美髪を作り上げるために不可欠! ドライヤーの温風・冷風の使い分け方

ドライヤーには、温風と冷風がありますよね。髪を乾かすだけなら、温風だけで事足りますが、なぜ冷風もあるのでしょうか。実は温風と冷風があるからこそ、ドライヤーは最大の効果を発揮することができるのです。そこで今回は、ドライヤーの温風と冷風の使い分け方について解説します。

  1. ドライヤー
  2. 冷風
  3. 使い方
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温風はスカルプケアの第一歩

毎日、シャンプーやコンディショナーを使って、洗髪していることと思います。

洗髪によって頭皮や髪を清潔にしたとしても、頭皮や髪に水分が残った状態は、雑菌やダニなどの温床となってしまい、かえって皮脂やフケを繁殖させてしまうなど、頭皮トラブルや悪臭の原因になってしまうことがあります。

そのため、洗髪後は速やかかつ確実に、頭皮と髪を乾かすことが大切になってきます。
その際に役立つのが、ドライヤーの温風です。

ドライヤーの温風を、頭の上から毛先に向かい、風が流れるようにあて、できるだけ短時間で頭皮と髪を乾かしてください。

このとき、頭皮や根元をしっかりと乾かすことが大切です。
自然乾燥では毛先から乾いていくので、温風はできるだけ短時間にしましょう。
あまり長時間、温風をあてると、髪にダメージを与えてしまいます。

ドライヤーの温風には頭皮や髪の毛の根元を保護する効果があり、ドライヤーの温風を効果的に使うことは、スカルプケア(頭皮ケア)の第一歩とも言えるのです。

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冷風はきれいな髪を保つヘアケアとして重要

温風で頭皮と根元を乾かしたら、仕上げに冷風を使います。
冷風を使うことで、きれいな髪を保つことができます。

毛髪の1本1本の構造は、外側が「キューティクル」(毛小皮または毛表皮)、中間部が「コルテックス」(毛皮質)、中心部が「メデュラ」(毛髄質)といった、外側から中心に向かう3つの層になっています。

一番外側のキューティクルは、根元から毛先に向かってウロコ状に重なり合い、1枚の細胞は非常に薄く、通常6~8枚が密着した層をしています。
そして、外部の刺激から毛髪内部を守り、コルテックスのたんぱく質や水分が失われないように働くと同時に、髪にツヤを与えてくれています。

しかし、ドライヤーの温風をあてた毛髪は、濡れている時と同様に、ウロコ状に重なり合った毛先がめくれ上がっているような、キューティクルが開いた状態となっています。
この時、内部のコルテックスが露出した無防備な状態、つまり、髪は非常にダメージを受けやすい状態となっています。

そのため、キューティクルが開いた後は速やかかつ確実に、キューティクルを閉じることが大切になってきます。
その際に役立つのが、ドライヤーの冷風です。

ドライヤーの冷風をあてることによって、毛髪1本1本のキューティクルがきれいに閉じて、引き締まります。

ドライヤーの温風で頭皮や根本、さらには髪を全体的に乾かした上で、今度はドライヤーを冷風に切り替え、頭の上から毛先に向かい風が流れるようにドライヤーの冷風をあてつつ、髪の毛先をつかみ、軽く引っ張るようにブローして、仕上げます。

なお、キューティクルを上手に閉じることによって、ダメージに強い髪となるだけでなく、髪自体にもツヤが出て、きれいになりやすくなるといった、美容効果も見込めます。

このように、ドライヤーの冷風には髪を保護する効果があり、ドライヤーの冷風を効果的に使うことは、ヘアケアの第一歩ともいえます。

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冷風を使う3つのメリット

改めて、ドライヤーの冷風にはどんなメリットがあるかを紹介します。

①寝癖を抑えることができる
髪の毛はそのほとんどがたんぱく質でできているため、温めると柔らかく、冷やすと固まる性質があります。ドライヤーの温風でしっかりと乾かして仕上げに冷風で整えると、寝癖を防ぐことができます。

②髪型をキープすることができる
冷風を使い、髪の毛を冷やすことで、髪の毛のたんぱく質が固くなり、スタイリングの維持につながります。
まとまったスタイリングに仕上げたい時には毛先をくるくるとねじりながら温風で乾かし、冷風で仕上げましょう。また、トップにボリュームを出したい場合には、根元を立ち上げるように温風で乾かし、仕上げに冷風を当てるなど、使い方によってさまざまなスタイルをキープできます。

③ドライヤーのダメージを緩和
乾かしている最中に髪が熱いなと感じたら、冷風を使いましょう。ドライヤーの温風に加えて冷風をうまく活用することで、髪の毛の温度が高くなりすぎないため、熱による髪の毛へのダメージを緩和できます。

まとめ

ドライヤーの使い方をマスターしましょう

温風と冷風を上手く使い分けることで、今までよりもずっときれいな髪の毛を作り上げることができます。

ぜひドライヤーの温風・冷風の使い方をマスターして、美髪になってください!

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