嘘をついていいのは午前中だけ!? エイプリルフールの由来とルールを紹介
4月1日はエイプリルフールです。この日だけは嘘をついてもいい日となっていますね。なぜ、4月1日は嘘をついてもいい日となったのか、理由を知っていますか? ちょっと気になるので、エイプリルフールの由来について調べてみました。すると、エイプリルフールにはルールがあることも分かったのです。
エイプリルフールの由来を調べてみました
エイプリルフールは、英語で「だまされた人」という意味です。
エイプリルフールの由来について、いくつか説があるので紹介します。
エイプリルフールにもルールがある
日本でエイプリルフールが広まったのは、大正時代(1912~1926年)で、欧米から伝わったと言われています。
はじめは、「4月馬鹿」として広まったそうです。
日本では、4月1日は中国から伝わった風習で、普段義理を欠いていたことを手紙などで詫びたり、近況を尋ねる「不義理の日」という風習がありましたが、4月馬鹿が広まったことから、いつの間にか不義理の日は忘れられたと言われています。
また、エイプリルフールには、いくつかのルールがあるとされています。
エイプリルフールを楽しく過ごすためにも、どのような決まり事を守るべきか、知っておくと良いでしょう。
まず、人が不幸になる嘘はNGです。
エイプリルフールにつく嘘は、だまされたときに笑って済ませることができる嘘だけにするのが鉄則。
「家族が事故に遭った」など、エイプリルフールが終わった後もわだかまりが残ってしまうような嘘は、避けましょう。
あくまでも、エイプリルフールは他愛のない嘘で「笑って過ごすための日」です。
また、エイプリルフールに嘘をついても許されるのは、4月1日の24時間だけ。
嘘をばらさないまま、数日過ごすことはせず、オークアップルデーのように、その日のうちに嘘を終わらせて笑い合いましょう。
そして、エイプリルフールが終わった後に、わだかまりを残さないためにも、仕返しをしないようにしましょう。
もちろん、たまたまお互いがお互いに嘘をついた場合は問題ありませんが、「嘘をつかれて気に食わないから」といったような、負の感情から嘘をつき返すことは大人気ないですよね。
国によってルールが異なるのでご注意を
エイプリルフールは、国によってルールが違うようです。
世界各国で、どのようなルールがあるのか、見ていきましょう。
・イギリス
イギリスでは、嘘をついていいのは、午前中のみというルールがあります。
また、イギリスでは大真面目に嘘をつくという伝統があります。
真実か嘘か分かりにくい情報を、テレビ局や新聞社などの大手メディアが発信することがあるそうですよ。
過去にイギリスの公共放送局「BBC」は、ロンドンの顔とも言えるビッグ・ベンの時計台が、「デジタル時計になる」という嘘をついたそうです。
中には真に受けてしまう人もいるため、混乱を招かないためにも、しっかり午後にはタネ明かしをします。
・フランス
フランス語で、エイプリルフールは「ポワソンダブリル(poisson d'avril)」で4月の魚という意味です。
この時期がキリスト教の四旬説の肉断ちにあたるため、その代わりに魚を食べる習慣ができたからという説があり、魚にちなんだ可愛いいたずらをします。
魚の形にカットした紙を、誰かの背中にそっと貼り付けるというルールが今でも残っているそうです。
フランス人の知り合いがいる方は、4月1日は背中のあたりに気をつけた方がいいかもしれませんね。
また、スーパーや菓子店では、魚の形をしたパイやムースのお菓子が店に並び、家庭では魚の形のお菓子を作ったりして、エイプリルフールを楽しみます。
・イスラム教徒が多い国はNG
インドネシアやマレーシアなどの、イスラム教徒が多い国では、エイプリルフールに基づく嘘が禁じられています。
嘘をつくという行為がイスラム教の聖典であるコーランに反するため、宗教的にエイプリルフールに嘘をつくのは強く禁じられています。
まとめ
楽しい嘘をついてみんなで笑い合いましょう
エイプリルフールの由来やルールを紹介しました。
イギリスでの「嘘をついていいのは午前中のみ」というルールが、徐々に日本でも浸透しつつあるなんて情報もあります。
いずれにしても、4月1日は楽しい嘘をついて、みんなが笑い合えるような1日になると良いですね。