「保険について考えたことありますか?」シングル女性のための保険講座

仕事にプライベートに忙しい女性は、「一人で生きていこう」と考えている人も多いのではないでしょうか?独身で生きていく覚悟はあったとしても、先の見えない将来のことには少なからず不安を感じるでしょう。そこで考えて欲しいのが保険です。将来のために保険について考えようとしている方もいるとは思いますが、実際どんな保険が必要なのか、分からないという人も多いでしょう。今回はそんな方たちのためにも、役立つ保険の知識をお教えしたいと思います。

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シングル女性に保険は本当に必要なの?

シングル女性にとってのリスクは、病気やケガで長期間の入院が必要になった場合の治療費や、入院費といったお金の負担が発生することです。
女性には子宮や乳房などの女性特有の臓器があるため、病気になり入院する確率は男性に比べて高いといわれています。

今健康であったとしても、もし万が一病気やケガで入院することになり働けなくなった場合、収入が減少したり、最悪の場合には収入がゼロになる可能性もあります。
シングル女性にとっては大きな痛手となりますし、退院後の生活も不安だと思います。
このような万が一の時の備えとして、保険に加入しておくという選択肢があります。

保険といっても色々なものがあります。
シングル女性にとって、その全てが必要というわけではありません。
年齢によっても変わってくるでしょうし、自分の収入に見合った保険選びも大事になってきます。

まずは、現時点で自分にとって必要な保障の優先順位を考え、次に、保障と保険料のバランスをみながら、加入する保険を選ぶということが大切です。

どんな保険があるの?

保険の種類は大きく分けると公的保険と個人保険、企業保険の3種類に分けることができます。

・公的保険(国や地方自治体が運営。例:国民健康保険、介護保険、国民年金、など)
・個人保険(民間企業が運営。例:生命保険、損害保険、など)
・企業保険(民間企業(会社)が運営。例:死亡退職金、厚生年金、など)

ここでは、個人保険の生命保険についてみていくことにします。

生命保険は、大きく3種類に分けることができます。

死亡保険…万が一の場合に備えた保険で保障性が高い保険であるといえます。
医療保険…病気やケガで入院や手術をした場合の医療費に備えるための保険です。
資産形成機能のある保険…万が一の保障のほかに将来の生活資金に備えるための保険です。

死亡保険について

死亡保障が付く保険には下記のようなものがあります。

定期保険

一定期間のみ保障があるタイプです。
解約返戻金がないか、あってもわずかですが、安い保険料で大きな保障が得られやすい点がメリットとなっています。

終身保険

一生涯にわたって保障されるタイプです。
ただし、定期保険と比較すると、保険料は割高となっています。

定期付終身保険

定期保険と終身保険をかけ合わせ、両方のメリットを受けられる保険。
事故や病気で万が一のことがあった場合には、高額な保障が受けられるほか、終身保険の死亡保障を同時に確保できる点がメリットです。

医療保険について

医療保険には様々な種類があります。
一般的な医療保険では、ケガや病気で入院した際に1日あたりの給付金が出ます。
対象外のものもありますが、多くの場合、手術をした際にも手術給付金が出るようになっています。

医療保険には、定期タイプと終身タイプがあります。

定期タイプ

「加入から10年間」や「60歳まで」といったように、ある一定の期間の入院や手術を保障します。

終身タイプ

一生涯保障が続くタイプです。
入院する確率は高齢になればなる程高くなるため、終身タイプを選びたいところですが、保険料は定期タイプに比べて高くなります。

また、終身タイプのなかで、保険料の支払いによって終身払いと有期払いの2つに分かれます

終身払い

保険料の払い込みが一生涯必要です。
月額の保険料が比較的安く設定されています。

有期払い…

60歳まで、65歳までというように、一定年齢、一定期間で支払いを満了させるものです。
月額の保険料が割高に設定されています。

医療保険には一般的な入院保険以外にも、下記のような様々な特約をつけることができます。

女性疾病入院特約

女性特有の病気で入院した場合に、入院給付金が支払われる特約です。
正常分娩を除く妊娠出産関係の入院にも給付金が出たり、がんに関する入院でも給付されるといった特徴があります。

特定疾病保障特約

いわゆる生活習慣病で入院した場合に、入院給付金に上乗せされる特約です。
がんはもちろん、急性心筋梗塞・脳卒中・肝硬変・慢性腎不全・糖尿病・高血圧性疾患などの病気が対象となります。

がん入院特約

がんに特化した保険で、入院日数無制限であることがほとんどです。
入院しなかった場合でも、がんと診断確定されたことで給付されるものもあります。

通院特約

入院後の通院に対して給付されるものがほとんどですが、がんに関する通院の場合は入院がなくても給付される通院特約もあります。

先進医療特約

先進医療とは、厚生労働省が定めた高度な医療技術を用いた治療のことです。
通常、先進医療は全額自己負担となりますが、その技術料部分が給付される特約が先進医療特約です。

公的な医療保険制度として、高額療養費制度というものがあります。
これは医療機関などで支払った医療費が1ヶ月で一定額を超えた場合に、その超えた金額を支給する制度です。

支給される上限は、所得や年齢によって変わってきますが、高額になった医療費には払い戻しがあることから、入院時の負担として必要な資金は高額でない場合もあります。
医療保険の選び方としては、公的な医療保険制度も知った上で、各保険会社の保障内容や保険料を調べ、自分に合う保険を選ぶと良いでしょう。

資産形成機能のある保険について

資産形成機能のある保険とは、万が一の保障のほかに将来の生活資金に備える面を持ちます。
たとえば養老保険など、保険料が割高となるデメリットがあるものの、満期の保険金を受け取れるメリットがあります。

養老保険

死亡保障が受けられるほか、保険が満期となった場合には満期の保険金を受け取ることができます。
資産形成にも活用できるため、保険料は定期保険や医療保険よりも高くなります

シングル女性の保険選びのポイント

シングル女性が保険を選ぶ際は、死亡保障よりも医療保険、女性保険の加入を優先的に検討しましょう。
女性の30代は、女性特有の病気の罹患率が増加する年代です。
医療保険やがん保険に加入するには健康告知と医師の診査が必要になるので、病気になってからでは、保険に加入することは難しくなります。

シングル女性は、入院時、手術時、退院後の通院時の保障と保険料のバランスをみながら、自分の収入と相談し、加入する保険を選ぶのが良いでしょう。

まとめ 保険に加入することで、安心を手に入れましょう♪

若ければ若いほど、保険料は、お金がもったいないと考えている方が多いと思います。
いわゆる掛け捨てタイプの保険だと、ケガや病気にならなかった場合には、保険料がムダになってしまいますので、そのように考えてしまうのは分からなくもないです。

ですが、明日事故にあわないという保証はどこにもありません。
実家暮らしで親の支援を受けることができたり、十分な貯蓄があれば、入院や手術が必要になった場合でも問題ないかもしれませんが、一人暮らしで家賃や生活費を自分で工面している女性の場合は、大きな痛手となります。

保険に加入することは、「安心を買う」ことです。
若い人向けの、保険料が低額に設定された保険もたくさんあります。
一度検討してみてはいかがでしょうか。

たくさんありすぎて自分では選べないという方は、保険の代理店や、ファイナンシャルプランナーに相談されることをおすすめします。
自分に合った保険を選んでもらえますよ。

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