもりで減る支出

家にいる時間が長くなればなるほど、そこで消費する分が上乗せになっていきます。逆に言えば、外で消費していた支出は減るはずです。そちらも見ていきましょう。

①クリーニング代

出社や外回りが減れば、ビジネススーツを着る必要もなくなります。ワイシャツをクリーニングに出している家庭なら、その分が浮くでしょう。

②交際費・レジャー費全般

レジャー施設への外出やイベント参加にかけていたお金は、まるまる不要になります。春休みの外出やGWの海外旅行をキャンセルした人もいるでしょう。悲しいことですが、そこで予定していた出費はかなり減らせます。

③飲み会代

3月~4月は歓送迎会に花見の宴会など、季節の飲み会が目白押しのはずでしたが、軒並みなくなったことでしょう。通勤がなければ、帰りがけの「ちょっと一杯」も激減したことでしょう。

④その他

たとえば、毎朝コンビニで買っていたコーヒーや、帰りに駅ビルを覗いて買っていたスイーツなど…通勤経路にあるからというだけの理由で消費していたものは、使わなくなります。子どもも同様で、学校帰りに友達と買い物していた消費は消えます。さらに、休校に伴う措置として不要になった通学定期券の払い戻しや、コロナ対策のために休みになった塾や習い事があれば、それらの月謝も不要になるでしょう。

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お金の配分を見直す良いチャンス

厄介なのはこれから先だと思います。周囲を見渡しても景気が上向く材料がありません。インバウンド期待が消え、国内消費も自粛ムードで冷え込み、業績悪化の予見で解雇や雇い止めのニュースが目立ち始めました…。一部を除き私たちの収入は上がりそうになく、リモートワークが続けば残業代も期待できません。夏のボーナスも望みが薄いでしょう。厳しい冬に備えて、家計を「巣ごもりシフト」に変えておく必要がありそうです!

お金の配分を見直すヒント

まずは、この機会にお金の配分を見直してみましょう。食費や光熱費、日用品代といった今後膨らみそうな支出へ、お金を振り替える必要があります。不用になるクリーニング代やレジャー費の一部をそれに回しましょう。ただ、本来のランチ代は小遣いから出ていたはずだから、在宅勤務になっても昼食はそこから賄うのがベスト。買い貯めも限りなくやれば、出費が増えるだけです。「もし自分や家族が感染したら」と考えて、隔離期間とされる2週間~1カ月分を目安に備蓄するなど、期間を決めて適正量を買うことをおすすめします。

まとめ

自粛期間=家計を見直す良い機会

コロナショックは厄介ですが、「家計を見直すための良い機会」と前向きに捉えたほうが良いでしょう。平日に動けるという人も多いと思うので、金融機関の整理をしても良いでしょう。使っていない口座を解約し、少額でも残高があれば引き出してしまいましょう。お金もモノも身軽にしておき、何かあった時にすぐ使える現金を確保しておきましょう。時間がたっぷりある今だからこそ、いざという時に困らないための準備をしておきましょう!

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