「カラー」と「パーマ」は同時にしちゃダメ! 髪が傷んでしまう原因になる?

みなさんはどれくらいの頻度で美容室に行きますか? 多い方でも1ヶ月に1回程度ぐらいだと思うので、美容室に行く日は、カットもカラーもパーマもトリートメントも……と、1日ですべてを終わらせてしまおうと思う方も多いのでは? しかしながら、ヘアカラーとパーマの両方をすると、髪に負担がかかりすぎてしまい、ダメージが激しくなってしまいます。そこで今回は、カラーとパーマの両方を同時にすると、どのようなダメージがあるのかということと、少しでもダメージを軽減するためのタイミングや、アフタ―ケアについてご紹介しようと思います! 美髪を手に入れたいという方はぜひ参考にしてみてくださいね♪

  1. カラー
  2. パーマ
  3. ヘアケア
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同時にすると髪が空洞化する!

まずはじめに、ヘアカラーやパーマをすると髪が傷む理由について説明していきます。どちらの場合もアルカリ性の薬剤を使用しています。健康な髪は弱酸性なのですが、ヘアカラーやパーマをすることで、アルカリ性に傾きます。すると、髪の表面を覆ってツヤを出し、内部の成分を守るキューティクルがはがれやすくなってしまいます。さらに、それらの薬剤には、キューティクルがはがれやすくなる化学成分が含まれていることが多いです。キューティクルがはがれると、ツヤがなくなるだけでなく、乾燥でぱさぱさしたり、ごわごわするなどのダメージが生じてきます。

カラーとパーマを同時にしたら髪に負担がかかってしまうというのは、何となく多くの方が分かっていると思いますが、時間の関係、早く髪型を変えたい…などの理由から、カラーとパーマを同時にしたい人も多くいますよね。では、そのような場合はどうすればいいのでしょうか?

両方を一度に行うことは薬機法で禁止されている!

まず基本的な知識として知っておいてほしいことなのですが、カラー剤とパーマ剤は薬機法(旧薬事法)で「医薬部外品」に分類されているため、両方を一度に行うことは禁止されているんです。ただ、どちらかの薬剤が「化粧品」として登録されているものであれば、ヘアカラーとパーマを同時に施術することが可能になります。法律で規制されているぐらいなので、やはり髪への負担は大きいように感じますよね。

ヘアカラーとパーマのどちらか一方の施術であっても、髪へのダメージは避けられません。両方を同時に行うと、髪へのダメージがダブルになります。ヘアカラーは、髪の色素を薄めて染料を定着させ、パーマはキューティクルをはがして、薬剤を髪の内部に浸透させます。その作用を髪にダブルで施すことになるため、髪の内部にある栄養分が流れ出て、内部が“空洞化”します。必然的に、色あせて見えたり、潤いやツヤがなくなったり、乾燥してぼさぼさになる…など多くのダメージを受けてしまいます。

ヘアカラーもパーマも、薬剤で化学反応を起こして着色やウエーブを施します。そのため、同時にすると短時間に2回も、同じ髪に化学反応を起こすことになります。なので、できるだけ別の日に行ってほしいのです。

パーマが先、1週間後以降にヘアカラーならOK!

別日に施術するとなったら、ヘアカラーとパーマ、どちらを先のほうがよいのでしょうか? 基本的には、先にパーマをかけてから、1週間以上間をあけて、ヘアカラーをするのが良いでしょう。逆に、ヘアカラーをした後でパーマをかけた場合、日光に当たったり、時間が経ってしまい、化学反応の影響で髪の色あせが加速してしまうことがあります。なので、パーマを先に行ったほうが良いです! また、どうしても同時に行いたい場合は、伸びてきた髪の根元だけを染め直すリタッチカラーをすると、毛先へのダメージを軽減させることができるので、おすすめです♪

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あなたの髪は大丈夫?傷んだ髪のチェック法

  • ①ヘアカラー後、2週間程度で色が落ちる
  • ②洗髪後、髪の指どおりやヘアブラシのとおりが悪い
  • ③濡れた髪を引っ張ると伸びる感じがする
  • ④髪に潤いがなくなって乾燥するため、ドライヤーの時間が短くなった
  • ⑤パーマがかかりにくい
  • ⑥枝毛、切れ毛が多い
  • ⑦髪がからまる
  • ⑧毛先が硬くなる

これらのうち、3つ以上が当てはまる場合は、髪が傷んでいる状態です。とくに毛先が硬くなっている場合は、髪の空洞化が進んでいて、ダメージが深刻な状態と言えるでしょう。

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「保湿」と「紫外線ケア」で髪のダメージ改善

♡「保湿」が大切

では、ヘアカラーとパーマで傷んでしまった髪はどのようにケアしていけば良いのでしょうか?
傷んだ髪は、髪の内部の水分や栄養分が抜けているため、それ以上は潤いを逃さないために、保湿をすることが必要です。ヘアカラーとパーマの両方をしている場合で、色あせのダメージが目立つ場合には、シャンプー後に「ヘアカラー用」のトリートメントを使用するのがおすすめです。また、パーマがかかりにくいという方は、「パーマ用」のトリートメントを、どちらのダメージかわからないという方は「ダメージヘア用」のトリートメントを使ってください。それにプラスして、洗い流さないトリートメントやヘアオイルを毎日活用することで、ダメージが改善していくでしょう。

♡紫外線ケアも大事!

紫外線のケアをしっかり行わないといけません! 紫外線を感じやすい夏場だけでなく、1年中降り注いでいるものです。紫外線の影響でキューティクルがはがれやすくなってしまいます。さらに、メラニン色素という髪の色の決め手となる成分を抑制・分解し、髪の色が薄くなったり、ヘアカラーをしていると、退色しやすくなってしまいます。なので、季節を問わず、外出時には紫外線カットのヘアスプレーをして、日傘や帽子を活用すると良いでしょう。

まとめ

髪も日々のダメージケアが大切!

ヘアカラーとパーマを同時にしたほうが楽だと思ってしまいまずが、その後のダメージを考えると、1週間以上は間を開けたほうが良いということになります。また、どちらか一方でも髪への負担はかかるので、日々のダメージケアが必要です。お肌のケアは毎日しっかり行っているという方でも、髪のケアは怠りがち……。どんなに美肌でも、髪の毛がパサついて傷んでいたら、残念ですよね。なのでより美しい女性になるために、お肌と同じように髪もしっかりケアしてあげてくださいね♡