チンして拭くだけ! 簡単にできる電子レンジの掃除方法を教えます
電子レンジは、手軽に料理を温めたり、作ることもできたりして、とても便利ですよね。その分、レンジは汚れやすいので、こまめなお手入れが必要です。そこで、重曹やお酢、レモンなどの身近なものを使って、簡単にお手入れする方法を紹介します。
電子レンジの汚れを放置すると危険
電子レンジを使っていると、主に食品カス、水蒸気が固まった水アカ、放置した食品カスによる焦げつき、という3つの汚れがつきます。
これらの汚れは、電子レンジを使用した時に食品から出る水蒸気や、食器を移動させるときにこぼした汁、温めすぎによる爆発で飛び散った食品カスなどが原因です。
電子レンジに付いた汚れを放置したまま使用し続けると、汚れが庫内にこびりつき、簡単には落とせなくなります。
そして、汚れたままの電子レンジを使い続けると、次のような危険を伴う恐れがあります。
●食品に菌がつき、食中毒などの健康被害の恐れ
●たまった汚れにより加熱効率が下がる=電気代が上がる
電子レンジの汚れは、できるだけ早めに取り除きましょう。
食品カス・水アカ汚れを落とす掃除
電子レンジを安全・安心に使うためにも、こまめに掃除を行いましょう。
理想は、使うたびに電子レンジ内をキッチンペーパーなどで乾拭きすることですが、難しい場合は最低でも週に1回、以下のいずれかの方法で掃除をしてください。
食品カスの汚れを落としたい時は、酸性の油汚れに効果的な重曹もしくはセスキ炭酸ソーダを使います。
①耐熱容器に1カップの水と大さじ1杯の重曹またはセスキ炭酸ソーダを入れます。
②重曹水(またはセスキ炭酸ソーダ水)の入った耐熱容器を電子レンジ庫内に入れたら、600Wで5分加熱します。
③時間を置くことで、庫内に重曹・セスキ炭酸ソーダの入った水蒸気を行き渡らせ、固まっていた汚れを浮き上がらせます。
④耐熱容器に入っているセスキ炭酸ソーダ水に布巾やキッチンペーパーを浸けて軽く絞り、庫内やターンテーブルの汚れを拭き取ります。くれぐれも、やけどに注意してくださいね。
⑤汚れが落ちたら、重曹またはセスキ炭酸ソーダの成分が残らないように庫内を水拭きし、そのあと乾拭きをして水気を拭き取ってください。
水アカはアルカリ性の汚れなので、酸性のクエン酸もしくは酢を使います。
①耐熱容器に1カップの水とクエン酸(または酢)大さじ1を入れて混ぜます。
②クエン酸水(酢の水溶水)の入った耐熱容器を電子レンジ庫内に入れたら、600Wで5分加熱します。
③時間を置くことで、庫内に固まっていた汚れを浮き上がらせます。
④キッチンペーパーや不用な布で水アカを拭き取りましょう。
焦げつきとニオイを落とす掃除
レンジに焦げつきがこびりついてしまっている場合は、研磨力の高い歯磨き粉と古歯ブラシを使いましょう。
①歯ブラシに歯磨き粉をつけます。
②汚れている箇所を優しくこすります。強くこすると、庫内に傷がつく可能性があります。
③キッチンペーパーや不用な布で汚れを拭き取りましょう。
④汚れが落ちたら、歯磨き粉が残らないように庫内を水拭きし、そのあと乾拭きをして、水気を拭き取ってください。
電子レンジ内の臭いが気になる場合は、「リモネン」という消臭効果のある成分があるレモンを使います。
使用するレモンは、傷んだものや賞味期限が切れたものでOKです。
①耐熱容器に1カップよりやや少ない水と、レモン半分の果汁を入れます。
②レモン水の入った耐熱容器を電子レンジ庫内に入れたら、600Wで5分加熱します。
③加熱後、扉を開けずに15分ほど放置してください。
④庫内のレモンを取り出します。消臭だけなので、拭き取る必要はありません。
それと、最近のスチームレンジには、お手入れ機能が搭載されています。
Panasonic、日立、TOSHIBAなど、お手入れ機能がついているスチームレンジは、取扱説明書の使用方法を確認した上で、お手入れをしましょう。
見落としがちな水受けのトレーや給水経路、給水タンクなどのお手入れは、月に1回ほど定期的に行うと、清潔を保てます。
まとめ
やけどをしないように注意!
電子レンジは高温になりますから、やけどをしないように、庫内が冷めてから掃除をしてくださいね。
また、住宅・家具用合成洗剤やシンナー・ベンジン、スプレー式の洗剤を使用したり、メラミンスポンジを使用したりすると、傷や色剥げの原因になりますので、注意してください。
電子レンジをきれいに掃除して、ニオイも取り除いて、快適に使っていきましょう!