“人は幸せになることが一番怖い”ってホント?!~幸せ恐怖症とは~

多くの方が、“幸せになりたい”と常々思っていることでしょう。しかし、幸せが手に入りそうになると、不安を感じたり、居心地が悪くなったりしてしまうことがあります。もしそうなら「幸せ恐怖症」可能性が考えられます。実は、幸せになることが怖いと思う人は少なくないんですよ。みなさんはどうでしょうか?では、原因は一体何なのでしょうか?今回は、幸せ恐怖症の特徴や原因などを詳しくお話ししたいと思います。原因がわかれば克服の可能性が見えてきますので、改善方法もあわせてご紹介します。まずは、あなたが幸せ恐怖症かどうかチェックしてみてください!

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「幸せ恐怖症」ってなに?

私たちは幸せを望みますが、それと同時に幸せになることに抵抗するような心理を持つことがあります。「人は幸せになることが一番怖い」といわれるように、幸せ恐怖症とは、幸せな状態を不安定に感じてしまう心理をいいます。

幸せを望んでいるにも関わらず、「自分は幸せにふさわしくない」と思っているため、うまくいきはじめると急に怖くなります。幸せにリアリティが感じられなかったり居心地が悪くなったり、悪いことが起きるのではないかと不安になったりするのです。

そして、手に入りかけた幸せを自ら壊し、逃げ出してしまったりすることも。表面的には幸せを求めていても、心の深い部分では幸せになることを恐れている状態です。

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幸せ恐怖症の特徴

ここからは、幸せ恐怖症の人の特徴を挙げてみます。もし複数当てはまる場合、幸せ恐怖症の可能性が高いです。

①楽しいときでも、悪いことが起こるのでは…?と不安になる
「幸せは長くは続かない」「私なんかが幸せになるとバチが当たる」という思い込みがあり、物事がうまくいっていても、心から喜べなくなります。

②人に羨ましがられると不安になってしまう
自分が幸せになると妬まれてしまう、という図式が自分の中にあると、他人のちょっとした「〇〇さんはいいよね~」という一言が妙に気になり、不安に駆られてしまいます。

③恋人を試すような行動をしてしまう
自分がどれだけ恋人に愛されているのか確認したくなり、遅い時間に急に「今から会いたい」と無茶ぶりをするなど、相手を試すような行動を取ってしまいます。恋人が応えてくれたら、もっとハードルの高い無茶ぶりを行うようになりますし、応えてくれないなら、「やっぱり好きじゃないんだ…」と確認し幻滅します。

④わざと嫌われるような行動をとってしまう
恋人や友だちができてうれしいはずなのに、なぜか嘘をついてしまったり、嫌味を言ったり、裏切ったりして、わざわざ嫌われる行動をしてしまいます。

⑤友だちと一定の距離以上親しくならない
友だちのことが好きなのに、親しくならないように壁をつくってしまいます。「これ以上友だちのことが大好きになってしまうと、万が一失ったときに耐えられないから」という喪失感への恐れが強い状態です。

⑥幸せな恋愛が居心地悪くなる
今までうまくいかない恋愛をしてきていると、いざ幸せな恋愛に恵まれると、慣れていないために居心地が悪く感じてしまいます。

⑦理想的な異性と出会っても逃げたくなる
「こんな素敵な人が自分のことなんか好きになるはずがない」と思ってしまいます。自己評価が低いために、「本当の私を知ったら嫌いになるだろう」と感じ、ガッカリされる前に逃げようとするのです。

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幸せ恐怖症の原因

先ほど、幸せ恐怖症の特徴をご紹介しましたが、どうしてそんな風に感じてしまうのでしょうか?次に原因を見ていきましょう!

①子どもの頃の家庭環境に問題がある
ネグレクトやDV、いわゆる毒親など、家庭環境に問題がある場合は、健全な自己肯定感が育たないことがあります。すると、自分に価値が見い出せず、「自分は幸せにふさわしい」と思えなくなってしまうのです。

②両親、とくに母親に対する罪悪感が強い
母親が幸せそうではない場合、子どもは「お母さんが幸せではないのだから、自分だけが幸せになってはいけない」と思うことがあります。無意識のうちに、「自分が幸せになってしまうと、お母さんを見捨てたことになる」と思い込んでいることが多いのです。

③大きな喪失体験をしている
大切な誰かを失っていたり、うまくいっていたのに、突然どん底に突き落とされたりするような体験をしていると、もう二度と喪失感は味わいたくないと思います。すると、「傷つかないために大切なものを持たない」という選択をするようになります。

④すでに不幸せな状態に慣れてしまっている
波乱万丈な人生を送ってきている場合、うまくいかないことや不幸せであることが普通の状態なので、幸せに違和感を覚えるようになります。幸せになることは、未だ体験したことがない領域なので、そこに恐怖を感じます。それならば、慣れ親しんだ不幸せの状態のほうが安心だと感じてしまうのです

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幸せ恐怖症の改善方法

複雑な心理の幸せ恐怖症ですが、やっぱりちゃんと幸せを感じたいですよね。どうしたら改善できるのでしょうか?最後に、幸せ恐怖症の克服方法についてお話しします♡

①幸せが怖いと思う自分を否定しない
うまくいきだしたときに怖さを感じても、「そりゃいろいろあったから、怖いよね~」と受け入れてあげましょう。こんなこと思っちゃダメだ、と否定する必要はありません。怖さが出るということは、「いい方向に変化している証拠」だと前向きに捉えましょう。

②小さな幸せを感じる練習をする
まず幸せに慣れることから始めていきましょう。いきなり大きな幸せを手にしようと思うと、怖さも大きくなるので、小さな幸せを受け取る練習をします。たとえば、美味しい食事を食べたこと、見知らぬ人から親切にしてもらったこと、今日を健康で元気に過ごせたことなどを、しっかり幸せなことだと感じてみましょう。

③「幸せを感じてもいいんだよ」と自分に声をかける
幸せ恐怖症の人は、幸せになることに罪悪感を持っています。そこで、「幸せを感じてもいいんだよ」と日々自分に言い聞かせるようにしましょう。いいことがあったら、「今日は楽しかった」「うれしかった」と、口に出して表現してみましょう。何回も何回も声に出して言うことで、心の深い部分にしみ込んでいき、幸せへの許可が出やすくなります。

④まわりの人の幸せを応援する
まわりの人の幸せを心から応援すると、罪悪感が薄れる効果があります。まわりの人にいいことが起きたら、自分のことのように喜びましょう!自分だけが幸せになるのは後ろめたいものですが、みんなも一緒に幸せなれると思えば怖さが和らぎます。

まとめ

あなたは幸せになっていい♡

いかがでしたか?みんなが幸せを望んでいるように見えます。しかし、それは表面的な場合も多く、心の深いところでは、幸せを恐れている人も少なくないんです。今回お話ししたように、親に対する罪悪感を強く持っている人、複雑な家庭環境で育った人などが、幸せ恐怖症になりやすい傾向があるとされています。とはいえ、幸せは今この瞬間からも感じることができます。日常にある些細な幸せに気づき、徐々に幸せを感じることに慣れていきましょう!あなたは幸せになっていいんです♡

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