今からでも間に合う! おひとりさまの女性はいったいいくらお金を貯めたら良いの?
経済的に自立する女性が増えています。男性の収入に頼ることなく、「ひとりで自由に生きていこう!」と考えている女性も多くなってきているのではないでしょうか。ただ、おひとりさまの女性は、どのくらいお金を貯めたら、老後も安心して暮らせるのか、ちょっと気になりますよね。そこで、おひとりさま女性が、老後に備えて貯めておくべき金額について調べてみました。
正社員勤務の場合に必要な金額は!?
定年退職の年齢は、以前は60歳でしたが、現在では65歳に引き上げられました。
そのため、65歳以降を老後と定義して、65歳までに貯めておくべき金額を算出してみたいと思います。
その金額は「厚生年金に加入しているかいないか」「現在の年収」の2点によって、大きく変わってきます。
おひとりさまの女性が貯めるべきお金を、正社員・非正規社員の働き方別に見ていきましょう。
その場合、65歳以上の単身世帯では、1カ月に支給される年金額は約14万円になります。
さて、老後の生活費はどのくらいかかるものなのでしょうか。
総務省の家計調査報告によると、衣食住の最低限の生活に必要とされる1カ月の平均支出は、単身で15万6000円(全国平均)です。
しかも、これは持ち家がある場合の金額です。
持ち家があったとしても、14万円-15万6000円=毎月1万6000円が不足していることになります。
65歳で定年して、90歳まで生きると仮定すると、
1万6000円×12カ月×26年=499万2000円
が必要です。
また、高齢になると、余計に医療・介護費がかかってくることが想定されます。
もしもの時を考えて、医療・介護費として300万円は貯めておきたいところです。
そうすると、約500万円+300万円=800万円は貯めておく必要がありますね。
非正規社員(派遣社員)の場合に必要な金額は!?
続いて、非正規社員(派遣社員)として働いている場合はどうでしょうか。
その場合、65歳以上の単身世帯では、1カ月に支給される年金額は約12万円になります。
正社員よりも毎月2万円少ないですね。
1カ月の平均支出は15万6000円ですから、毎月3万6000円が不足していることになります。
65歳で定年して、90歳まで生きると仮定すると、
3万6000円×12カ月×26年=1123万2000円
が必要です。
医療・介護費300万円をプラスすると、約1423万円も貯金しないといけません。
しかも、これは持ち家の場合ですからね。
賃貸の場合は、さらに毎月家賃がかかることになります。
かなり大きな金額を貯めないといけないですね……。
遅くとも30歳から貯金を始めていきましょう
老後資金の準備は、できるだけ早く始めたいですね。
遅くとも30歳からは始めたいところです。
・正社員 800万円÷420カ月=毎月1万9047円
・非正規社員 1423万円÷420カ月=毎月3万3880円
を貯めていく計算になります。
毎月に換算してみると、決して無理な金額ではないですよね。
おひとりさまの人生を想定しているなら、今のうちから貯金を始めていきましょう。
一人暮らしの女性が、コツコツと貯金するためには、
「固定費の見直し」「資産運用」がカギになると思います。
家賃や通信費といった固定費を見直すことで、貯金に回すことができるようになります。
保険の見直しも必要かもしれませんね。
資産運用は、投資の初心者でも始めやすいiDeCoやつみたてNISAがお勧めです。
毎月1万円でも良いので、一定額を積み立てていけば、35年後にはかなり大きな金額になっていることでしょう。
巷では、あやしい投資話もたくさんありますから、そんな詐欺的な話にだまされて、お金をなくすことがないように気をつけてくださいね。
「必ず儲かる」「投資金が1年で絶対に2倍になる」「元金保証」などと、甘い言葉を使って誘惑してきますが、絶対に乗らないでください。
投資に「必ず」「絶対」はないですからね。
まとめ
決して実現不可能な数字ではありません
おひとりさまの女性は、正社員なら800万円、非正規社員なら1423万円を貯める必要があることが分かりました。
この金額だけを見ると「無理……」と感じてしまいがちですが、若いうちからコツコツと貯めていけば、決して実現不可能な数字ではありません。
貯金だけでなく、資産運用も組み合わせていけば、数十年後にはきっと大きな資金になっていることと思います。
それだけ大きな金額になったら嬉しいですし、自分にも自信がつきますよね。
人生の選択肢を広げるためにも、地道に貯金を続けていきましょう♪