あの頃、夢中になった本をもう一度♡大人になったからこそ読みたい「本」

おうちでゆっくり過ごす時間が増えたこのごろ、みなさんはどんなおうち時間を過ごしていますか?手芸やお菓子作りなど…過ごし方もさまざまですが、手軽にはじめられる読書はいかがでしょうか。話題の本も良いですが、せっかくなら子どものころに読んだことのある本をもう一度読んでみて欲しいのです。大人になって読み返すと、また違った視点から物語を見つめることができるんですよ♪そこで今回は、もう一度読みたい懐かしの名作をご紹介したいと思います。ぜひ参考にしてみてくださいね♡

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「宮沢賢治」の作品

詩人でもあった彼の書く物語は言葉のリズムがとても楽しく、子どものころ口にしながら楽しく読んだ方も多いのではないでしょうか。しかし子どもにはちょっと難しい作品も中にはあります。大人になって読み返すと、物語の奥深さを味わえる作品も多いのでおすすめです♡

①銀河鉄道の夜

宮沢賢治さんの作品といったらこれ!という方も多い、読んだことがなくても誰もがタイトルは知っている名作「銀河鉄道の夜」。悲しくも美しい友情物語は大人になった今読み返すと心に潤いを与えてもらえそう。大人気の作品なので数多く出版されていますが、こちらは大人の書棚に置いて絵になる大型の絵本。

アーティストの清川 あさみさんの、ビーズやクリスタル、布なので織りなす透明感のある作品が楽しめる大型絵本は、銀河鉄道の夜の不思議な世界観にピッタリで、何度も読み返したくなります。子どものころ、ジョバンニとカムパネルラは最後どうなったの?と、ラストの意味がわからず親に尋ねた方は、大人になった今、最初から読み返してみるとどこまでも美しい描写とともに深い感動を味わえるかもですよ♪

②よだかの星

宮沢賢治ファンから人気の高い名作「よだかの星」。いじめられていた鳥がまっすぐに空に向かって飛んでいくシーンは、子どものころ読んでも強く心に響いたのでは?大人になって読むと改めてよだかの強さに触れて勇気がもらえるかも。こちらの組み木絵作家である中村 道雄さんのイラストの本は、サイズが大きいけれどリビングのインテリアに飾っておきたくなるほど素敵です♡

③宮沢賢治童話集

それぞれのお話を素敵な絵とともにじっくり読むのも良いけれど、名作の多い宮沢賢治さんの童話をまとめて読みたい方は、童話集がおすすめ◎ラストがブラックな「注文の多い料理店」、教科書にものっていて読んだことがある方が多い「やまなし」や「セロ弾きのゴーシュ」など全10篇が楽しめるので、夜寝る前に1話ずつ読んでいくのも良いでしょう!

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「金子みすゞ」の作品

教科書で読んだり、童謡で歌ったり、「こだまでしょうか、いいえ、誰でも」などコマーシャルで耳にしたり、誰もがどこかで聞いたことがある金子みすゞさんのやさしく心に届く詩。大正末期から昭和初期にかけて童謡詩人として活躍されましたが、26歳という若さで死去され、一時期は人々から忘れられてしまいました。しかし没後50年を経て512縞の遺稿集が発見され、再び注目を集めるようになり今では多くの詩集が出版されています。

①こころ

日本を代表する絵本作家のいもとようこさんのイラストが、金子みすゞさんの詩とよくあう素敵な詩絵本です。「つたえたい美しい日本の詩(こころ)」シリーズの第一集であるこちらの本は「こだまでしょうか」などの誰もが聞いたことのあるやさしいことばがつまった何度も読み返したくなる本です!

②わたしと小鳥とすずと

金子みすゞさんが残した512編から、まず最初に読んでほしい60編がピックアップされ、しかも旧仮名・旧漢字を改めて読みやすくしてあるので、子どもでも読みやすく、また大人にも、みすゞの入門書として大人気の詩集「わたしと小鳥とすずと」。1984年に発売され、27年目の2011年4月の版では100刷を迎えるロングセラーです!

③おひさん、あめさん

あたたかく伸びやかな挿絵のとおり、内容も子どもらしさあふれる15編の詩が詰まった童謡絵本。懐かしさにふれたいときに読んだり、または子どもでも読みやすく、絵もかわいらしいので、親子一緒に読むのもおすすめ◎

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「星の王子さま」シリーズ

世界中で訳され、70年以上にわたって読みつがれてきた永遠のベストセラー「星の王子さま」。これだけ人気があると、日本でも数多くの出版社から様々な方の翻訳で出版されています。大人になった今、昔読んでいた出版社と別の本を購入してみると、言葉の使い方が違っていて楽しめるそう。またはいろいろな翻訳を読み比べて、お気に入りの文章を見つけるのも楽しいと思いますよ♪

①岩波文庫:内藤 濯

星の王子さまは、実は2005年までは日本では岩波書店が作品の翻訳権を所有していたので、子どものころに読んだ内容そのままを読みたい方は岩波書店の本がおすすめ。歴史的名訳と言われている内藤 濯さんの翻訳は、子どものころでは難解でわからなかった部分も大人になると違った味わいがあり、懐かしさに浸りながらも新たな感動があるかもです♪

②角川文庫:管 啓次郎

管 啓次郎訳の角川文庫の本。表紙のビビットな感じのように、翻訳も王子さまが自分のことを「おれ」と呼んだり、他と少し雰囲気が違うところが魅力的。大人になって昔読んでいた本と違う翻訳で読んでみたい方は、また新たな雰囲気を楽しめそうですね♪

③皓星社:ドリアン助川

2016年に出版され、とてもわかりやすいと好評のドリアン助川訳の本。子どものころ、わかりにくくて、大人になって読み返してもわかりにくいという方や、はじめて手にする方はこちらを読んでみるのも良いかも。さらにあとがきには、ドリアンさんのリヨン滞在の思い出話や「星の王子さまとサン=テグジュペリ像」などの撮りおろしの写真も掲載されていてこちらも興味深い内容となっています!

まとめ

あの頃のワクワクを思い出そう♡

いかがでしたか?幼い日々、誰もが素敵な物語の世界に魅了されていたことでしょう。学校や市の図書室で借りたり、プレゼントでもらったりして、ワクワクしながら読んだ物語。大人になってから読み返しても楽しく懐かしく、そして子どもの頃に気づかなかった物語の奥深さに触れることができるはずです。今年の夏はぜひおうち時間で、あの頃の素敵な感情を取り戻してみてはいかがでしょうか?