生涯独身の女性が、一生で必要なお金はいくら? 今から貯金や投資を始めよう

あなたは将来、結婚したいと考えていますか? 今は価値観が多様になってきたので、「私は生涯、独身でいるつもり」という女性も増えているのではないでしょうか。ただ、独身で過ごすと決めた時に気になるのが、生涯で必要なお金だと思います。収入源が自分1人だけですから、心配になりますよね。そこで、生涯独身の女性に必要なお金を計算してみました。

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医療費や親の介護費など意外な出費も

2020年の調査によると、生涯未婚率(50歳までに一度も結婚しない人の割合)は、男性が25.7%、女性が16.4%という結果に。
つまり、男性の4人に1人、女性も6人に1人は生涯独身となっているのです。

そのため、今はまだ若く、将来結婚したいと思っている女性でも、最終的には独身のまま生きていくことになるかもしれません。
「私には関係ない」と決めつけずに、生涯独身の場合のお金について知っておくと良いでしょう。

生涯独身の女性に必要なお金は、主に「生活費」「住居費」「医療費」「娯楽費」「親の介護費」の5つです。

①生活費
食費や日用品代、服飾・美容代など。
日々の生活スタイルや収入にもよりますが、月5万~15万円あたりが平均です。
1年間では約60万~180万円、20歳から約60年間生きるとすると一生で約3600万~1億800万円を、生活費に使う計算になります。

②住居費
持ち家か賃貸かで、大きく異なりますね。
持ち家の購入は、一括で支払うにしても、住宅ローンで支払うにしても、かなり大きな支出になります。
定年退職までに支払いを終えれば自分のものになり、老後に住居費を支払う必要がないのが持ち家のメリットです。
ただし、税金や維持費などはかかります。
賃貸の場合、持ち家よりも安く住むことができます。
しかし、老後にも家賃を払い続ける必要があるため、老後の生活費を圧迫するかもしれません。

③医療費
意外とかかるのが医療費です。
医療費としてかかるのは、毎月の定期的な通院だけではありません。
思いがけない理由で怪我や病気をしてしまうと、治療や入院費として、大きな金額がかかってしまうこともあります。
独身の女性は、いざという時に備えて、貯金をしたり、個人の医療保険に入っておくのが安心ですね。

④娯楽費
趣味は、人生を楽しむ上で非常に重要な要素ですよね。
結婚・育児をする場合と比べると、趣味に使える金額も時間も大きくなるはずです。
娯楽費には、趣味や習い事も含んでいます。
費用はかなりばらつきがありますが、月約3万円が平均です。

⑤親の介護費
親が健在の場合は、将来の介護費用も考える必要があります。
もちろん親が自分で介護費用を用意してくれれば良いのですが、子供が代わりに負担しなければならない可能性も十分に考えられますよね。
介護費用の平均は1ヶ月で約8万円です。
介護が必要な期間の平均は約5年のため、期間全体でかかる費用は約500万円になります。親が2人いるならば、約1000万円が介護費用として必要になるかもしれません。

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一番気になる老後の生活費

現役世代の今は、働いて収入があるので良いのですが、不安になるのは老後の生活費ですよね。

最近は平均寿命も伸びていて、男性は約82歳、女性は約88歳まで生きると言われています。
以前、老後2000万円問題で取り上げられたように、老後には年金以外で約2000万円の貯金が必要というデータが出ています。

そもそも、私たちは年金をどのくらいもらえるのでしょうか。

年金を満額納付してるのであれば、2022年時点で国民年金は年間77万7792円もらえます。
厚生年金は現役時代の年収によりますが、仮に平均年収360万円とすると、年間で約80万円受け取れます。
つまり、合計で年間約150万円です。
もちろん、これは現時点で年金を受け取る場合の話であり、将来的に金額は変動するかもしれません。

年間150万円を12カ月で割ると、1ヶ月あたり12万5000円であり、これだけで暮らしていくのはかなり厳しいですよね。

余裕のある老後を送るためには、ある程度の貯金が必要になります。

また、身の回りのことが自分でできなくなったり、1人暮らしが不安になったりした場合、老人ホームの入居という選択肢も出てきます。

介護が必要な状態で老人ホームに入居すると、国から補助が受けられます。
特別養護老人ホームや介護つき有料老人ホームであれば、月10万円前後で入居できます。

しかし、介護の必要がなく、自立している女性が老人ホームに入る場合、月に10万~数百万円かかることもあります。
価格は老人ホームによってピンキリですので、若いうちから調査や下見を行っておくと良いでしょう。

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生涯独身の女性がお金を増やす方法

生涯独身の女性には、かなりのお金が必要と分かったと思います。
そこで、将来に備えて、資産形成をしておくことをお勧めします。
ある程度のまとまったお金を用意しておくことで、精神的にも安心して過ごせるでしょう。

お金の増やし方としては、

♥︎ 給料が入った時点で必ず一定額を貯金に回す
♥︎ iDeCo(個人型確定拠出年金)で老後の資金を作る
♥︎ NISA(少額投資非課税制度)でお得に投資する

などが挙げられます。

将来を見据えて、少額からでも貯金や投資を始めていきたいですね。

まとめ

頼れるのは自分の収入だけ

生涯独身の場合、頼れるのは自分の収入だけです。

万が一仕事をできなくなった時や老後に備えて、今から資産形成を始める必要があると言えるでしょう。

まずは少額からで良いので、貯金や投資をするクセをつけることから始めましょう。
貯金や投資が当たり前になって、毎月コツコツと続けていけば、数十年後に大きな資産になっていきますよ。