「寝ても疲れが取れない……」その原因と疲労回復の方法をアドバイス!

しっかり寝たはずなのに、朝起きた時、疲れが残っていると感じたことはありませんか? そんなあなたはもしかしたら、疲労がたまっているのかもしれません。 なぜ疲れが取れないのか、その原因を探るとともに、どのように疲労回復に努めたら良いかを解説します。慢性的な疲労につながらないように、早めに対処していきましょう。

  1. 疲労
  2. 原因
  3. 回復
1

現代人は精神的・神経的疲労を感じやすい

疲労には、大きく分けて、肉体的疲労、精神的疲労、神経的疲労の3種類があります。

肉体的疲労……身体を動かすことによって起こる疲れやだるさ。
精神的疲労……ストレスが要因となって起こる疲れやだるさ。
神経的疲労……パソコン作業などで視神経を酷使したり、脳の緊張によって起こる疲労。


現代人を取り巻く環境では、とくに精神的疲労と神経的疲労が起こりやすい傾向にあります。
パソコンやスマホの登場で、いつでもすぐに欲しい情報が手に入ります。
ただ、必要以上に過剰な情報をインプットすることになると、脳にとっては大きな負担になり、神経的疲労につながります。

また、人と人とのコミュニケーションが不足気味と言われる昨今、人付き合いをストレスと感じる人も増え、精神的疲労を感じやすい傾向も高まっています。

運動不足も、疲れが取れない原因の1つです。
運動をしないと筋肉量が低下し、筋肉内でエネルギーを生み出すミトコンドリアの量が減り、質が低下することで、代謝が悪くなります。
エネルギーがきちんと作られないと、「電池切れ」のような状態になり、活性酸素が発生しやすくなります。
その結果、身体が疲れやすくなり、動くのが億劫に。
すると、さらに筋肉の力が弱くなり、疲れやすい身体になってしまうという悪循環に陥ります。

下半身の筋力が弱く、たるみが気になるという女性は、運動不足からくる疲れが原因です。
こういったタイプの女性は、摂取した栄養をエネルギーに変えたり、使ったりするのが弱いとも考えられます。

2

疲労回復のためには睡眠の質の改善が必須

疲れを回復させる方法として、まず取り入れたいのが睡眠の質の改善です。
肉体疲労はもちろんのこと、精神的疲労や神経的疲労を回復させるには、積極的に睡眠環境を整えることが大切です。

①十分な睡眠時間を確保する

人によって必要な睡眠時間は異なりますが、毎日7時間は確保したいもの。
朝、起きる時間から逆算して、ベッドに入る時間を決めましょう。
テレビやスマホをダラダラ見る時間を削減すれば、1時間ぐらいは睡眠時間を長く確保できるはずです。

②パソコンやスマホは寝る1時間前にストップ

パソコンやスマホは、脳を刺激して、覚醒を促してしまいます。
寝る1時間前から使用をストップしましょう。
ゆっくり本を読むなどして、脳を眠るモードに導いていくことをオススメします。

③寝室を暗くする

目の視神経はとても弱い光にも反応し、脳を活性化させ、眠りを浅くします。
まぶたを閉じていても、携帯を充電している時に光る小さなライトやテレビの主電源の赤い光などにも反応します。
電気機器はなるべく寝室に持ち込まないようにして、できる限り寝室を暗くしましょう。

街灯の光が入る場合には、遮光カーテンをつけるなどして、寝室を真っ暗にするように環境を整えてください。アイマスクをして、目元を覆うのもオススメです。

④ぬるめのお湯に浸かる

眠る1〜2時間前に、38〜40度のぬるめのお湯で半身浴をしましょう。
ぬるめのお湯は、入眠をスムーズにする副交感神経を優位にします。
お風呂で、身体の深部体温を上げて、発汗を促すことで、スムーズに体温が下がり、寝つきが良くなります。

⑤パジャマを着て寝る

眠る時、ジャージや適当な部屋着を着ていませんか?
ゴムやファスナーの部分が固かったり、通気性が悪い生地のものを着て眠ったりすると、皮膚の神経を刺激してストレスを感じ、寝苦しくなり、睡眠の質が悪くなります。
パジャマなら、身体を冷やすことなく、通気性も確保できます。
眠りの質を上げるため、着心地の良いパジャマで休みましょう。

3

疲労回復に効果的な食材を積極的に摂取

食事でしっかり栄養素を摂ることも重要ですね。
バランスの取れた食事を摂るのはもちろん、疲労回復に効果的な食材を積極的に摂取しましょう。

イミダペプチド……鶏の胸肉に含まれる成分で、疲労改善効果があります。
クエン酸……レモンなどの柑橘類、梅干し、酢など、すっぱいものに含まれていて、ミトコンドリアのエネルギー産生をスムーズにする働きがあります。
ビタミンB1……豚肉、うなぎ、玄米等に含まれ、糖質をエネルギーに転換する際に必要です。食欲不振や不安、集中力不足に効果があります。
ビタミンB2……レバーや納豆、卵に含まれ、ストレス疲労に効果的。
ビタミンB6……マグロ、カツオに含まれ、精神を安定させるセロトニンや睡眠を促すメラトニンホルモンを分泌するのに不可欠です。

できるだけ食事で必要な栄養を摂取し、サプリメントは補助的な役割として活用しましょう。
疲労回復に有効なサプリメントの成分は、ビタミンB1、パントテン酸、L-カルニチン、αリポ酸、コエンザイムQ10、鉄分などです。

まとめ

疲れを溜めないことが大切

現代人は、疲労がたまりやすい環境にあります。
疲れは溜まりすぎると、疲労感すら感じなくなり、やがてうつ病などの重い病に至る場合もあるのです。
たかが疲れと軽視することなく、早めに対処することが大切です。

睡眠の質を改善し、疲労回復に効果的な食材を積極的に摂取して、なるべく疲れを溜めないようにしていきましょう。